1試合6三振のエルドレッドよりもすごい「三振王」がいた!~“サイクル三振“に誇りを持つ男とは~

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 14日の広島vsDeNAで、エルドレッド(広島)が1試合6三振という、日本プロ野球史上初の珍記録を達成してしまった。ただし、今回のエルドレッドは延長に入ってから2三振を記録しているため、あくまでも参考記録扱いとなる。過去には9回までで5三振を喫した、もっとすごい(?)打者がいる。そんな「三振王」にまつわるエピソードを、野球界のうんちくに詳しい『週刊野球太郎』編集部に教えてもらった。

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 今回、エルドレッドが「1試合6三振」を記録するまで、1試合の最多三振記録は過去13人が記録した5三振でした。その栄えある「第一号」は西鉄や阪神ほかで活躍した若菜嘉晴。阪神に所属していた1979年5月29日、対大洋戦で史上初の5三振を記録しました。しかも、9回までで5三振と、今回のエルドレッドよりも“高確率”で三振したといえるでしょう。

 この試合終了後、若菜は「5三振なんて他にいるの?」と尋ね、ワースト新記録(当時)と知ると「これでオレの名前も球史に残るんだから」と苦笑い。

 その後、この「5三振」の話題になると、「オレのあと、何人も同じ記録を作っているけど、“サイクル三振”はオレだけだからね」と胸を張っていたといいます。どういう意味かというと、カウントが2ストライクから、1ボール2ストライク、2ボール2ストライク、3ボール2ストライク、というすべてのカウントから三振を記録したことから“サイクル三振”。結果的にわかった“サイクル三振”ですが、ここまでこだわりを持ち、ある意味で、この「5三振」を誇りにしていた若菜。今回、エルドレッドに記録を更新され、その心境たるや、いかばかりでしょうか。

 他にも5三振した選手には、現在MLBで活躍する上原浩治(巨人時代)なども名を連ねています。MLBオールスターでも三振を奪った男は、様々な「三振の味」を知る男でもあった、という訳でもあります。

(参考文献:氏田秀男著『その時、プロ野球が動いた』)

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  • 7/17 12:05
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この記事のみんなのコメント

1
  • 霞南

    7/18 12:31

    近鉄のブライアントの事かと思った

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