【泥む】これあなたは正しく読めるかな?漢字は知ってるんだけどね…
「泥む」という漢字、正しく読むことができますか?
かなり身近な漢字なので、簡単かと思いきや…。
難読漢字シリーズ、今回は「泥む」について解説します!
(1)「泥む」の読み方
「泥む」は「なずむ」と読みます。
「どろむ」ではありませんよ!
簡単に読めそうなのに、なかなか難しい読み方ですよね。
身近な漢字の意外な読み方に、驚いた方も多いのではないでしょうか。
(2)「泥む」の意味
「泥む」とは、「とどこおる」「はかどらない」という様子を表します。
有名な歌の歌詞にもあるように、日が暮れそうだけどなかなか暮れないでいる様子を「暮れ泥む空」と表現します。
また、船が進まない様子を「船が行き泥む」と表現することも。
さらに、「一つのことに心がとらわれているさま」や「ひたむきに思いを寄せるさま」という意味ももちます。
ちなみに、「なずむ」は「泥む」のほかに「滞む」とも表記します。
「滞む」の「滞」は「とどこおる」とも読むので、まさに読んで字のごとしですね。
(3)「泥む」と同じ意味を持つ言葉
「とどこおる」「はかどらない」という意味の「泥む」は、「遅くなる」「渋滞する」「難航する」などが同じ意味を持ちます。
また、「一つのことに心がとらわれているさま」や「ひたむきに思いを寄せるさま」と表す「泥む」は、「こだわる」や「執着する」「執心する」が同じ意味を持つ言葉として使われます。
(4)「泥む」は「夏」の語源?
「夏」という言葉の語源には諸説ありますが、その一つに「泥む」があります。
夏は草が茂りやすく、道がすぐにふさがって前に進めない様子=「泥む」から、「夏」に転化したという説があるようなのです。
たしかに、現代のように道が整備されていなかったり、コンクリートで固められていなければ、草が生い茂り行く手を阻む様子は想像に難くありませんね。
誰もが一度は聞いたことのある「泥む」。
「滞む」と表記されることもあるので、両方覚えておくといざという時に役に立ちますよ!
この機会に、ぜひ覚えておいてくださいね。
(libae編集部)