なでしこFW大儀見が知るザックが本田に切望する答え W杯を勝ち抜くピーキングの重要性とは!?

女子W杯を制した栄光のレシピ


 ザックジャパンは14日(日本時間15日)、いよいよブラジルワールドカップ(W杯)1次リーグ初戦コートジボワール戦を迎える。なでしこジャパンのエースストライカーFW大儀見優季(チェルシー)は、世界一となった11年FIFA女子W杯を例に挙げ、大会を通じたピーキングの重要性を語った。

 イングランド女子スーパーリーグの中断期間中に一時帰国し、専属トレーナーである木場克己氏の元で自主トレを行っている大儀見はW杯大会期間中で大切にしてきたことを訪ねた。すると、なでしこJAPANのエースストライカーは、こう口にした。

「大会を通じて良くなっていくことが大切。最初の試合でピークを持ってきてしまうと苦しくなる。私は、W杯もオリンピック(五輪)でも初戦で完成を求めていなかった。初戦は80%ぐらいの状態で臨めたからこそ、決勝トーナメントで100%の状態に持ってくることができた。チームとしては監督の方針と言うものがあるので、これはあくまでも個人的なアプローチですけれど。自分のことは自分自身が一番分かっている。自分でしっかりと調整や配分をしないとリズムやコンディションを崩してしまう。難しいところなんですけどね」

 MF本田圭佑やDF長友佑都が公言する「ワールドカップ優勝」という目標を、なでしこジャパンは11年にすでに達成している。大儀見自身も全試合に先発し、1得点を記録。さらに12年のロンドン五輪ではチーム最多の3得点をたたき出し、銀メダル獲得に貢献した。ブンデスリーガのポツダム時代には欧州チャンピオンズリーグ優勝や、ブンデスリーガ得点王に輝くなど、多くのタイトルを手にしてきた。

 その日本サッカー界でも希少な存在である彼女は、世界の祭典で勝ち上がるために必要な感覚は、あえて初戦にピークを合わせず、1試合1試合戦いながらコンディションを上げていくイメージだという。百戦錬磨の大儀見のピーキングに対するアプローチは図らずもアルベルト•ザッケローニ監督が今季ACミランで不振だったMF本田圭佑に対して切望している部分と合致する。

 ザッケローニ監督はイトゥのベースキャンプで行った記者会見で「本田に関しては、最高のコンディションに持ってきてくれることを祈っている。ミランでは苦しみ、落ち着かない中で監督も交代した。彼がこの4年間、チームに貢献してきてくれたプレーを求めたいし、徐々に大会が進むにつれてパフォーマンスが上がって来る可能性が高いのかなと思う」と述べていた。

 日本が入ったグループCは、初戦のコートジボワールのみならず、コロンビア、ギリシャと難敵がそろう。決勝トーナメント進出、さらには初の8強進出、その先のワールドカップ優勝と目標設定によって、ピークをどこに合わせるかは難しい問題だ。しかし、たとえ本田が今は100%の状態ではなくても、試合を重ねながらコンディションを上げ、かつそこに勝利がついてくれば最良の道が開けるだろう。悩めるエースがなでしこジャパンの“栄光のレシピ”を再現できるのかに、注目したい。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

関連リンク

  • 6/13 18:38
  • Scoopie News

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます