実はシーズン中ずっとやってます! メジャーリーグの交流戦のヒミツ

 先日、セ・パ両リーグから「今季の交流戦はセ・リーグ主催試合のみ、指名打者(DH)制を採用する」と発表があった。交流戦がスタートして10年目の新企画であり、セ・パでDH制を入れ替えることで各本拠地球場を訪れるファンに対し、いつもと違った試合を楽しんでもらうのが狙いだという。

 海の向こうのメジャーリーグにも交流戦はある。「インターリーグ」と呼ばれる試合で、日本では5月中旬から集中して行われる交流戦も、メジャーでは開幕直後から閉幕まで、リーグと平行して1節に1カード組まれている。日本時間17日、アメリカン・リーグに所属するヤンキースと、ナショナル・リーグに所属するカブスが対戦して田中将大が好投したのは記憶に新しいだろう。

 このように、日本の交流戦と似ているようで似ていない、メジャーリーグの交流戦のヒミツについて、『週刊野球太郎』編集部に聞いてみた。

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◎日本よりひと足早く開催

 日本では2005(平成17)年から実施されている交流戦。メジャーリーグではひと足早く、1997(平成9)年から実施している。開催の理由はズバリ、1994年から1995年のストライキによる野球ファン減少に歯止めをかけるためだった。そこで以前から寄せられていた、違うリーグ同士の交流試合をやってほしいという要望に応え、開催に至ったという経緯がある。

 交流戦最大の注目点は、従来のリーグ戦では不可能だった対戦カードが見られること。同じ都市や州を本拠地とするチームの直接対決が実現し、これまでワールドシリーズでしか実現できなかった魅力ある好カード、目新しい対戦に、米国の野球ファンは興奮した。

◎名物カードが目白押し!

 今年で17年目を迎えるメジャーリーグの交流戦。ファンの間に定着している名物カードも存在している。「サブウェイ・シリーズ」(ニューヨーク・ヤンキースvsニューヨーク・メッツ)は同じニューヨークを本拠地とするチームの対決。メッツとヤンキースの球場への最寄り駅が、地下鉄で結ばれていることから、この名前がついたという。

「ウィンディシティ・シリーズ」(シカゴ・カブスvsシカゴ・ホワイトソックス)も同じくシカゴを本拠地とするチーム同士の対戦。シカゴは英語で「風の街(WindyCity)」と呼ばれていることが由来である。

 アメリカン、ナショナル両リーグの東地区同士、中地区同士、西地区同士で対戦が行われていた実施当初から、さらに2001年からは同一地区との対戦以外にも、違う地区との対戦も行われるようになった。例えばアメリカン・リーグの東地区のチームと、ナショナル・リーグの西地区もチームなどが対戦することで、できるだけ斬新な顔合わせを実現しようとしている。

◎全チームとの対戦は不可能

 メジャーの交流戦は年間で各チーム20試合しかないので、他リーグの全チームとは対戦不可能である。また前述した同一都市・地域を本拠地とするチームの対戦カードは観客動員が期待出来るため、これらのカードはホームとビジターで計6試合行われることが多い。

 広大な国土を誇るアメリカでは、メジャー全30球団が全て顔合わせすることは難しい。移動距離のほか、時差によるスケジュール調整などさまざまな障害があるのだ。

 これは記録面でも障害がある。例えば、ノーヒットノーランを達成した場合、ア・リーグとナ・リーグどちらの記録になるのか、交流戦で連続試合安打記録などが達成された場合はリーグ記録として認められるのかなど、記録の平等性に疑問符がつくという。また全チームとの対戦が不可能であることから、ひとつの球団が成績上位の相手とばかり試合を行うこともある。

 ……とは言いながら、そんな細かいことにこだわらないのがメジャーの世界。いずれにせよ、メジャーリーグの交流戦は日本の交流戦と比べて、そのスケールの大きさもメジャー級なのだ。

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