元阪神・金本知憲氏、高校時代の「どす黒い思い出」

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 9日に配信する有料Webマガジン『Magalry』のインタビューで、元阪神・金本知憲氏が「高校時代のトラウマ」について語った。

――よろしくお願いします。早速ですが金本さん、高校野球はご覧になってますか?

 もちろんです。母校の広陵高校が広島県大会で負けてしまって楽しみは減りましたが、甲子園の球児たちを観るのは毎年楽しみにしています。

――金本さんの高校時代のエピソードを聞かせてもらってもよろしいでしょうか。

 実を言うと、皆さんに話せるような良い思い出が何も出てこないんですよ......色でいうと「どす黒い」というか(笑)。あまり思い出したくないというのが本音です。

――「どす黒い思い出」ですか......。正直とても気になってます。

 一生懸命練習に励んでいる野球少年たちに、こんなエピソードを話してもいいのかな(笑)。まぁでも20年以上も前のことだし、話しましょうか。

 高校1年生の頃、僕は練習が嫌でたまらなくて、休む理由を毎日探してました。そんな中、スキー研修があったんです。スキーって、ケガするにはもってこいのスポーツじゃないですか。「ここで大ケガでもして入院すれば、しばらく練習を休める......」16歳の僕は、本気でそう考えたんです。だからゲレンデで一人だけコースを外れて、わざと林に突っ込みました。何度も(笑)。ケガ上等でぶつかってるわけですから、当然ヒザをグキッとやりました。みんな倒れ込んだ僕のところに集まってきたんですが、こっちとしては「ラッキー!」と内心Vサインしましたよ。ここにいる全員が証人になるわけですから(笑)。

 運ばれてる最中も、ケガをして寮を出る妄想をしまくってたんですけど、いざ病院に着いたら目立ったケガはなくて......嘘をつけない体ですよ(笑)。お医者さんには必死に「でも痛いんです。もの凄く痛いです」とアピールしたのに「大丈夫!」と言って湿布を張られただけでした。あの時は泣きそうでしたね。結局、中途半端にひざが痛いまま練習することになっただけで「オレ、何やってんだろ......」と思ってました。でも、あれでケガに強くなったのかも(笑)。

――それからは真面目に練習するようになったんですか?

 全然変わらなかったですね。あれは高校2年の夏の大会前だったかな。下腹部が痛くなったんで監督に言うと、「盲腸じゃないか」って言われたんです。その時は「これで入院できる」と喜びましたね。

――大会前なのに入院したかったんですか?

 あと2~3週間で3年生が引退して、いなくなるってタイミングだったんです。当時のチームは十分甲子園を狙える実力があったし、僕もちょくちょく使ってもらっていましたが、それでも「とりあえず、今休みたいんだ!」という気持ちのほうが強かったですね。「どうぞ腹を切ってくれ!」と思ってましたよ。でも、監督からは「切るなよ。薬で散らしとけ!」って釘を刺されました。結構ひどいですよね(笑)。

――盲腸のおかげで、ようやく休めたんですね。

 ところが、病院に行ってお医者さんに診てもらうと「ただの腹筋痛」でした(笑)。これで入院できなくなってしまいました。学校に帰ったら帰ったで、監督には「アホか、お前は」と頭を叩かれましたよ。

――随分ハードな高校時代だったんですね。

 はい、高校時代ほど理不尽を感じたことはなかったです。同級生ともうまくいきませんでしたし、辛い思い出ばかりです。でも、あの理不尽を乗り越えたことで、その先の野球人生で、どんな理不尽があっても耐えることができたのかもしれません(笑)。

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  • 8/9 17:30
  • Scoopie News

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