我々は見世物ではない! と甲子園場内一周を断った学校があるらしい!?

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 いよいよ今日の準決勝戦が終われば、明日は決勝戦。今月8日に開幕した甲子園大会もクライマックスを迎えるが、決勝戦後は勝利チームが優勝旗を先頭に甲子園を1周するのが印象的だ。高校球児であれば誰もが夢見る光景であるが、過去にはこの場内一周を断った学校があったという。高校野球の周辺に詳しい「週刊野球太郎」編集部に、当時の真相を聞いてみた。

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 その前代未聞の学校とは、現在の兵庫県立神戸高校の前身である神戸一中だ。1919(大正8)年の第5回大会に出場した同チームは、1回戦で強豪・和歌山中を3-1で撃破。その後もあれよあれよと勝ち進み、決勝戦では長野師範を7-4で倒し見事、初優勝を飾ったのだった。

 そして事件は起こった。閉会式後、いよいよ優勝した神戸一中ナインが場内を一周しようかというとき、当時の主将・米田信明選手が場内一周を拒否。米田氏は後に「我々は何も考えずに1試合1試合に集中して優勝した。母校の名誉のために頑張っただけで(閉会式後の行事になっていた)場内一周について、我々は見世物ではないのだから断った」と語っている。

 ちなみに神戸一中は優勝しただけでなく、この年の高等学校への入学率(今でいうと大学への進学率)でも全国1位となり、文武両道の模範校だと各方面から絶賛されたそうだ。

 今では考えられいないような"気概"を持った神戸一中ナイン。こんな学校は二度と現れないだろう。

※上記の画像は今年の甲子園の開会式のものです。

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