品のある下ネタとそうでない下ネタの違いは? 『バカリズムのエロリズム論』発売記念イベントで聞いてみた

 9月15日、ニッポン放送イマジンスタジオで、『バカリズムのエロリズム論』(ポプラ文庫)発売を記念した100人限定サイン会イベントが行われた。

 同書は、「バカリズムのオールナイトニッポンGOLD」内の人気コーナーに寄せられたリスナーからの投稿をまとめて書籍化したもの。「オチがわかっているのに楽しめる作品。それがAVである」など、「エロの中にも品のある名言」の数々が収められている。

他人に見られたら「人生が終わる」体操

ネット上では「今日から愛読書です」「まさに男のバイブルです」といった感想や、「男心の勉強と下ネタの向上のためになります」といった女性からの声もある。

 サイン会が始まる前に、バカリズムさん本人に取材を申し込み、「下ネタ」に対する美学を聞いた。

■品のある下ネタは「言いっぱなし」ではない
――「エロリズム論」とは「笑えること」「格言っぽくなっていること」「どこか品があること」という条件のもと選ばれた言葉とのことですが、「品のある下ネタ」と「品のない下ネタ」は、どこが違うのでしょう?

品のない下ネタは、「下ネタを言うための下ネタ」です。品のある下ネタは、共感を得るための手段となっていることが絶対条件。言いたいから言う、言いっぱなしの下ネタは品がない。受け手がどう共感してくれるかを考えて言うのが「品のある下ネタ」だと思います。

――「世界一平和な場所は風俗の待合室」という格言がありましたが、品のある下ネタってある意味平和というか、この本自体がなんだか平和だなと感じました。

頭の中で妄想ばかりしている人たちの投稿だからそうなるのかも。あまり生々しいやつがないんです。ほとんど想像だったり、男の人たちの中だけで共感しあえることだったり。

――女性からの投稿はありましたか?

ほとんどないのではないでしょうか。どちらかというと、女性に向けてつくっているものが多いので。

■女性に乗っかってほしくない下ネタとは?
――下ネタ満載とはいえ下ネタが好きな女性もいますし、女性が読んでも面白い一冊だと思うのですが、男性から見て、「この下ネタは女子が乗っかってきてアリだけど、これには乗っかってくるなよ!」と思う下ネタってありますか?

例えば「経験人数が少ないからといって、経験回数が少ないという訳ではない。付き合った人数が少ないからといって、清楚という訳ではない」とか、これは女性も男性も言えることなので、女性にもわかっていただけるのではないかと。でも、「中指だけいい思いしてる」みたいな格言。これは男性は笑えるけど、女性もこれで爆笑していたらちょっと引きますね。直接的な表現なので(笑)。

――確かにそうですね(笑)。投稿者の中で、センスが良いなと思う人はいましたか?

(たくさん投稿を送ってくる人もいて)それぞれ性癖が出ている感じがしますね。女性に対しての妬みっていうか、自分が女性と関係を持てないことからの憎悪みたいなものが満ちている人もいれば、この人は童貞じゃないんだろうなという人もいたり。ドMの人がいて、「そうだよね、わかるよね」って感じで投稿が来るけど、「いやいや、僕はドMじゃないから」と思ったりもします。

――この本がバイブルだというファンに向けてメッセージをお願いします。

バイブルにしたらダメでしょ(笑)。あくまでも、こういう世界もあるんだなっていうぐらいにしておかないと。これをあまりにも読み過ぎて参考にしてしまうと歪んだ人になってしまうと思います。息抜きとして気軽に読んでほしいし、むしろカップルに読んでほしいですね。彼女が「これどういう意味?」って聞いて、男が応えてあげる。コミュニケーションの手段に使うっていうのが一番なんじゃないでしょうか。

■会場内の男女比は半々 女性投稿者も
 サイン会が始まってみると、会場内には女性も多く、男女比は半々といったところ。バカリズムさんは女性からの投稿は「ほとんどないのでは」と予想していたが、「この中で投稿経験のある人は?」と聞いたところ、女性の来場客からも手が上がっていた。

 「(この書籍は)リスナーの方の投稿をまとめただけなので、面白いとしたらリスナーの方のセンスによるものです」と謙虚な言葉が出たと思いきや、「エロというイメージをつけたくない。あくまでリスナーの代表者であるだけで、僕がエロいわけではないです」というコメントも。下ネタの美学がつまった一冊を、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。

画像をもっと見る

関連リンク

  • 9/18 18:23
  • Scoopie News

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます