プロ初打席で開幕アーチ! “持ってる男”広永益隆伝説

 ついに開幕した日本プロ野球。先週28日(金)の開幕戦で、どデカい仕事をしたのが、ヤクルトのドラフト2位ルーキー・西浦直亨(にしうら・なおみち)だ。初回にプロ初打席を迎えた西浦は、DeNA先発の三嶋一輝が投じた初球をフルスイング。なんと開幕戦でプロ初打席初本塁打を記録したのだった。

 今年で80周年を迎える日本プロ野球の歴史のなかでも、開幕戦で初打席初本塁打をマークした選手は西浦を含め11人しかいない。そのうち8人が助っ人外国人で、来日初打席の場面で本塁打を放ったケースが圧倒的に多い。もともと期待されて入団した助っ人たちの本塁打は、ある意味それほど驚かない。むしろ初めて1軍の打席に立ち、いきなり本塁打を放つ日本人選手の方が、インパクトがあるだろう。

 プロ野球情報に詳しい『週刊野球太郎』編集部によると、その開幕戦で初打席初本塁打を放った日本人選手のなかでも、数奇なほど“メモリアル”な記録を残している選手がいるという。

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◎苦節4年! 初打席初本塁打は“メモリアル”過ぎる一発!

 その男の名は広永益隆(ひろなが・やすたか)。名前を聞いてピンとくる人は、なかなかのプロ野球マニアだ。1985(昭和60)年、ドラフト3位で南海(現ソフトバンク)に入団した右投げ左打ちの外野手で、プロ入り4年目にしてやっと1軍の打席に立ったときには、球団名は南海からダイエーに変わっていた。

 1989(平成元)年、日本ハムとの開幕戦に、プロ初打席を代打で迎えた広永。そこで逆転3ランを放ち、プロ初打席初本塁打を記録したのだった。さらに初打席で初本塁打は前述した西浦と同じだが、広永の場合はそれがダイエー球団第1号でもあり、さらに平成になってからのパ・リーグ第1号でもあった。

◎これでもか! といわんばりの記念アーチを連発

 自身のプロ1号が、プロ野球界のメモリアルアーチとなった広永。さらにその“持ってる男”ぶりは続く。1990(平成2)年には日本プロ野球通算6万号となる本塁打を放ち、1992(平成4)年にはパ・リーグ通算3万号となるアーチを、さらに同年10月1日には平和台球場のプロ野球公式戦最後の本塁打を放っているのだ!

 広永は1994(平成6)年にヤクルトへ移籍したあとも、1995(平成7)年4月20日の巨人戦で代打サヨナラ本塁打を放つなど、その勝負強さを発揮。チームのリーグ優勝に大きく貢献した。

◎ロッテを地獄に突き落とす! 代打満塁サヨナラアーチ

 さらに広永は1997年途中、オリックスに移籍。1998(平成10)年7月7日には当時16連敗中のロッテを地獄へと突き落とす代打満塁サヨナラ本塁打を12回裏に放ち、ロッテに日本記録となる18連敗を突きつけた。ちなみに広永自身はこの本塁打で、史上2人目の両リーグ代打サヨナラ本塁打をマーク。しっかりと“メモリアル”な活躍を残したのだった。

 広永のプロ通算本塁打はわずか34本。そのうち代打で14本も放っており、これはプロ野球史上7位の記録だ。たった34本の本塁打のなかに、これでもか! というほどファンにとって記憶に残るアーチを描いた広永益隆。プロ野球はこういう選手がいるから、面白い。

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