シーズン60本。バレンティンのバットが来季さらに進化する?

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 シーズン記録を塗り替える60本塁打を放ち、リーグ最下位チームから史上初のMVPにも選出されたバレンティン(ヤクルト/画像はイラストレーター・横山英史さんの作品)。先日、オフを過ごすため故郷のオランダ領キュラソー島へと旅立ったが、体は休ませつつも、既に来季へ向けてある準備を進行中だという。

 その準備とは、材質の異なる2種類のバットを発注したこと。今季使用した"メイプル材"のバットに加え、"ホワイトアッシュ材"のバットも注文したというのだ。なぜ、新記録を樹立したバット以外にも用意する必要があるのか。「メイプル材」、「ホワイトアッシュ材」とはそもそも何なのか? 野球のことならなんでも知っているスマホサイト『週刊野球太郎』編集部に話を聞いた。

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【バットの素材、種類は3つ】
 現在、日米のプロ野球選手が使用する木製バットには以下の3種類がある。

 アオダモ......日本で使用されるバットで、主流な木材。日本では「材質が柔らかく、振ったときにしなりが出る」としてアオダモがよく使われる。

 ホワイトアッシュ......アメリカで使用されるバットで、主流な木材。アオダモより固く、しなりがないのでその分反発力があり、強い打球、速い打球を打つのに適している。

 メイプル......一般的に「パワーヒッター向き」とされている。アメリカではホワイトアッシュが主流だが、バリー・ボンズがメイプルバットを使用してホームランを量産したことから話題となった。

【バレンティン、シーズン60発の真相】
 それぞれのバットの特性から考察すると、バレンティンは「さらに強い打球、速い打球」を求めて、ホワイトアッシュ材の使用も検討したと想像できる。

 なぜ今季60本も打ったのに変える必要が? と思う人も多いはず。この疑問を解くには、球場別の本塁打数を見る必要がある。60本のうち、本拠地・神宮球場で打ったのは38本。それ以外は、横浜スタジアム:5本、マツダスタジアム:4本、ナゴヤドーム:3本、東京ドーム:2本、甲子園:1本、その他(交流戦でのパ・リーグ球場や地方球場):7本となっている。

 試合数の違いがあるとはいえ、かなりの内弁慶ぶりと言える。「ホームランが出やすい」と言われる神宮球場以外でも結果を残すために、そして今季逃した三冠王を手中におさめるための自己改革。それこそが、バットの使い分けなのだ。

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 来季のバレンティンの打席では、打球の行方や飛距離だけでなく、バットの種類にもぜひ注目したい。


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