ダイソーの激安ボードゲーム。大人でも意外と楽しめるものは?
いまや衣食住にまつわる商品がなんでもそろう「100円ショップ」。安かろう悪かろうと言われていたのは昔の話だ。
業界最大手の「ダイソー」はボードゲームも充実しており、人狼や花札など定番のものからダイソーオリジナルのものまでたくさんの種類が出されている。そこで今回は適当に面白そうなものを3種類選んで購入。泊まっているゲストハウスに友人のFを読んで2人でプレイしてみることにした。
◆非常にシンプルなルール
まず最初にプレイしたのは「ぼくちく‼︎」である。羊、豚、牛、馬の4種類のコマとそれらの動物が描かれた24枚のカードがある。ルールはカードをめくってそれと同じ動物のコマを早い者勝ちでゲットしていくという極めてシンプルなものだ。
しかし、あまりにシンプル過ぎるため、ゲームはまったく盛り上がらず。次第にゲームをしているというより、流れ作業をさせられているような気分になってくる。人数がもっと多ければもう少し楽しめたのだろうか。なんにしても、これは小さなお子様向けのゲームという感じである。
続いてプレイしたのは「オーダーピザーラ」。ピザの絵とアルファベットが書かれたカードが48枚ある。ルールは「ぼくちく‼︎」と似ており、カードをめくって同じアルファベットが書かれたカードを早い者勝ちでゲットしていくというものである。が、細かい部分のルールについては何度説明を読んでも理解できなかった。
◆ルールがよくわからない
「これはどういうことですかね?」
Fも説明を読みながら首を傾げている。ルールが曖昧なまま、とりあえずプレイしてみることにした。
これもまったく盛り上がらなかった。ふわッとあくびをしながら投げやり気味にカードをめくり、それと同じアルファベットの書かれたカードをゲットしていく。すべてのカードを取り終えたところで得点計算である。それで勝負が決まるのだ。
得点はゲットしたピザの種類と組み合わせによって変わるのだが、この計算が少し面倒だった。そのうち、もうこんなゲームどっちが勝ちでもいいよ……となって途中で計算をやめてしまった。
おかしい。ダイソーのボードゲームは面白いものばかりだと聞いていたのに、こんなはずでは……。
◆手に汗握るカードバトル
最後の望みを託してプレイしたのは「トウキョウのハト エサバ・バトル」だ。ハトが描かれたタイルが赤組と緑組でそれぞれ6種類ずつ、計12枚ある。ハトを場に出す、移動する、戻すの3つの行動のうちのどれかひとつを交互に行い、先に相手のボスハトを囲んだほうが勝ちというルールである。
Fの先攻でゲームをスタートした。交互にハトを出したり、移動させたりする。ハトはそれぞれの種類で動き方が異なる。その点では将棋やチェスに似ているといえる。が、決定的に異なる点がひとつあった。場が固定されておらず、ハトの配置によってその形状が変わっていくのだ。言うなれば、見えない結界が張られているようなものであり、そこも意識しながらゲームを進めていく必要があった。
僕のターンになった。が、そこで気付いてしまった。
「……ん? あれ?」
僕のボスハトは四方を囲まれていた。僕はすでに負けていたのである。攻撃ばかりで防御が疎かになってしまっていた。もっとも、Fは自分が勝ったことに気付いていない様子だったのだが……。
◆2戦目に突入
しかし、これでだいたいの要領は飲み込めた。すぐに2戦目に入った。いかにうまく結界を張り、自分に有利に状況にもっていくか……。そこが勝負の分かれ目となるような気がした。口元に当てた手をぎゅッと握りしめ、最善の一手を熟考する。やがてその手の中に汗がじわりと滲んでいった。
ゲームに使用するのはたった12枚のタイルのみ。それなのに、いったいなんという奥深さだろうか。
今回購入したダイソーのボードゲームの中でこの「トウキョウのハト エサバ・バトル」だけは大当たりだった。
ダイソーには他にも面白いボードゲームがあるかもしれない。すべて110円(税込)なので、いろいろ買って試してみるのも悪くないだろう。
<文/小林ていじ>
―[借り暮らし40代日雇い男の「100円ショップ」生活]―
【小林ていじ】
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeで「ていじの世界散歩」を検索。
業界最大手の「ダイソー」はボードゲームも充実しており、人狼や花札など定番のものからダイソーオリジナルのものまでたくさんの種類が出されている。そこで今回は適当に面白そうなものを3種類選んで購入。泊まっているゲストハウスに友人のFを読んで2人でプレイしてみることにした。
◆非常にシンプルなルール
まず最初にプレイしたのは「ぼくちく‼︎」である。羊、豚、牛、馬の4種類のコマとそれらの動物が描かれた24枚のカードがある。ルールはカードをめくってそれと同じ動物のコマを早い者勝ちでゲットしていくという極めてシンプルなものだ。
しかし、あまりにシンプル過ぎるため、ゲームはまったく盛り上がらず。次第にゲームをしているというより、流れ作業をさせられているような気分になってくる。人数がもっと多ければもう少し楽しめたのだろうか。なんにしても、これは小さなお子様向けのゲームという感じである。
続いてプレイしたのは「オーダーピザーラ」。ピザの絵とアルファベットが書かれたカードが48枚ある。ルールは「ぼくちく‼︎」と似ており、カードをめくって同じアルファベットが書かれたカードを早い者勝ちでゲットしていくというものである。が、細かい部分のルールについては何度説明を読んでも理解できなかった。
◆ルールがよくわからない
「これはどういうことですかね?」
Fも説明を読みながら首を傾げている。ルールが曖昧なまま、とりあえずプレイしてみることにした。
これもまったく盛り上がらなかった。ふわッとあくびをしながら投げやり気味にカードをめくり、それと同じアルファベットの書かれたカードをゲットしていく。すべてのカードを取り終えたところで得点計算である。それで勝負が決まるのだ。
得点はゲットしたピザの種類と組み合わせによって変わるのだが、この計算が少し面倒だった。そのうち、もうこんなゲームどっちが勝ちでもいいよ……となって途中で計算をやめてしまった。
おかしい。ダイソーのボードゲームは面白いものばかりだと聞いていたのに、こんなはずでは……。
◆手に汗握るカードバトル
最後の望みを託してプレイしたのは「トウキョウのハト エサバ・バトル」だ。ハトが描かれたタイルが赤組と緑組でそれぞれ6種類ずつ、計12枚ある。ハトを場に出す、移動する、戻すの3つの行動のうちのどれかひとつを交互に行い、先に相手のボスハトを囲んだほうが勝ちというルールである。
Fの先攻でゲームをスタートした。交互にハトを出したり、移動させたりする。ハトはそれぞれの種類で動き方が異なる。その点では将棋やチェスに似ているといえる。が、決定的に異なる点がひとつあった。場が固定されておらず、ハトの配置によってその形状が変わっていくのだ。言うなれば、見えない結界が張られているようなものであり、そこも意識しながらゲームを進めていく必要があった。
僕のターンになった。が、そこで気付いてしまった。
「……ん? あれ?」
僕のボスハトは四方を囲まれていた。僕はすでに負けていたのである。攻撃ばかりで防御が疎かになってしまっていた。もっとも、Fは自分が勝ったことに気付いていない様子だったのだが……。
◆2戦目に突入
しかし、これでだいたいの要領は飲み込めた。すぐに2戦目に入った。いかにうまく結界を張り、自分に有利に状況にもっていくか……。そこが勝負の分かれ目となるような気がした。口元に当てた手をぎゅッと握りしめ、最善の一手を熟考する。やがてその手の中に汗がじわりと滲んでいった。
ゲームに使用するのはたった12枚のタイルのみ。それなのに、いったいなんという奥深さだろうか。
今回購入したダイソーのボードゲームの中でこの「トウキョウのハト エサバ・バトル」だけは大当たりだった。
ダイソーには他にも面白いボードゲームがあるかもしれない。すべて110円(税込)なので、いろいろ買って試してみるのも悪くないだろう。
<文/小林ていじ>
―[借り暮らし40代日雇い男の「100円ショップ」生活]―
【小林ていじ】
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeで「ていじの世界散歩」を検索。
関連リンク
- 4/17 15:53
- 日刊SPA!
