清水MF中山克広、待望のJ1初ゴールも「勝ち点2を逃したのは痛い」

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 スタジアムDJの声が場内に響き渡り、チームメイトたちが笑顔で自分の周りに駆け寄ってくる。その光景に熱い想いがこみ上げ、左胸のエンブレムをギュッとつかんだ。

「昨年は1年間ゴールが取れなかったので、シンプルにすごくうれしかったですし、チームメイトが駆け寄ってくる喜びというものも改めて感じました」

 清水エスパルスの中山克広は、ホーム開幕戦となった6日の明治安田生命J1リーグ第2節・アビスパ福岡戦で移籍後初ゴールを決めた。それは彼にとって記念すべきJ1初ゴールだった。

 1-1の同点で迎えた65分、片山瑛一が左サイドからクロスボールを送ると、相手GKが取りこぼしたボールに反応した中山は、すかさず左足を振り抜いた。シュートは勢いよくゴールネットを揺らし、清水は2-1と勝ち越した。

 先週末に行われた鹿島アントラーズとの開幕戦から中山には得点の気配が漂っていたが、鹿島戦では決定機を仕留めきれなかった。

「今日こそは決めたいっていう気持ちがすごく強かった。逆サイドからクロスが上がってくるかもしれないってことは頭に入れながらプレーしているので、(前節と)同じような形で今日決められたのは、自分としても非常にうれしいし、今後に生きると思います」

 鹿島戦、福岡戦ともに失点直後に得点を挙げられた点は、チームとしての収穫だ。中山は「失点してからの声掛けの部分に、一人ひとりの『点を取る』という気持ちが表れている。みんなで同じ方向を向けている」と話す。

 しかし、福岡戦は終盤まで2-1とリードしながら、アディショナルタイムに直接FKを沈められ2-2の引き分け。勝ち切ることができず、「勝点2を逃したのは痛い。1試合をとおして集中をもたせないといけない」と課題が残った。

 だが、改善の余地は十分にある。1月下旬にミゲル・アンヘル・ロティーナ新監督がチームに合流してから約1カ月で開幕を迎え、公式戦3試合を消化して1勝2分、5得点3失点。2年連続でリーグ最多失点を記録していたチームは短期間で様変わりした。

「昨シーズンのエスパルスは、多くの試合でリードされている状況が長かった。これからは“勝ち方を知っているチーム”にならなければいけない」(権田修一)。戦術面の成熟とともに、今後は1点差の試合をモノにする勝負強さや、“試合巧者”らしくゲームを運ぶしたたかさを身につけていく必要がある。

 船出したばかりのチームにとって、課題は伸びしろ。連戦をこなしながら、タフな集団へと仕上げていく。
  • 3/7 14:37
  • サッカーキング

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