指原莉乃主演『薔薇色のブー子』がいよいよ公開!福田雄一監督が明かす撮影秘話とは

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 指原莉乃が主演を務める注目の映画『薔薇色のブー子』が、ついに5月30日から公開された。

 キャンパスライフに馴染めず、実家で漫画ばかり読む日々を送っていた大学生の幸子(指原)。しかし、趣味の漫画がきっかけで、ジョニー・デップ似だと語る男の子「スパロウさん」とTwitter上で知り合い、心に変化が生まれていく。

 「ブー子」とあだ名がつくほど、子供の頃から文句ばかりだった幸子が、「運命の人」と信じてやまないスパロウさんと実際に会うことで、自分を変えようと決意するのだ。

 ところが、約束の当日に幸子を待ち構えていたのは、次から次に巻き起こるあり得ないトラブルの数々。車に轢かれたり落とし穴に落ちたりと、一瞬たりとも飽きさせない、スピード感あふれる傑作コメディとなっている。

 本作の監督を務めたのは、『勇者ヨシヒコと魔王の城』や『HK/変態仮面』のほか、数々のバラエティやドラマ作品などを手掛ける福田雄一氏。今回、福田氏が映画に込めた思いと撮影秘話を聞いた。

――脚本については、最初から「指原さんが不幸に巻き込まれるコメディ」という構想があったとのことですね

 そうですね。秋元(康)さんも僕もなんですけど、指原莉乃という女の子に対する一番の欲求は「イジりたい!」っていうことでしかないんです。根底にあったのはそこですね。指原は困っている姿が一番面白いので、それを引き出したかったんです。

――これまで、テレビ東京系『指原の乱』など様々な作品で指原さんとご一緒されていますが、映画主演のお話を伝えた時のリアクションはどうでしたか?

 「嫌だっ」て言われましたね(笑)。「面倒くさい、えー何でそんなことやるの」って。指原は映画の主演なんて仕事は、一番嫌いでしょうね。彼女にとって何よりの苦痛は、早起きとセリフ覚えることらしいですから。でも、さっきの話で言うと、それが僕にとっては「非常に嬉しいこと」なんですよ。アイツが嫌だっていうことばっかりやらせたいですからね。お前の笑顔が見たくて作るんじゃねえぞって言う話です(笑)。

――指原さんの演技についてはいかがでしたか? 以前は冗談半分で「ヘタクソ」と話されていたこともありますが

 冗談半分じゃないですよ、本気ですから(笑)。今回も下手でしたよ、でも僕はその感じがいいと思うんです。彼女も主演だからって背負い込まず、いつも通りにやってくれましたしね。

 それに、「ブー子」は指原と重なるところが多いキャラクターで、イメージとしては「いつもの指原でブー子を演じてもらった」という感じなんです。だから、ふだんの指原の言動が台本に生かされてます。怒って文句を言う姿なんかは、指原そのものですね。僕は彼女がどんな言い方で、どんな顔するのかを良く知っているので、それを反映させたんです。

――福田監督だからこそ描ける指原さんの姿が随所に見られますよね。「ブー子」の子供時代を演じた子役のしかめっ面も、指原さんそっくりだなと感じました

 あっ、そこ見つけてくれたんですね! それ言ってくれる人、誰もいなかった(笑)。あの顔は指原が文句を言うとき必ずやる顔なんです。眉間にシワじゃなくて、顔の真ん中にシワを寄せるんですよね。それを子役の子に演じてもらったんですけど、本当によく似てる(笑)。是非ファンの人は楽しみにしてください。

――映画を撮影する中で、指原さんの新しい面を見つけることもありましたか?

 そうですね。バラエティの時とは違って、「座長」として本当に頑張っていました。スタッフ一人一人に良く話しかけてましたしね。やっぱり嬉しいですよ、主演女優に声をかけてもらえると。そんな彼女をスタッフのみんなも愛していて、相思相愛の関係だったと思います。セリフも必死で覚えてましたよ。「役者さんには絶対にご迷惑をかけたくない、台詞だけは完璧にしたい」って良く言ってましたし、実際に完璧に叩き込んでました。

 そのぶん、現場でセリフを変えるぞって言うと、おびえたネズミみたいな顔してましたけどね。「えっ、どこ変えるんですか」って(笑)。

――今回の作品では、AKB48の小嶋陽菜さんも出演されていますね

 いやー、「こじはるらしいな」と思う出来事がありましたね。

 撮影の前日、こじはるに「明日よろしくね」ってLINEで連絡したんですよ。そしたら「いまセリフ覚えてまーす」っていう返信が来たんです。でも、覚えるも何も、彼女のセリフは一言だけなんですよ。ああ、何にもチェックしてないなと。そのうえ「これってどんな映画なんですか?」って聞いてくる始末で(笑)。「知らなくても大丈夫だよ」って返事したので、こじはるは、何も知らないまま現場に来て、演じて、そのまま帰っていきました。だから、彼女は今でも『薔薇色のブー子』という映画の内容を把握してないと思います(笑)。

 楽しそうに撮影してたし、実際面白かったからいいんですけどね。

――今回はコメディということで、「笑い」の要素が大きいですよね。これまで数々のコメディを手掛けられていますが、どんなことを意識されましたか?

 僕は、今回の映画を完全な「アイドルムービー」だと思って作っているんです。今はジャンルとしてはなくなりましたが、かつて菊池桃子さんや近藤真彦さんたちがやられていたような映画ですね。それを国民的グループAKB48の1位である指原がやる、という点が見どころだと思ってます。そう考えた時、シンプルな笑いが一番いいんだろうなって思ったんです。

 これまでの僕は『33分探偵』(フジテレビ、2008年)の頃から、カッコいいやつがカッコいい顔してくだらないことをやる、そして誰も突っ込まない、という方式をとってきました。それは、見る側にツッコミを求めるような笑いです。でも、アイドルムービーにそのクッションはいらないなと思ったんです。それに、指原のファンは年配の方も多いので、老若男女が楽しめる笑いがいいんじゃないかなと。そこだけは意識的に目指したところではありますね。

 ドリフターズみたいな笑いを求めていこうと思って、僕としては初めてコメディチックなBGMやエフェクトを入れてます。

――福田さんにとって新境地の「笑い」なんですね

 そうですね、僕の作品を見たことがある方なら、これまでとは全く質が違うということが、すぐにわかると思います。今までやったことがない手法で撮影したという意味で、新しいですね。

――映画の完成後、指原さんとはお話しになりましたか?

 それが全くないですね。仕事が終わると、僕と指原の関係は薄いんですよ。現場で会うのは好きなんですけど、ゆっくり2人で飯食いたいと思ったことはただの一度もないんですよね、興味がない(笑)。指原もそうだと思うんですけどね。ファンの方からすると、これだけ長くやってるとプライベートも付き合いがあるように思うかもしれないですけどね。

――仕事を一緒にするのが好きだけど興味がない、というのも不思議な感じですね

 いわゆる出演者としての彼女は好きなんですけど、女としての彼女は全く好きじゃない。だから誘う気持ちにならないんじゃないかな(笑)。

――指原さんにそういう言い方が出来るのも、福田さんだからなんでしょうね

 そうなんですかねえ。でも、ファンの方は、僕と指原が仲良いっていう話が不思議なほど好きなんですよ。僕のWikipediaも、8割方が指原の話ですしね(笑)。いずれにしろ、これからも指原とは変わらず一緒に仕事をやっていくと思いますよ。

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