なぜ捕手は鈍足が多いのか? 「捕手」の謎に迫る

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 本日12月5日は、阪神で活躍した若菜嘉晴と巨人で活躍した村田真一の誕生日だ(※若菜:1953年12月5日生まれ。村田:1963年12月5日生まれ)。球史に名を残す二人の捕手の誕生日にちなみ、野球のうんちくにも詳しいスマホサイト『週刊野球太郎』編集部に、捕手にまつわるうんちくや雑学を聞いた。
※画像は巨人ドラフト1位の小林誠司捕手です

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【捕手に鈍足が多いわけ】

 捕手といえば、「鈍足」イメージがステレオタイプ。実際、村田真一は鈍足として有名でこんなエピソードがある。8番・村田が先頭打者で出塁すると、9番を打つ投手には当然送りバントのサインが出る。ところが、村田があまりに足が遅いため、よほどしっかりとバントを決めなければ犠打にならない。これが、当時のジャイアンツ投手陣にとって悩みの種だったという。

 なぜ、捕手には鈍足が多いのか。かつての名捕手・野村克也(元南海ほか)は自著の中でこう述べている。

《昔、夏の日曜祝日はダブルヘッダーだった。となると、捕手は150球×2試合=1日300回の屈伸運動をするわけだ。帰宅後は足が麻痺して座れない。仰向けに寝て、両足を高く上げ壁にもたせかけて、血流を戻した。いつしか私もこうして俊足が鈍足になっていった。》(『私の教え子ベストナイン』より)

 90年代のヤクルト黄金期に俊足センターとして活躍した飯田哲也も、野村監督就任時は捕手登録。コンバートが遅かったならば、飯田の数々の好守備や好走塁は生まれなかったかもしれない。

【「レガース」は和製英語】

 捕手の足に負担がかかるのは、度重なる屈伸運動に加えて、「レガース」(すね当て)で圧迫しているから、というのも理由のひとつだ。ちなみにこの「レガース」、実は和製英語。レッグ(脚)から生まれた言葉だと思われるが、米国では「シン(すね)ガード(防御用具)」と呼び、アメリカで「レガース」と言っても通じない。

【捕手らしい背番号とは?】

 日本では、「背番号27」が捕手の番号として定着している。2013年シーズンだけでも、ソフトバンクの細川亨、西武の炭谷銀仁朗など、実に7球団の捕手が「27」を付けていた。

 古くは戦前の名捕手・吉原正喜(元巨人)からはじまり、V9の森昌彦(元巨人)も「27」。また、国鉄時代の根来広光以降、大矢明彦、古田敦也とスワローズの捕手と言えば「27」。他にも伊東勤(元西武ほか)、中島聡(日本ハム)、日高剛(阪神)なども「27」だ。谷繁元信(中日)はプロ入りからずっと一桁の背番号を付けていたが、落合博満が中日の監督に就任すると「正捕手の番号は27」と勝手に決めつけられ、強引に27番に変えさせられた背景がある。

 今年のドラフトでも、小林誠司(巨人)、嶺井博希(DeNA)、森友哉(西武)、内田靖人(楽天)など、上位でアマチュア界注目の捕手が指名されている。来季のプロ野球は、コレまで以上に「捕手目線」で楽しんでみてはいかがだろうか。

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