4日かかって1試合が成立!? 歴史に残る延長50回の戦いをダイジェストで紹介!

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 前代未聞の延長戦だ。第59回全国高校軟式野球選手権大会の準決勝戦、崇徳(西中国地区・広島)vs中京(東海地区・岐阜)の試合はなんと4日間に及ぶ、長い長い試合となった。結果は、3-0で中京が勝利。その勢いで同日ダブルヘッダーで行われた決勝戦も2-0で勝利し、見事、全国制覇を果たしたのだった。軟式野球がスポーツ新聞の一面を飾るという前代未聞の試合は大きく取り上げられた。

 甲子園大会に限らず、野球であれば硬式でも軟式でも幅広くカバーするスマホサイト『週刊野球太郎』編集部に、4日間に渡る死闘について聞いてみた。

     *   *   *

◎プレイボールは8月28日!

 試合が開始されたのは8月28日(木)。中京・松井大河と崇徳・石岡樹輝弥の先発で始まった試合は、15回まで戦って両チーム無得点。中京は9回に無死三塁の、崇徳は11回に2死一、三塁のチャンスを得るも無得点に終わり、大会規定によりサスペンデッドゲームが適用された。

 サスペンデッドゲームとは一時停止試合のことで、悪天候や球場設備の故障などで試合継続が不可能になった場合、その日のプレーを打ち切って、残りの試合を後日行うこと。中断時と同じ状況から再開する。大会規定では準決勝まで適用され、15回ごとに一旦、試合を打ち切り、後日に次のイニングから再開する規則になっている。甲子園大会などの硬式野球は再試合となるが、軟式野球は継続試合、という扱いになる。

◎またしても決着つかず……

 迎えた2日目の29日(金)11時から、延長16回がスタート。両投手が当然のようにマウンドに登り、無失点を継続。お互い譲らず、なんとこの日も15回を投げ切り、合計30回連続無失点のまま、またもやサスペンデッドゲームとなった。

 ここまでともに30回を投げ抜いた両投手。中京の松井は打者112人に対して21奪三振、被安打19、計432球を投じ、崇徳の石岡は打者107人に対して15奪三振、被安打11、計391球を投げるという、壮絶な試合となった。

◎いよいよ3日目……それでも決着つかず!

 試合開始から3日目、30日(土)の11時から行われた。だがしかし、この日もお互い譲らず、無得点のまま延長45回を終えてしまう。3日連続でサスペンデッドゲームとなり、前例のない死闘は続くことになった。

 45回、合計9時間18分に及んでも決着はつかず、この3日間で松井(中京)は161人の打者に対して635球を、石岡(崇徳)は164人の打者に617球を投げた。もはや技術というよりも、精神力の闘いである。

◎ついに決着が! 延長50回の死闘!!

 そして翌31日の午前9時、延長46回から試合は再開。大会規定上、延長は最長54回まで行い、勝敗が決まらない場合は抽選で決勝進出校を決めるという。

 ようやく点が入ったのは、延長50回表。中京は無死満塁のチャンスで後藤敦也がタイムリーを放ち2点を先取。さらに1点を加え、その裏を無失点に抑えた中京が3-0で勝利。4日間に及んだ死闘にようやくピリオドが打たれたのだった。

 見事、勝利投手となった松井は、打者179人に対して709球を投げて50回を完封。敗れた崇徳の石岡は184人に689球を投げ、3失点で敗戦投手となった。しかし、石岡をはじめ、イニング裏の守備についていた崇徳ナインは、サヨナラ負けの可能性をずっと抱えながらプレーしていたのだから、その精神力は「立派」のひと言に尽きる。

 続く決勝戦で、中京は三浦学苑(南関東地区・神奈川)と対戦。松井は先発ではなかったが、なんと4回1死二、三塁のピンチで登板。後続を見事に抑えた。そして、中京は6回に相手の暴投で先制し、7回に追加点を奪い、2-0で勝利。2年ぶり7度目の全国制覇を果たしたのだった。

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