サーフィンをする親子に接近するホホジロザメの姿をドローンが捉える(米)

米カリフォルニア州ラホヤ在住のドローン写真家スコット・フェアチャイルドさん(Scott Fairchild)は9月30日、デルマーの海でサーフィンをしている親子にホホジロザメが接近する様子を捉えた。

ドローンで撮影されたその映像には、サーフボードの上に寝そべっている少年から3フィート(約90センチ)ほど離れたところで泳ぐ巨大なホホジロザメの姿が映っている。近くにサメがいることに気づいた少年は怖がることもなく冷静だったという。

スコットさんによると、ドローンを飛ばすたびに2~5頭のホホジロザメを見ることができるそうで、その体長は5~9フィート(約1.5~2.7メートル)にもなるという。またホホジロザメは時に人間を襲うこともあり、平均で年間5人ほど死亡しているというが、それでも犬や牛に比べればはるかに危険度は低いと言われているそうだ。

スコットさんは撮影時の様子をこう振り返った。

「私はサメを追いかけて撮影していて少年の姿はまだ見えませんでした。彼の父親が最初にサメを発見して、少年に『ねぇ、これを見て』と言っていました。父親はパドリングしてサメに近づき『ここだよ』と指し示していましたが、少年は『ああ、かっこいいね』という感じで怖がることもなくただ冷静にサメを眺めていました。私はこの親子と知り合いではありませんが、彼らにとって素晴らしい瞬間だったように思えました。」

この映像が注目されることによって、人はサメと共存できるという事実を知ってほしいと願うスコットさんはこのように語っている。

「私はこれまでずっとサメと一緒に潜ってきました。怖いでしょう? 頂点に立つ捕食者ですからね。今まで見た中で最も印象的だったのは、一度に13頭ものホホジロザメを見た時でした。どんな動物にも敬意を払わなければなりませんが、彼らは問題ありません。私たちは彼らのメニューにはないですから。」

「映像を見たら怖いかもしれませんが、海は彼らが棲んでいるところです。サメは私たちを探しているわけではありません。彼らは私たちを襲おうとしているのではなく、すぐそばを泳いでいるだけなので大抵の場合は問題ないのです。」

スコットさんはこの映像を「ホホジロザメとサーファーが海を共有する」と題して、10月1日にインスタグラムに投稿した。それを『FOX 5 San Diego』などが報じたことで話題になった。

この動画は25日時点で23000回以上再生されており、ユーザーからはこのようなコメントが届いている。

「最高の瞬間、最高のショットです。」

「サーフィンをしている男性がドローンを見上げた瞬間が気に入りました。上にはドローン、下にはサメ!」

「ちょっと正気ではないよ。めちゃくちゃ怖い。」

「素晴らしい。でも海の中に絶対足は入れたくないです。」

「ワイルドな映像を見てとても緊張しました。でもとてもかっこよかったです。」

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画像は『Scott Fairchild 2021年10月1日付Instagram「Great White Sharks and surfers sharing the ocean.」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 上川華子)

2021/10/26 6:00

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