物流費も値上げ!? 「物流企業から値上げ要請あり」と荷主企業の約6割が回答

 船井総研ロジは10月22日に、同社が主催するセミナーに1月~9月に参加した企業に対して実施した、物流業界動向・値上げ動向に関するアンケート「物流業界動向 2021 値上げ要請に関する調査」の結果を発表した。同調査は、119名(荷主企業:72名、物流企業:31名、その他/物流子会社、物流システムやマテハンメーカーなど:16名)から回答を得ている。

 

 同調査によれば、2021年の物流業界動向で気になる項目として、「値上げ、価格相場」を選択した企業がもっとも多く、新型コロナウイルス感染症の影響で荷量が減り、一時期にドライバー不足は落ち着きは見せたものの、根本的な解決ではないため、依然ドライバー・作業員不足を気にしている様子がうかがえる。

 「値上げ、価格相場」に次いで、マテハンや物流システムといったDXにつながる項目があったほか、「その他」では「輸送における脱炭素化、ECの市場増大、ホワイト物流の影響度」などを挙げる回答がみられた。

 2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響で値上げの動きが停滞した一方で、2021年以降はワクチン接種の普及による経済回復(荷量増加)や、2024年問題対策を見据えて、値上げ要請へ踏み切ることが見込まれる。

 すでに、6割近くの荷主企業が物流企業からの値上げ要請を受けており、物流企業からの値上げ要望に対して、荷主企業がほぼ受け入れている実態が明らかになった。

2021/10/26 8:00

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