昨季の残塁王をここで発表! 残塁数からチーム状況の読み解き方も紹介だ!

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 プロ野球はオープン戦が本格的にスタートし、まさに球春たけなわ。ファンは応援する球団のオープン戦を気にしつつ、開幕を待ちわびていることだろう。

 そのオープン戦観戦でも役に立ちそうな一冊が、『別冊野球太郎2014球春号 プロ野球呪いのハンドブック』(発行・イマジニア株式会社ナックルボールスタジアム/発売・廣済堂出版)だ。この本では野球の“ネガティブな要素”に注目。凡打や三振、失策などの残念な記録から導き出される“目からウロコの試合観戦術”について書かれている。この本を編集した『野球太郎』編集部になにか面白い記録はないか聞いてみた。

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◎打点王のチャンスもあった昨年の残塁王!

 マイナスの印象を与える数字に「残塁数」がある。そのイニングが終了したとき、アウトにならず塁上に残っていた走者の数を指すのが残塁数で、この数字が多ければ多いほど、攻撃側はチャンスを作ってきたことになり、残塁数が多いのに得点が少ない場合は、それだけチャンスを潰したということになる。

 昨シーズン、最も塁上に走者を置いたまま、3アウト目をとられた打者は3人いる。それは、松田宣浩(ソフトバンク)、ジョーンズ(楽天)、アブレイユ(日本ハム)で136残塁という記録が残っている。

 ちなみに3人のそれぞれの打点は、松田が90(パ・リーグ8位)、ジョーンズが94(パ・リーグ3位)、アブレイユが95(パ・リーグ2位)とリーグ上位に顔を並べており、中軸打者にはチャンスで回ることが多く、打点も残塁も増えていくことがわかる。一概に残塁数が多いからといって、チャンスに弱いというわけではないようだ。

 しかし、もし走者をたくさん置いていたところで、何本かヒットを打っていたとしたら、残塁数を打点に変換できていたら、昨季の打点王・浅村栄斗(西武)の110打点を上回る可能性があったこともまた事実だ。

◎12球団で最も残塁数が多かったのは?

 続いて個人成績から、チーム別成績を紹介しよう。昨シーズン、12球団で最も残塁数が多かったのが、1101残塁を記録した日本ハム。チャンスの場面はたくさん作るが、結局は得点できなかったケースが多くあったということになる。実際、試合を多く観戦した日本ハムファンのみなさんはどう感じていただろうか。

 なお、日本ハムのチーム総得点はパ・リーグ5位。チャンスはたくさん作ってきただけに「あと1本」が出ず、残念な結果となった。今シーズン、最下位脱出するには、残塁数を減らすことがポイントかもしれない。

◎12球団で最も残塁数が少なかったのは?

 日本ハムとは逆に、残塁数の少なかったチームはどこか。それはズバリ、12球団で唯一、1000残塁を切る数字を残した995残塁のDeNAだった。これまで「残塁が多い=チャンスも多い」と書いてきただけに、「ウチのチームはチャンスすら作れなかったのかよ!」とヘコむファンもいるかもしれない。しかし、そうでもないのが野球の奥深さだ。

 昨季のDeNAの総得点は630と、巨人を上回る数字を残した。残塁数が少ないのは、3アウトになる前に効率よく走者をホームに還した…という、前向きな見方もできるだろう。いずれにせよ、今シーズンは残塁数に注目しながらDeNAの試合を見ることで、新しい発見が生まれるかもしれない。


 残塁とはファンにとって「(点が入ると)期待させておいて、結局は点が入らないのかよ!」とツッコミどころ満載の記録であり、また一概に残塁が多いのが悪い、少ないから悪い、とは言い切れない不思議な記録といえる。

昨シーズン、日本ハムはリーグ最下位、DeNAは5位と低迷した。残塁数で両極端な結果を残した2チームが、今季は「残塁の呪い」から解放されることを祈りたい。

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