キャンドゥ「ブラックアルミホイル」で作った焼き芋が美味すぎる…しっとりホクホク、自宅で簡単
◆焼き芋が食べたい季節
秋も深まり、焼き芋の美味しい季節になってきた。その焼き芋を自宅で美味しく作ることのできる便利アイテムが100円ショップの「キャンドゥ」に売られている。「ブラックアルミホイル」(税込110円)である。
このブラックアルミホイルが通常のアルミホイルよりも優れている点は2つ。ひとつは厚手なので食材をしっかり包みやすいということ。そしてもうひとつは熱吸収が良いので短い加熱時間で美味しく仕上がるということである。そのため、焼き芋作りにも非常に適しているのだ。
◆アルミホイルで焼き芋作り
アルミホイルで焼き芋を作るのは簡単だ。さつまいもを水洗いし、少しだけ水を入れてホイルでぴったりと包む。そうしたらこれをトースターで焼くだけである。ブラックアルミホイルと通常のアルミホイルでどのような差が出るのか試したかったので、それぞれで1個ずつ焼いてみることにした。
700ワットのトースターに入れてタイマーのつまみを回した。どのくらいの時間がかかるのかわからないが、竹串を刺してスッと通るようになったら完成である。途中、何度かトースターを開けて芋をひっくり返したりしながら、1時間近くかかってようやく竹串が通るようになった。
◆通常のアルミホイルと比べてみる
まずは通常のアルミホイルで焼いた焼き芋から食べてみた。焼き立てなのでホクホクではあるが、やや硬い。甘味もちょっと弱い感じがする。決して食べられないことはないのだが、なんとなく貧しさを連想させてしまうような味である。
次にブラックアルミホイルで焼いた焼き芋である。これは通常のアルミホイルで焼いたものよりも柔らかく、甘味も強かった。しっかりと熱が通った分だけ甘味も増したのだろう。軽トラで販売している石焼き芋のねっとりとした濃厚な甘味には及ばないが、これは3時のおやつとして十分にありである。なんにしても、焼き芋を自宅でこう簡単に作れるのはかなりありがたい。
◆じゃがバターも作れる
ブラックアルミホイルで焼き芋が作れるのなら、じゃがバターも作れそうな気がしたので試してみることにした。さっきと同じ要領でじゃがいもを水洗いし、少しだけ水を入れてホイルで包む。そしてトースターで焼いた。これも竹串がスッと通るようになるまでには1時間近くかかった。
焼き上がったじゃがいもを包丁で十字に切ると、見た目にもわかる圧倒的ホクホク具合。その中央にバターをひとかけら落とすと、じわりと溶けてじゃがいもに染み込んでいく。そこに塩をパラパラとかけたらじゃがバターの完成である。
◆脳裏に広がる北海道の大自然
バターのたっぷりと染み込んだ部分をパクリと一口食べた。う、美味い……。じゃがいもがバターと塩によってその旨味を極限まで引き出されており、それがホクホクの食感とともに舌の上でふわりと優しく広がっていく。縁日の屋台で売られているじゃがバターも美味いが、これはそれを遥かに超えている。ゆっくりと咀嚼しながら目を閉じると、脳裏に広がるのは北海道の大自然だ。ああ、じゃがバターとはなんと罪な料理なのだろうか。じゃがいもにバターと塩をかけただけでこんなに美味しいなんて……。
じゃがバターはレンジでも作ることができる。じゃがいもをキッチンペーパーとレンジで包んで約3分加熱するだけでいい。調理時間も短く、非常にお手軽ではある。が、レンジではここまでのホクホク感は出せない。
自宅で美味しいじゃがバターを作りたいなら、時間はかかるが、ブラックアルミホイルに包んでトースターで焼くのがベストだ。
<取材・文/小林ていじ>
―[借り暮らし40代日雇い男の「100円ショップ」生活]―
【小林ていじ】
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeで「ていじの世界散歩」を検索。