脚が麻痺した愛犬のために募金を呼びかけ 5日間で約78万円が集まり「現実味がない」と飼い主驚愕(英)

英リンカンシャー州リンカーン在住のタミー・フォックスさん(Tammie Fox、41)は、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの“パンプキン(Pumpkin)”を飼っている。ブリーダーのもとで生まれたパンプキンは、生まれつき後ろ脚が2本とも麻痺しており、前脚だけを使って後ろ脚を引きずるように移動するしかなかった。

同地域で障害を持った犬の保護活動を行う団体「ブリーズ・イン・ニード(Breeds in Need)」に引き取られたパンプキンは、生後10週の時にタミーさんと出会った。

「パンプキンに会ってすぐ恋に落ちたんです。夫のリチャード(Richard)と子どもたちのマディソン=ベル(Maddison-Belle、10)とジギー(Ziggy、4)、もともと飼っていた犬の“スミグル(Smiggle)”も同じでした。」

そのようにパンプキンとの運命的な出会いを話すタミーさんは当初、飼い主が決まるまで一時的にパンプキンを預かって世話をする予定だったという。タミーさんは「パンプキンは個性に溢れる良い性格をしていて、抱っこされるのが大好きです。家に連れてきたその日に、ずっとうちの子にしようと決めましたね」と話し、パンプキンはタミーさん一家の家族として迎え入れられた。

オムツが必須のパンプキンには様々なケアが必要となり、タミーさんは可能な限りの支援を行いたいと考えた。そこでパンプキンの脚が麻痺している原因を調べるために、専門獣医のもとでMRIスキャンを使った精密検査を行うことにした。

しかし検査のためにはサリー州という離れた場所に行かなければならず、さらにMRI検査には3000ポンド(約47万円)の費用がかかることが分かった。すぐに準備できる金額ではなくタミーさんは頭を抱えてしまった。

そこで思いついたのが、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」で募金を呼びかけることだった。タミーさんは「知り合いが少し募金してくれる程度かな」と思ってページを立ち上げたが、予想外の事態が起きた。

なんとページを立ち上げてから、わずか5日間で5000ポンド(約78万円)もの募金が集まったのだ。現在は目標金額の7000ポンド(約110万円)を上回り、7480ポンド(約117万円)に達している。

さらに「Winston’s Wheels」という犬用の車いすを提供している団体から、パンプキン用の車いすまで寄付してもらったという。

タミーさんは「本当に感激していて、まだ現実味がないですよ。多くの人の寛大な心には本当に驚かされました」と見ず知らずの人々からの善意に驚きを隠せないようで、このように続けた。

「募金は大成功となり、本当に素晴らしいことです。今回の件をシェアし、気にかけてくださった親切な皆さん全員に感謝しています。MRI検査や今後の治療も決して安くはないので、パンプキンを助けるためにこれからも支援が必要です。」

「パンプキンを保護してくれたブリーズ・イン・ニードがいなければ、パンプキンは今ここにはいません。本当に感謝しています。」

なおパンプキンは今月27日にMRI検査を予定しており、この検査によって脚の現状を確認することで、適切な治療を受けることができるという。現在パンプキンはもらった車いすを使い、不慣れな様子ながらも元気に歩き回っている。

画像は『The Lincolnite 2021年10月18日付「Pumpkin the paralysed puppy gets walking wheels thanks to £5k fundraiser」(Photo: Tammie Fox)』『Pumpkin Puppy 2021年10月22日付Facebook「Today I experienced Green grass」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/10/27 15:58

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