今回はビールではなくコーヒー片手? 日本代表の試合を見るなら時差に注意 海外サッカーは夜、とイメージが強い人は見逃してしまうかも

 2014年6月13日(日本時間)、待ちに待ったFIFAワールドカップがブラジルで開幕する。すでに様々なメディアでワールドカップや日本代表の情報が飛び交い、目に入って来る。開幕すれば、日本中を巻き込んだ祭りになるのは間違いない。

 もしあなたが熱心なサッカーファンでなかったとしても、「日本代表の試合はテレビで観る」という方はかなりいると思う。今回のワールドカップは全試合が地上波生中継されるため、特別な準備はいらない。テレビの前に、時間通りに陣取るだけでいい。

 ただ、忘れてはならないのは時差。何となく、普段の欧州サッカーを見る感覚で『一杯やりながら』などと考えているようなら、試合前に待ちきれず酔いつぶれてしまうかもしれない。

 過去日本が参加したワールドカップは4大会あるが、2002年の地元開催を除くと、6月のフランス、ドイツ、南アフリカと日本の時差は全て7時間。勿論、細かい違いはあるにせよ、ブンデスリーガやセリエAがやっている時間を想定しておけば、大きな違いはなかった。

 だが、今回大会が開かれるのは南米ブラジル。“欧州サッカータイム”とかなり違う。各試合の開始時間は、日本時間で午前1時、4時、5時、7時と、深夜から早朝にかけて行われる(日本の初戦コートジボワール戦のみ午前10時キックオフ)。ビールよりもコーヒー片手に、という方が多いのではないだろうか。まず、この時間帯を頭に入れておく事が重要だ。

 また、いつものリーグ戦は週末開催が基本だが、ワールドカップは平日にも多くの試合が行われる。日本も3試合中2試合は平日の早朝となる。その2試合の試合当日も、普通に仕事や学校があるという人が大多数だろう。とはいえ、4年に一度の祭典を、史上最強と言われる日本代表の試合を見逃すわけにはいかない。一次リーグ3試合の試合時間と、試合の見所を紹介していきたい。

■第1戦 日本×コートジボワール 6月15日(日)午前10時キックオフ


 この第1戦はもしかしたら、日韓ワールドカップ以来、最も多くの日本人が視聴する試合になるかもしれない。勿論、仕事や用事のある方もいらっしゃるだろうが、日曜日の午前10時という時間帯は間違いなくゴールデタイム。家族や仲間と観戦出来る試合になるだろう。

 特に小学生は見やすい時間だ。この試合がきっかけになり、サッカーを始めたり、これまで以上に練習に励む子も多くなるのではないか。筆者もワールドカップがきっかけでサッカーに夢中になった。ぜひ多くの子供たちに見てもらいたい、見せてあげたい試合だ。
 
 さて、高い視聴率が予想されるこの一戦こそが、いきなりではあるが、日本代表にとっての正念場になるだろう。とにかく初戦はとても重要だ。4チームが総当たりで勝ち点を競うグループステージでは、初戦で勝利した国の84.8%が突破しているからだ。しかも、日本が戦うグールプCは、実力が均衡している。そのため、初戦で勝って勢いにのったチームが突破を決める可能性が高い。ぜひとも勝っておきたい一戦だ。

 日本代表がコートジボワールを相手に勝ち点3をもぎとるためには、日本代表の守備陣が奮闘出来るか否かが鍵になるだろう。

 現在、日本代表のオフェンス陣は、直近の親善試合コスタリカ戦、ザンビア戦の2試合で7得点と非常に調子がいい。しかしながら、守備陣は2試合4失点と不安定だ。ディディエ・ドログバ、ヤヤ・トゥーレを筆頭に、トップレベルのアタッカーを擁するコートジボワールの攻撃陣を止めきれるかどうか。この試合においては、攻撃陣は勿論だが、長友佑都、吉田麻耶、今野泰幸、内田篤人ら守備陣が、どこまで身体能力が高いアフリカの選手達を抑えられるかに注目して欲しい。

■第2戦 日本×ギリシャ 6月20日(金)午前7時キックオフ


 平日の午前7時ならば、多くの人はほとんど普段の生活リズムを変えることなく、起床することが可能だろう。ただし、学校や会社がある人は最もバタバタしている時間でもある。

 また、試合終了が9時前になることを考えると、試合終了前に、出社・登校しなければならず、試合の結末を観られないという方々も多いだろう。その場合はスマホで実況を読んだり、ニュースサイトで結果をみたり、後でダイジェスト動画を見る、などで見られなかった部分を埋める、というのも一つの手だ。

 どうしてもまるまる1試合見たいという学生さんは、早めに学校に行き、そこのテレビで試合を観戦するというのもありかもしれない。先生も遅刻や欠席を気にするより、皆で楽しむイベントにしてしまえば良いのではないだろうか。

 会社員の方は早々に午前半休を申請してしまえば、安心して試合を楽しむ事が出来るだろう。ただただ、理解ある上司であることをお祈りするだけである。

 さて、この一戦の見所は、日本の攻撃陣が、ギリシャの固い守備網を破れるかどうかだ。ワールドカップ欧州予選では、12試合をたった6失点(プレーオフ含む)におさえている。

 日本がボールをキープしていても、気づけば、「ギリシャがきっちり守っていて、日本はボールを持たされているだけ」という状態に陥っているかもしれない。

 ギリシャ守備網を崩す為にはクロスによるサイド攻撃も考えられるが、上背のない日本がギリシャの大柄なDF陣に打ち勝つのは難しい。中央から、パスやドリブルでゴール前に侵入できるかどうかが注目すべきポイントだ。鍵になるのは、香川真司。本田や長友、遠藤らとのコンビネーションでギリシャ守備陣を切り裂いて欲しい。

■第3戦 日本×コロンビア 6月25日(水)午前5時キックオフ


 平日早朝キックオフの試合のため、朝が弱い方にとっては辛い時間帯だ。とはいえ、試合終了が7時前なので、寝不足さえ覚悟すれば、ほとんどの方々が出社・投稿前に観戦出来る。しかも、この3戦目は、グループリーグの順位が確定する重要な一戦。寝坊を避けるためにも、前日は早めに寝るのをお勧めする。

 先の2戦次第でこの試合の位置づけは変わるが、もし勝つことが必ず求められてしまう状況なら、非常に難易度が高く、緊張感溢れる試合となる。

 対戦相手のコロンビアは、下馬評では日本より一枚上。日本は南米のチームを得意としていないのも気になるところだ。

 一対一の駆け引きが上手いコロンビアの選手に対して、日本のディフェンダー陣は後手に回ることが増えるだろう。よって、この試合では、一対一の状況を多く作らず、数的有利な状況で守るために、全選手に多くの運動量が求められる。

 この試合で鍵を握るのは、山口蛍だ。豊富な運動量は、自他共に認める武器。ハメス・ロドリゲスやフアン・クアドラドといった獰猛なコロンビアのアタッカー陣と一対一になることを避けるために、様々なシーンに顔を出し、ピンチの芽を摘む必要がある。彼のボール奪取が多ければ、日本のチャンスも増えるだろう。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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