【アンタレスS 血統データ分析】まだ底を見せていないゼンノロブロイ産駒

 18日に阪神競馬場で行われるアンタレスS(4歳上・GIII・ダート1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、現行コースで施行されるようになった2012年以降をデータの集計対象とした。

 過去9年で最多となる4回の馬券絡みがキングカメハメハとゼンノロブロイ。3回でカネヒキリが続き、2回がアイルハヴアナザー、ディープスカイ、アグネスデジタル、ホワイトマズルとなっている。

 ゼンノロブロイ産駒は[1-1-2-0]。13年3着ハートビートソング(3人気)、14年1着ナムラビクター(2人気)、15年3着ナムラビクター(2人気)、19年2着グリム(2人気)、出走した延べ4頭はいずれも上位人気馬とはいえ、馬券圏外に敗れた馬がいない堅実さは評価に値するものだろう。今年はグリムが再度の好走を目論む。

 アイルハヴアナザー産駒は[1-1-0-1]。好走例はどちらもアナザートゥルースによるもので、19年6人気1着、20年7人気2着と馬券妙味も兼ね備えたリピート好走だった。今年は、3年連続での好走が期待されるアナザートゥルースが登録している。

 ジャングルポケット産駒は[1-0-0-2]。16年アウォーディーがダートグレード競走を2連勝(15年シリウスS、16年名古屋大賞典)していた勢いそのままに本競走をも制してみせた。今年は昨年10着のモズアトラクションが2年連続での出走となるが、去勢明け2戦目で捲土重来を期す構えだろう。

 エンパイアメーカー産駒は[0-0-0-6]。一見すると凡走傾向に映るが、出走した延べ6頭のうち4頭がナムラアラシの成績で、残る2頭は18年マイティティー(16人気9着)、20年コマビショウ(11人気5着)と2ケタ人気ながら健闘している。今年は上位人気と目されるヒストリーメイカーが出走を予定しており、改めて種牡馬としての真価を問われそうだ。

2021/4/15 22:22

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