久保建英の恐るべき超一流のスキル。ドリブルで抜く、その瞬間でさえ!【カメラマンの視点で徹底解説(1)】

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久保建英。バルセロナの下部組織で育ち、18歳にして日本代表デビューを飾り、世界最大のクラブであるレアル・マドリーへの移籍を勝ち取った男。日本サッカー界の新たなスターとなったが、実際にはどのような部分が優れ、どのように凄いのか。レンズを通して世界のサッカーを見続けているカメラマンが解説する。(撮影・文:山田一仁)

コパ・アメリカ。日本代表初の公式戦で何が出来たか?

 久保建英。バルセロナの下部組織で育ち、18歳にして日本代表デビューを飾り、世界最大のクラブであるレアル・マドリーへの移籍を勝ち取った男。日本サッカー界の新たなスターとなったが、実際にはどのような部分が優れ、どのように凄いのか。レンズを通して世界のサッカーを見続けているカメラマンが解説する。(撮影・文:山田一仁)

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 コパ・アメリカの初戦、チリ戦で私がレンズを通して見た久保のプレー。

 まず、第1に気が付くのは、相手と対峙した際、相手の重心を見ていること。第2に、相手に寄せられたときにボールを相手と反対側に置いて、取られないこと。さらに、取られない状況から相手を抜くことができる。第3に相手を抜きにかかっても顔が上がっていて、ボールを直接見なくても間接視野でボールを見て、プレーが出来ること。

 チャンピオンズリーグ決勝24季連続取材。イングランドプレミアリーグ、撮影ライセンスを2000年取得後、19季連続取材してきた中には、若き日のクリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシなど世界のスーパースターのプレーがレンズを通して焼き付いている。
  
 超一流プレーヤーは、自分の間合いで抜くというより、相手の重心を見ながら、その逆を突いて来る。メッシはそのいい例だ

カメラマンが見た久保建英の凄さとは?

 サイドでチリの3番と対峙した場面。久保はボールを足元に置きつつも、目線は相手の足。体重移動を見ながらどちらに行けば、相手を置き去りに出来るかを考えている。

世界的名手を翻弄したスキル

 アレクシス・サンチェスに寄せられた際、ボールを相手と反対側に置いて取られないようにトップスピードに近い速さでボールをコントロールしつつ、今度は内側にかわす。通常は、ゴールから遠い外側に追い出されてしまうところを、内側に切り返してゴールに向かう。ここまでは、J1のトッププレーヤーでも出来ること。しかし、次のプレーはなかなかできない。

ドリブルで抜く、その瞬間でさえ!

 ビダルをかわし、トップスピードでドリブルしつつ、相手DF2人を抜いてGKと1対1になりながらシュートしたシーン。ドリブルで抜け出す瞬間に注目してほしい。普通なら相手DF2人を抜く際にボールコントロールに目が行く。だが、久保は顔は正面を向いて、ボールはあくまで間接視野でコントロールしている、抜く瞬間でさえ!

 顔が上がっていることで、2人を抜いた後のGKの位置まで確認できているはずだ。抜いた後のプレーの選択肢を持っている、抜けると見込んで次のプレーを考える余裕があるという事が凄い!

(撮影・文:山田一仁)

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  • 7/19 7:00
  • フットボールチャンネル

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