プロテクト漏れする選手は誰だ? FA移籍の高度な情報戦!

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 12月に入ってから続々と、FA(フリーエージェント)宣言選手の所属先が決定している。今オフ、自由に移籍ができるFA宣言した選手は総勢8名。移籍先が決まると同時に気になるのが、そのFAで移籍した選手の「人的補償」として放出される選手たちだ。

 このあたりを、オフシーズンもプロ野球情報満載のスマホサイト『週刊野球太郎』編集部に聞いてみた(年俸は推定)。

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【巨人入団が決定した大竹寛の場合】

 12月4日に広島から巨人への移籍が決定した、大竹寛投手の例をあげて説明しよう。

 FA宣言選手は所属していた球団の年俸によって、A~Cランクに"各付け"される。上位1~3位がAランク、4~10位がBランク、11位以下がCランクとなる。大竹は年俸1億円で、広島では上位3番目までに入る高額な年俸の選手だったので「Aランクの選手」ということになる。

 そのA、Bランクの選手を獲得した球団は、旧所属先の球団に対して金銭のみを払う「金銭補償」か、もしくは金銭プラス選手一人を放出する「人的補償」をしなければならないのだ。

 その選手の"各付け"によって金額は変わってくるが、Aランクの選手を獲得した場合、「金銭補償」は年俸の80%、「人的補償」は年俸50%プラス選手一人を旧球団に補償しなければならないルールになっている。大竹の場合は、巨人が8000万円のみか、5000万円プラス選手一人か、どちらかを広島に補償することになる。

【巨人の選手たちにとっては恐怖の"プロテクト漏れ"】

 そこで戦々恐々としているのが巨人の選手たち。広島が「人的補償」を選択した場合、巨人は28人の「プロテクトリスト」を作成し、広島に提出する。そのリストに載っている選手と外国人選手、新人選手以外から、広島は獲得したい選手を選ぶことになる。そのリストに載っていないことを一般的に"プロテクト漏れ"呼び、予期せぬ移籍をする選手が出るのである。

 しかも、プロテクトリストは公表されず、誰がリストに載っているのか、漏れているのか、わからない。そして「プロテクトから漏れる」ということは主力として見られていない、という見方もできてしまうのだ。

 ご存じの通り、巨人の選手層の厚さは12球団随一。巨人では試合に出場できなくても、他球団では戦力となる可能性のある選手が多い。野手なら脇谷亮太や松本哲也。投手なら福田聡志や久保裕也、香月良太。広島出身ということであれば大田泰示(画像の選手です!)や隠善智也、ひょっとしたら亀井善行や矢野謙次などがプロテクトされない可能性もある...。

【金と選手における情報戦!】

 今回の場合、広島は金銭補償と人的補償の金銭部分の差額になる3000万円以上の価値がある選手を獲得したい、と目論んでいる。しかし、もちろん人的補償で得た選手に対して、今季の年俸を払わなければならない。すでに巨人と年俸5億円で契約を終えている杉内俊哉や、年俸6億円超えが予想される阿部慎之助の場合、巨人はわざとプロテクトリストから外すと噂されている。

 それに対し、広島はまた「大竹の代わりだから即戦力選手を獲る」と高額な年俸の選手がプロテクト漏れした場合でも厭わない態度を示し応戦した。このあたりの両球団の駆け引きは、ただいい選手を引き抜かれるだけではない、というFA移籍における一つの醍醐味だろう。

 プロテクトリストは移籍発表から2週間以内に提出する決まりになっており、12月4日に巨人移籍が公示された大竹の場合、ちょうど本日18日にプロテクトリストは広島の手に渡ることになっている。

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  • 12/18 10:01
  • Scoopie News

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