だれもが見たことがある7回裏の儀式のヒミツに迫る!

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 メジャーリーグの試合では、7回裏の攻撃に入る前に必ず『Take Me Out to the Ball Game(私を野球場に連れて行って)』という曲が球場内に流れる。観客たちはおもむろに立ち上がってその曲を歌い、手足を伸ばすなどして軽いストレッチをする光景を見たことがあるだろう。これがメジャーリーグでおなじみの「セブンスイニング・ストレッチ」だ。

 試合終盤の7回、立ち上がって歌うのと同時に軽くストレッチをして、それまで椅子に座りっぱなしだった身体をほぐす意味合いがあるという。今回はMLBにも詳しい『週刊野球太郎』編集部に、このセブンイニングス・ストレッチや同時にかかる曲について聞いてみた。

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◎セブンイニングス・ストレッチの起源は?

 このセブンイニングス・ストレッチの起源には諸説ある。米国で発見された1896(明治29)年に書かれた手紙のなかに、「試合が7回になると球場内の観客が足を伸ばして楽しげに歩き回った」という一文があり、それを起源とする説がある。他にも1910年(明治43)年の開幕戦で、当時のウィリアム・タフト大統領が7回表終了時にたまたま席を立った姿をみた観客が「(大統領が)お帰りになるのだ」と思い、拍手するために立ち上がったのが儀式の始まりだ、という説もある。

◎野球素人が作った名曲

 この曲の誕生エピソードも興味深い。1908(明治41)年、作詞家のジャック・ノーワースがニューヨークの地下鉄で野球の試合開催ポスターを見かけ、球場の最寄り駅に到着する間に即興で作詞。コンビを組んでいた作曲家のアルバート・フォン・ティルザーによって曲がつけられ、ジャック・ノーワースの妻ノーラが歌ったところ、たちまち全米のヒットソングとなった。実はその3人とも、一度もプロ野球の試合を見たことがなく、ティルザーは野球のルールさえ知らなかったという。

◎日米で異なるラッキーセブンの応援儀式

 7回裏といえば、日本でいう「ラッキーセブン」。各チームの応援歌が流れ、ジェット風船が球場内に舞う光景は誰もが目にしたことがあるだろう。「ジェット風船飛ばし」は、日本式の野球応援の儀式といえるかも知れない。

 しかし、ジェット風船を禁止にしている球場があることをご存じだろうか。東京ドームは場内の空気圧によって屋根を支えているため、その変圧によってジェット風船が破裂する恐れがあるので禁止されている。また、神宮球場は周辺に樹木が多く、風船が引っ掛かる恐れがあることも禁止の一因となっている。

 日本の球場ではイニング間も楽しめるように、新しく各種イベントが行われるようになってきた。野球の試合で行われるセレモニーや儀式は、日米間で様々な違いがある。意外に多岐にわたっていることや、違いを知ることでより一層、野球観戦が楽しくなるだろう。

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