こんなことアリ? のっぴきならない事情でプロ野球が試合中止に!

 異例中の異例だ。7月8日、沖縄セルラースタジアム那覇で開催されるはずだった巨人vsDeNAは、台風8号の接近に伴い、なんと前日の7日に中止が決定した。

 気象状況で、しかも前日に試合中止を発表したことで、沖縄入りした選手たちは初めての出来事に戸惑いを隠せなかったという。また、今度の台風進路によっては、次の試合までに東京に戻れる(11日から巨人は東京ドームで、DeNAは神宮で試合が組まれている)のか、という不安もある。

 連日、プロアマ問わず野球情報を発信しているスマホサイト『週刊野球太郎』編集部に、過去に起きた試合中止劇について聞いてみた。

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◎ユニフォームや道具が球場に届かない!

 1979(昭和54)年7月13日、後楽園球場では日本ハムvs南海の試合が行われるはずだった。その前日の12日、大阪で試合を終えた南海ナインのバットやグラブ、ユニフォームなど道具一式はトラックに積まれて一路、東京へ向かった。「(後楽園球場に)正午までに届くように」という約束で、運転手は中央自動車道をひた走る。しかし、ここで予想外の出来事が起こってしまう。

 7月11日に東名高速道路の日本坂トンネルで多重追突事故が発生。火災も起こり、車両170台以上が焼失するなど、史上最悪の大事故が起きていた。その影響で中央自動車道は大渋滞、南海ナインの道具を載せたトラックは、それに巻き込まれ、立ち往生する羽目になってしまったという。

 一方、南海の選手たちは新幹線で13日の午後2時には東京に到着。球場入りするも、肝心の道具がない。ユニフォームに着替えることもできず、練習すらできない状態に。当時は、インターネットも携帯電話もメールもない時代。待てど暮らせど荷物は届かず、トラックの運転手とも連絡がつかなかった。

 結局、運転手から連絡が入ったのは午後4時過ぎ。どうやっても、試合開始の6時には到着しないという。両球団は話し合い、当時のパ・リーグ工藤信一会長の判断で、試合中止が決定したのだった。

◎ドーム球場でも雨には勝てなかったことも……

 ドーム球場にもかかわらず、天候が理由で中止になった試合もある。その中でも、今回のように前日に試合中止が決まったのは、2000(平成12)年9月12日に行われる予定だった中日vs広島の一戦だ。前日の11日夜、東海地方を襲った大雨でナゴヤドームが浸水してしまい、「ファンやビジターチーム(広島)に迷惑がかかる」という理由で、その日(11日)の内に試合中止が決定した。

 またこの大雨で、交通機関は麻痺状態に。大阪へ新幹線で移動していた巨人ナインも足止めを食らい、なんと新幹線の中で車中泊。新大阪に着いたのは12日午後で、甲子園球場で行われるはずの阪神vs巨人も中止となってしまった。

◎史上初! ストによる試合中止劇

 そして何といっても、前日に試合中止が決まったといえば、2004年9月の話。労働組合・日本プロ野球選手会と球団・オーナー側との労使交渉が決裂し、選手会が17日に、ストライキ決行を発表し、18日、19日に開催されるプロ予定の野球の試合は全て中止(2日間で両リーグの12試合と、ファーム5試合)となった。

 前日に中止が発表されたにもかかわらず、選手会を応援するファンは球場に足を運び、選手たちはサイン会を行うなどしてファンとふれあう時間を作った。結果、この熱心なファンを目の辺りにした球団・オーナー側は、事態を収束させるため態度を軟化。選手会側と再度、話し合いの場を設け、セ・パ12球団制は維持されることとなったのだった。

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