世田谷一家殺害から19年 警視庁が住宅の取り壊しを打診 「本当になくしてよいのか」

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2000年12月30日の深夜に東京都世田谷区で発生した、一家4人が殺害された事件『世田谷一家殺害事件』。犯人がいまだ特定されていないことで注目される、未解決事件です。

警視庁は、これまで現場となった住宅を証拠保全のために保存していましたが、現在取り壊しを遺族側に打診していることが分かりました。

現場の土地は2000年3月に東京都が隣接の都立公園の拡張のために買収していましたが、引っ越しの猶予期間中だった同12月に一家が殺害されました。

産経ニュースによると、住宅外壁の亀裂や屋内の雨漏りなど老朽化が進み、地震や台風の際に倒壊する懸念が高まったため、警視庁は2019年3月に遺族側に取り壊しを正式に打診。6月に都の担当者も協議に加わったといいます。

警視庁は、建物内で犯人の指紋、DNA型など必要な証拠を集め終わり、3D映像による現場周辺の記録化などを実施。捜査上の支障がないように環境整備を終えた段階で、遺族への説明に踏み切ったそうです。

遺族の入江杏さんは、産経ニュースの取材に対し、次のように心境をコメントしました。

(取り壊しで)悲しみを忘れたい思いは強い。

でも、未解決のまま取り壊せば、4人の御(み)霊(たま)がどう思うか。現場を無くしてしまって本当にいいのか。

産経ニュース ーより引用

ネット上では、ニュースを見た人たちからさまざまな声が寄せられています。

・もうそんなに年月が経ってしまったのですね。遺族にしてみれば複雑な思いでしょう…。

・事件を風化してほしくない。犯人逮捕まで取り壊さないで補強できないものか。

・もう20年近くか…。遺族の気持ちを想うとつらい。なんとか残す方法はないものなのか。

幼い子供までもが犠牲となった痛ましい事件。

遺族側の窓口となっている入江さんは、建物の危険性を客観的に知るため、住宅診断の実施を警視庁に要望しています。

「今は現場が負のシンボルになってしまっているが、事件解決にかける熱意の証として残していただく道もあるのでは」と語りました。

[文・構成/grape編集部]

出典 産経ニュース

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  • grape

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