ドラマの中だけじゃない! プロ野球「親子鷹」列伝

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 「工藤公康の息子が投手デビュー!」。27日、TwitterなどWEB上で話題になったこのニュース。現実の世界の話ではなく、TBSドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の中での出来事だ。西武などで活躍した工藤公康の長男で俳優・工藤阿須加が、150キロの球速を操る投手役で出演を果たしたのだ。ドラマでの出来事とはいえ、変則的な「親子鷹」の実現に喜ぶファンは多い。

 さて、ケン・グリフィー・シニアとケン・グリフィー・ジュニアの親子やセシル・フィルダーとプリンス・フィルダーの親子などMLBではよく耳にする親子選手だが、日本のプロ野球ではどのくらい例があるのだろうか? どこよりもマニアックな選手名鑑でおなじみの『野球太郎』編集部に、球界親子鷹事情について話を聞いた。

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 日本プロ野球で実現した「親子鷹」といえば、長嶋茂雄・一茂親子、野村克也・克則(カツノリ)親子が有名だ。現役選手の中でも、親子でプロ野球選手になった例はまだまだある。代表的な例を見ていこう。

 現在、MLBのニューヨーク・ヤンキースで活躍する黒田博樹の父・黒田一博は南海、高橋ユニオンズ、大映スターズなどでプレーした元プロ野球選手だ。内野手、外野手とポジションを問わずプレーした、今でいうユーティリティプレーヤーだった。

 中日の堂上剛裕・直倫兄弟の父・堂上照も、息子たち同様、中日ドラゴンズ一筋で活躍した投手だった。1978年にはオールスターにも出場を果たしている。現役引退後は中日球団寮の「昇竜館」で館長を務めた時期もある、生粋のドラゴンズ人といえるだろう。

 今季、開幕スタメン入りし、まだまだ健在ぶりを示しているDeNAの金城龍彦。その父・金城晃世はかつて近鉄に所属したプロ野球選手だった。残念ながら父・晃世はわずか1試合の出場に終わっている。

 巨人の中継ぎとして活躍する笠原将生【写真】、ソフトバンクに所属している笠原大芽の兄弟の父・笠原栄一はロッテとダイエーで活躍した元プロ野球選手だ。1984年にロッテからドラフト1位指名を受け、入団。往年の名投手でロッテの監督も務めた金田正一の背番号34を背負うほど大きな期待を寄せられていた。しかし、なかなか勝ち星に恵まれず、1994年にトレードでダイエーに移籍。結局、プロでは1勝もできないまま現役を引退している。2012年9月、息子・将生が先発勝利を挙げ、親子二代を費やしての「1勝」をもぎ取った。

 残念ながら、MLBにおけるグリフィー親子、フィルダー親子、ボビー・ボンズ、バリー・ボンズの親子のように、親子二代ともスーパースター、という例は日本のプロ野球ではまだないと言わざるを得ない。

 しかし、今後が楽しみな存在なのが、東都大学リーグに所属する亜細亜大新1年生の広島・野村謙二郎監督の長男・野村颯一郎だ。1年生ながらスタメン出場を果たし、21日の試合では父がスタンドで見守る中、大学初安打、初打点を記録した。プロ入りするとしてもまだ先の話だが、今後の活躍に期待したい。

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  • 4/28 12:19
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この記事のみんなのコメント

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  • 堂上照は、寮長時代に公私混同の限りを尽くして、息子たちの開花を阻害していたのは、中日ファンの間では有名な話。 (;^_^A

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