秋の改編期を迎え、新番組、新ドラマのラインナップも出そろってきた。

　そんな中、麒麟の川島明（４２）と指原莉乃（２８）がＭＣを務めるＴＢＳ系のバラエティ番組『１００%！アピールちゃん』（毎週月曜２２時～）は厳しい船出となってしまったようだ。

　同番組は、昨今はＳＮＳなどを駆使して情報発信し、成功を遂げる人がいる一方、「アピール下手」でも魅力を持っている人や企業は少なくない。そんな人、企業の魅力を全力で世に伝える番組で、川島と指原のほか、Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰの有岡大貴（３０）、ハリセンボンがレギュラーメンバーとして出演。

　１０月１８日の通常放送１回目には、「２４時間ずっと一緒にいてケンカばかりなのに平気な夫婦」に密着して２人の魅力を掘り出す企画のほか、「新幹線の引退でなぜファンたちは号泣するのか」を調査する企画などが放送された。

「１０月１１日の初回は２時間ＳＰでしたが、平均世帯視聴率は３.７％（すべてビデオリサーチ調べ、関東地区）、個人視聴率は１.９％と、かなり厳しいスタートになりました。また、同月１８日の通常放送１発目はさらに落ちて世帯２.７％、個人１.４％。２２～２３時のプライム帯のバラエティ番組としては“大爆死”と言えるでしょうね……」（制作会社関係者）

　ちなみに１０月１８日、同時間帯に放送された『ワールドビジネスサテライト（ＷＢＳ）』（テレビ東京系）の世帯視聴率は３.２％だった。

「経済ニュースを知りたい人だけに向けて作られている『ＷＢＳ』より低いというのは相当まずそう。１８日の『アピールちゃん』は、ＮＨＫ、テレビ東京含めて、全局中で最下位でした」（前同）

■２番組“撃沈“で麒麟・川島の評価にも黄色信号

『アピールちゃん』で指原とともにダブルＭＣを務める川島は、朝の情報番組『ラヴィット！』（ＴＢＳ系）でもＭＣを務めているが、同番組も低視聴率に喘いでいる。

「ちなみに、『アピールちゃん』の放送日、１０月１８日の『ラヴィット！』の世帯視聴率は２.８％、個人視聴率は１.４％でした。世帯も個人も『アピールちゃん』より０.１％ほど高い数字ですが、当然、『ラヴィット！』の調子もよろしくない。こうなってくると心配なのが川島さんですよね」（前出の制作会社関係者）

　川島がＭＣを務める『ラヴィット！』は３月末の番組開始以来、視聴率が低迷している。

「川島さんの実力は誰もが認めていますし、『ラヴィット！』も実際に見たら面白い。今や『ラヴィット！』は、芸人による大喜利番組としての評価も高まっていますが、番組内での川島さんの回しの技術は完璧と言ってもいいほどで、少々厳しいボケもしっかりと拾ってくれる。現在も多数のレギュラー番組を抱えていますし、ゲストで出た番組でも間違いなく結果を残してくれます」（前同）

　川島は特に２番手、３番手として重宝され、多くの番組から引っ張りだこの存在だ。

「ただ、『ラヴィット！』に続きＭＣを務める『アピールちゃん』でも厳しい結果になってしまうと、“看板としてはどうなの？”という評価になりかねない。ＭＣは番組の顔で看板ですからね。

　逆に言うと、面白くて、番組を上手く回せることが一流ＭＣの条件ではないとも言える。２番手、３番手のタレントが頑張って、番組が面白くなって、数字が取れればそれでＯＫなんです。ＭＣには重みや影響力も必要だと言えて、担当番組の不調が続けば、川島さんにはそれが“足りていない”という話になってしまう可能性もあるわけです」（民放キー局ディレクター）

■博多華丸・大吉＆滝川クリステルの『教えてもらう前と後』も“爆死終了”

　１０月１８日、『アピールちゃん』と同時間帯には『ＷＢＳ』のほか、『しゃべくり００７』（日本テレビ系）の２時間ＳＰ、綾野剛（３９）主演のドラマ『アバランチ』（フジテレビ系）の初回、『報道ステーション』（テレビ朝日系）などが放送されていた。

「老舗ニュース番組、新ドラマといずれも固定の視聴者がしっかりついているような番組ですよね。月曜２２時に新たなバラエティ番組をやるというのは、そもそもがしんどいことなのかもしれません。『アピールちゃん』の前にやっていた博多華丸・大吉と滝川クリステルさん（４４）の『教えてもらう前と後』（ＴＢＳ系）も、やはり数字が取れずに終わっていますからね。

　ただ、『アピールちゃん』でダブルＭＣを務めるのは川島さんと指原さん。２人のタレントとしての実力は誰もが認めていますから、今後の逆襲を期待したいですよね」（前出の民放キー局ディレクター）

『アピールちゃん』、そして『ラヴィット！』は、業界内で圧倒的評価を受ける実力派芸人・川島の奮闘で上昇気流に乗ることができるのだろうか!?