「2万票で当選、17万票で落選」のワケとは?

 今回の参院選で、緑の党の三宅洋平氏は、17万6千票を獲得しましたが落選。しかし、個人名の得票数順で見ると、三宅氏の下位には23人もの当選者がいました。例えば、公明党の新妻秀規氏は2万6千票で当選しています。一見すると不思議な結果に見えますが、この数字にこそ、参議院の「比例代表制」の特徴が表れているのです。

■衆院選とは違う比例代表制の仕組み

 参議院選挙の比例代表制では「非拘束名簿式」という方式を採用しています。その仕組みとは、一体どのようなものなのでしょうか。この非拘束名簿式は、立候補者の得票数によって名簿順位を決定するものです。ここが衆議院選挙の比例代表制で採用されている「単純拘束名簿式」との大きな違いです。

 衆院選では、政党が立候補者名簿に順位を付け、各政党の得票数順にその上位の候補者から当選していきます。一方、参院選では、立候補者名簿に順位を記載せずに、政党または立候補者どちらかに投票します。その上で、政党が獲得した票と、政党所属の立候補者が獲得した票を合算し、まず政党の獲得議席が決定します。さらに政党内の立候補者の得票数によって、当選者が決定する仕組みになっています。つまり、今回の例のように、個人名が書かれた票数の多少が必ずしも当落結果に影響するわけではないのです。

■緑の党としては獲得票数が少ない

 今回の緑の党の場合、三宅候補以外の得票が振るわず、全体でも45万票あまりに留まっています。この数字は、120万票の得票を得て1議席を死守した社民党の半分にも達していないのです。

 ネット選挙運動が解禁された今回の参院選。三宅候補は上手く活用したことで支持を広げましたが「選挙制度の特徴」が、落選という結果を生んだとも言えます。皆さんはこの選挙制度について、どのように思いますか?

(NPO法人YouthCreate)

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