意外!? 昨シーズンの“押し出し王”は二刀流ルーキーだった!

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 満塁の大ピンチ。捕手はリードに苦心し、投手もそのリード通りに投げることができず、バッテリーの思惑通りにならないとき、“押し出し”という最悪の結果が生まれる。マウンド上の投手はガックリとうなだれ、球場はため息に包まれる。同時に打者は小躍りで一塁に進み、ファンはその投手を容赦なく野次る…と、悲劇と歓喜が入り交じる、ある意味特別なシーンが“押し出し”だ。


 そんな野球における“ネガティブ”な出来事に注目し、新たな野球観戦スタイルを提唱する前代未聞の本が登場した。『別冊野球太郎2014球春号 プロ野球呪いのハンドブック』(発行・イマジニア株式会社ナックルボールスタジアム/発売・廣済堂出版)では、野球につきものの凡打、残塁、失策などのネガティブな要素にクローズアップして、今までにない斬新な観点から野球を観戦することを勧めている、注目の一冊だ。

 今回はこの本を編集した『野球太郎』編集部に、その“押し出し”について聞いてみた。

     *   *   *

◎“押し出し王”は二刀流ルーキー!

 まずは昨シーズン、最も押し出しを記録した“押し出し王”は意外にも大谷翔平(日本ハム)だった。

 内訳を調べると150キロ超のストレートが外れたケースが2回、ほかにも死球と四球で1イニングの間に連続押し出しを記録した試合もあった。大物ルーキーもやはり「人の子」。経験の浅さが影響して、満塁のピンチでコントロールが効かなくなったのかもしれない。

◎最も“押し出し”を演出した捕手は?

 では、その“押し出し”の悲劇を最も多く演出した捕手は誰か。冒頭に記したとおり、投手と捕手のバッテリーは一蓮托生。“押し出し”は投手一人の責任とは言い切れず、それを与えるまでの過程には、捕手のリードも大きく関係しているはずだ。

 捕手側の“押し出し王”となったのは伊藤光(オリックス)。なんと14回もその場面に立ち会ってしまった。昨季は初めてフルシーズンを1軍で過ごし、自己最多となる137試合にマスクを被った伊藤も、やはり経験不足の面が出てしまったのかもしれない。

◎捕手の移籍が相次いだ昨オフ。影響は出るのか要注目!

 その伊藤とわずか1差、13回の“押し出し”を演出してしまったのが、大野奨太(日本ハム)だ。成長著しく伸び盛りの印象がある大野も、投手陣のコントロールには苦労したようだ。起用を分け合っていた鶴岡慎也がソフトバンクにFA移籍した今季、大野が一人前の捕手として認められるようになるには、“押し出し”に立ち会う回数を減らすことが必要だろう。

 続いて炭谷銀仁朗(西武)の9回、嶋基宏(楽天)と相川亮二(ヤクルト)の8回と、やはりレギュラークラスの捕手たちが続く。ここで注目したいのが、嶋らと同じ8回も“押し出し”のボールを受けた鶴岡一成(阪神)。プロテクト漏れで、久保康友(DeNA)の人的補償として阪神へ移籍したベテラン捕手は、昨季、リード面で、一部の首脳陣から「投手に合わせたリードができない」と苦言を呈されたこともあったようだ。そういう意味では多くの“押し出し”を演出したことは合点がいく。

 いずれにせよ鶴岡一成は、阪神という新天地で新たな投手陣とバッテリーを組むことになる。今シーズン、鶴岡一成がどれほど“押し出し”に絡むのか、阪神投手陣との相性はどうなのか、注目してみるのも興味深いだろう。

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