今何時? そうねだいたいね~、じゃ済まされない!? 日米長時間ゲーム比較

 セ・リーグとパ・リーグの意地がぶつかり合う交流戦。5月28日は、あまりの熱戦に試合時間が延びに延びた試合が2試合もあった。神宮球場のヤクルトvs日本ハムの試合時間は5時間13分で、延長12回を戦って4-4の引き分け。また、横浜スタジアムのDeNAvsソフトバンクは延長11回までもつれて、6-4でソフトバンクの勝利。5時間21分という試合時間は、今シーズン最長の試合だった。ちなみに、ソフトバンクはその4日後、6月1日のヤクルト戦でも5時間17分の末、引き分けに終わる試合を演じた。5月26日から6月1日の5試合中4試合も延長戦をこなすという、実にハードな1週間だった。

 2013年から延長戦は12回まで、時間無制限に戻った日本プロ野球。メジャーリーグでは基本的に回数と時間は無制限で、勝負がつくまで試合は行われる。今回は日米プロ野球の最長時間試合について、スマホサイト『週刊野球太郎』編集部に聞いてみた。

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◎とある判定が招いた最長試合時間

 日本プロ野球での最長時間試合は1992(平成4)年9月11日、甲子園球場で行われた阪神vsヤクルトの試合だ。当時、首位を争っていた両チームの熱戦は延長15回まで続き、結果は3-3で引き分け。試合時間はなんと6時間26分だった。

 最長時間試合となった原因は審判の判定にあった。
 9回裏、阪神・八木裕の放った打球は左中間へグングン伸びていき、最初は本塁打と判定された。甲子園球場が劇的なサヨナラ本塁打に沸き返るなか、野村克也監督(当時ヤクルト)が平光清二塁塁審に「八木の打球はフェンスを弾いて、スタンドインした」と食ってかかった。久保田治球審ら3人の審判との協議の結果、判定は覆って二塁打(エンタイトルツーベース)となり、阪神のサヨナラ勝ちとはならなかった。

 もちろん阪神側はこれに抗議。判定を覆すとはどういうことだ、と中村勝広監督(当時)は激怒し、平光塁審に詰め寄った。この間、スタンドから物が投げ込まれたり、ファン10人以上がグラウンドに乱入したりする騒ぎとなった。

 結局、37分の中断を挟んで何とか騒ぎが収まったが、既に時計の針は22時30分を過ぎていた。試合はその後、膠着状態に陥り、延長15回まで決着はつかず、引き分け。試合終了は日付が変わった9月12日午前0時26分。阪神電車は最後まで応援してくれたファンのために臨時列車を10本も走らせて帰宅を支援した。

◎観客も選手も疲労困憊の8時間ゲーム

 メジャーリーグの最長時間試合は1984(昭和59)年5月8日、シカゴのコミスキーパーク(当時)で行われたシカゴ・ホワイトソックスvsミルウォーキー・ブルワーズ。なんと試合時間は8時間6分だった。

 プレーボールは8日午後7時半。試合は1-1の同点で迎えた9回表にブルワーズが2点を勝ち越すも、その裏にホワイトソックスが同点に追いつき、延長戦へ突入。延長17回を終えた時点で時刻は9日の午前1時を過ぎ、ここで一旦、試合は中断され、同日の午後に再開することになった。

 再開後、延長21回に両チームとも3点を取り合うなど、激しい戦いは続いた。その死闘に終止符が打たれたのは延長25回裏。ホワイトソックスのハロルド・ベインズがサヨナラ本塁打を放ち、ようやく白黒がついた。

◎試合終了は午前4時……

 それでは最後に、試合終了が最も遅かった試合を紹介しよう。1985(昭和60)年7月4日から5日に渡って行われたアトランタ・ブレーブスvsニューヨーク・メッツの試合は延長19回まで戦い、16-13でメッツが勝利。試合終了はなんと5日の午前3時55分と、日本では考えられない試合となった。

 この試合は午後7時5分にプレーボールの予定だった。しかし、降雨のため試合開始が遅れてしまい、さらには乱打戦でなかなか決着がつかず、試合時間は6時間10分だった。

 延長17回、球審の判定に対して当時のメッツのデーブ・ジョンソン監督がクレームをつけると、球審はひと言。

「デービー、いい加減にしてくれ。もう朝の3時だぜ……」と名言を残したのだった。

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