“元祖チャイドル“から“毒舌キャラ”そして…“表現者”へ――「前に進み続ける吉野紗香」インタビュー

 日本テレビ系『有吉反省会』で、4年ぶりのバラエティ番組出演が大きな話題を呼んだ、吉野紗香。
 12歳で芸能界デビュー後、女優業と並行しながら「元祖チャイドル」「毒舌キャラ」として人気を博したが、いつしかバラエティ番組からは姿を消した。
 その後は、女優業をメインに活動してきた吉野。一体、彼女にどのような心境の変化があったのだろうか? 結婚、そして事務所からの独立と、大きな変化も経験した「いまの吉野紗香」に迫った。

――先日の『有吉反省会』へのご出演はいかがでしたか?

すごく緊張しました! 胸元が空いたドレスで出演したのですが、緊張しすぎて胸の部分が真っ赤になっちゃったんです。本番中は気づかなかったんですけど、休憩中に他の出演者の方から「赤くなってるよ!」って言われました(笑)。やっぱり久しぶりだったからだと思います。

――4年ぶりのバラエティ番組ということで、放送後、ネット上でも反響が大きく、話題を呼びましたね

オファーを頂いた時は、番組に出ていいものか悩んだ部分もあったんです……バラエティにすごくトラウマがあったので。でも、それを乗り越えたいって気持ちがあったことと、「反省をする」という番組だったので、「よし、出よう!」と決めました。


――「トラウマ」というのはどのあたりですか?

頻繁にバラエティに出演していた当時は、発言が個人攻撃だと受け取られてしまうことが多かったんです。自分の発言は、番組の盛り上げや演出の一環だと思っていたのに、悪評が立ってしまい、出演する事がトラウマになってしまいました。その後は話すことが怖くなって、何をどこまで話していいのか分からなくなって……そうすると今度は「つまんなかった」って言われたり。そういうこともあって、バラエティからは遠ざかっていきました。

――毒舌は「キャラ」と言う感じだったんですね

性格的に「ぶっちゃけキャラ」なところはありますが、10代の頃は売れたかったですし、何かきっかけがないと表に出させてもらいにくい世界なので、無理に頑張っていた部分はありました。私の場合、思ったことをバンバン口にしていたら、みなさんが笑って、評価してくれたんです。でも、だんだんスタッフさんのカンペも「もっと辛口に」という風になって、常にそういう発言を求められるようになり、気が付いたら「毒舌キャラ」が本当の自分だと思われてしまいました。

――それが吉野さんにとって辛かったんですね

はい。実は、小学校の時にイジメられていた事もあって、芸能界や華やかな世界に人一倍憧れを持っていたと思います。「芸能界で一生懸命頑張ったら認めてもらえる」と言う気持ちもあったのに、今度は自分の発言が原因で「日本中から嫌われた」と思いました。本当にこの世でひとりぼっちになったような気がして。あの時期は誰にも話せなくて、ずっと悩んでいましたね。

――そんな中、吉野さんにとってターニングポイントは何だったんですか

山崎銀之丞さんが演出された、つかこうへいさんの『寝取られ宗介』(2003年)に出演したことですね。10代の頃は舞台に苦手意識があったので、「苦手なんですけどお願いします」っていう感じで参加させてもらいました(笑)。でも、この舞台で初めて、みんなで稽古をして、舞台を作り上げていく一つ一つのプロセスが心から楽しいと感じたんです。そこでの良い経験がきっかけで、「女優としてもっと色んな事を学びたい!」と考えるようになりました。それが、ちょうど私が20歳の時でしたね。

――その後、経験を積まれて、吉野さんにとって「売れる」っていうことに対する意識は変わりましたか

女優として作品と向き合い、役作りをし、それを形にすることは「終わりのない取り組み」だと思っています。最近強く思うのは、演じることで新しい自分を発見したり、色んな経験や新しい価値観から表現方法を創造したり、人としても成長して行きたいということです。それは、「売れる・売れない」とは、また違うことですね。

――現在は、事務所から独立してフリーになられていますが、きっかけはあったんですか

これについては、本当に自然な流れに乗った感じですね。私は2010年に結婚したのですが、主人がアメリカ人ということもあって、もっと英語を勉強したい、留学もしてみたいという思いがリアルになったんです。女優としても、いつかアメリカで演技をしてみたいという夢も持っているので。もちろん、他にも色んなタイミングが重なって、今後について事務所とお話しする中で、独立することになりました。今でも前の事務所とはやり取りしていますよ。

――事務所から独立してお仕事は変わりましたか?

基本は変わらないですね。でも、もっとオープンにやっていければと思っています。自分でもお仕事を取りに行ってますよ(笑)。例えば、名刺を頂いたら、「私フリーなので何か良いお話あれば」っていう感じで。これからは、自分でオファーもしてみたいですし、営業なども積極的にやっていければいいなって思ってます。


――なるほど。ちなみに、吉野さんは、プライベートではどんなことをされているんですか?

「瞑想」です!主人と二人でやることもあるんですけどね(笑)。いま世の中がすごく慌ただしいじゃないですか。そういう時に気持ちを落ち着かせることってすごく大事だなって思うんです。夜に1時間くらい、何も考えない時間を作ったりしてます。みなさんにもお勧めですよ。他にも最近は、色んなことに挑戦しようと思っていて、実はバンドも始めたりして……。

――え?バンドですか!?

はい。「VegeCurry」っていう社会人バンドのボーカルです(笑)。去年の12月くらいにお話を頂きまして。時間を見つけてJ-popのカバーとかを練習してます。ライブもやりましたよ。
(※筆者注;3月22日に新宿で初ライブが行われた)

――本業の女優としては現在、映画「ゼウスの法廷」にご出演されていますね

はい。今回は、裁判がテーマの映画です。主人公(小島聖)の親友・鈴本役を演じています。役を追究していく中で、登場人物の中で「陰と陽」で言うと、「陽」を担うイメージで役作りをしました。観て頂いた方からは、その点はもちろん、私が意識して演じた以上の「+α」を感じて下さった声も届いていて、すごく嬉しいです。是非とも映画をご覧になって下さい。

――吉野さんの活動の場はどんどん広がっていますね

はい!(笑) これからは、女優をベースとした表現者としての「新たな吉野紗香」を応援してもらえたら、嬉しいですね。

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この記事のみんなのコメント

1
  • kentarox

    4/7 17:05

    我輩ときめいた

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