番組立ち上げの経緯を西田二郎が語る

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(左から)西田二郎、田中里沙(事業構想大学院 学長)、原田泳幸(元アップル・マクドナルド社長)、千原せいじ(お笑いタレント)


 六本木ヒルズでGREE(※)さんへ伺ったのが八月の末だったと思います。テレビ局とIT企業とのコラボって何かできないかの号令で期待と不安の入り交じった瞬間でした。GREEの面々はみな様々な取り組みで結果を出している勇者たち。我々テレビ側がどんな感じで接してよいのか最初は戸惑いながら、探り探り話がはじまったのを今でも鮮明に思い出します。


 ほんとに何か一緒にできるのか?


 メディアを担う意識は同じでも文化も違う者同士。様々なアイデアは飛び交うがそのほとんどは会議ネタと呼ばれるようなその場限りのフラッシュばかり。それでも、みんなが不思議と明るい笑い声に包まれながら会議を終えるものだから、また話しましょう!また会議しましょうって先が見えないのに何かを見つけることはできるって確信だけで明るく会議が進行していきました。


 不思議なんですが、文化は違ってもGREE人たちと何かできる!


 この感じだけはみんなの共通の合い言葉。考えてみたら「何かを手がける」ことってつまり「この人とやりたい!」って気持ちがないと始まらないんだって。だってみんな普通のことやらないぞ!って全員の目がキラキラしていたから。


 だったら、「放送枠の中で、これからの企業さんを応援するフレームができないかって!」話になって、GREEさんがスタートアップ関連の勢いある企業様に声を掛けるってなり、百億売り上げを目指す企業様を応援するフレームってことで「百億上ル」(=上ルは京都の住所表記の「上ル下ル」のイメージなんです)だったらセットも碁盤のようにってパースつけたシンプルなものに決まっていきました。


 やることは、決まっても参加していただける企業様の賛同を得られるのか、参加締め切りが迫るなか、対面で説明会を開いたり、編成の吉積はじめみんなが様々な動きで「テレビ制作」「テレビ営業」では経験しないような筋肉を使いました。


 コメンテーターには山本一宗部長の昔から信頼するお父さんのような存在の原田泳幸さん、芸人なのに事業展開の感覚に優れる千原せいじくん、女性の目線でしっかりと社会を見つめる田中里沙さんにお越しいただき、未来を担う企業へ暖かいコメントをいただきました。「百億上ル」は二分間という時間を使っていかに自らの事業をアピールするかって番組。スペックよりも事業を展開したい熱い思いを伝えることをテーマにみなさまいろいろな切り口で発表していきました。ナレーションも、こだわって耳に残るナレーションを山本アナ、植村にお願いしてシンプルながらみんなの気合いが不思議に感じる画面に仕上げて行けるようにこころがけました。


 放送が進む中で社内外からいろんな声をいただいています。「真剣な姿はやっぱりいい!」大きくはみんないい反応でした。


 誰だって、やったら面白いって思うことあると思います。でも、そのときその面白い事を誰とやるのか?ってすごい大切だと。GREEさんとの今回の取り組みで見つけた新しい扉はまだほんの少しでしかないかも知れませんが空いたように思います。これからも、その扉をみんなで大きく開けられたらなって。


 



西田二郎(にしだじろう)


1965年大阪府生まれ。1989年、讀賣テレビ放送株式会社入社。『11PM』『EXテレビ』を経て、93年放送開始の『ダウンタウンDX』を演出。「スターの私服」「視聴者は見た!」などのヒットコーナーを企画、20年以上続く長寿番組に育てあげる。98年、制作会社「ワイズビジョン」に出向、さまざまな放送局と番組を制作。02年読売テレビに戻り、意欲的な新しいジャンルの番組を手掛ける。15年1月より、営業企画部開発部長16年7月編成企画部長。テレビ制作と営業と編成の構造を立体的に再構築し、グリーと、テレビ番組とソーシャルメディアを軸とした企業応援プロジェクト「100 億上ル(ひゃくおくあがる)」を立ち上げるなど、新たなビジネスフレームやクリエイティビティの誘発に取り組んでいる。


 


※GREE:ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」を運営するグリー株式会社のこと

  • 4/17 15:21
  • Scoopie News

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