9か月間一緒に過ごした愛犬が盲目と分かり驚愕「第六感が働いているのかも」(英)

英ケンブリッジシャー州ウォータービーチ在住のジェーン・ダウンズさん(Jane Downes、69)と夫のミックさん(Mick、78)は2020年2月、動物救助センターでボーダーコリーの“デイブ(Dave)”を購入し、家族として迎え入れた。

同センターからはデイブに健康上の問題はないと伝えられており、地元の獣医に診てもらった時も異常は無いと言われていた。

「連れて帰る日、デイブは私の車に飛び乗っていました。デイブの目は変わっているとも言われましたが、私はキレイな目だなと考えていましたよ。」

「何度か物にぶつかったことがありましたが、納屋で過ごすことが多い牧羊犬だったので家には慣れていないのだと思っていました。呼べば間違えずにきちんと寄ってきましたし。」

そのようにデイブが日常生活を問題なく過ごしている様子を明かしたジェーンさんは、家の中で物にぶつかったことにあまり気にしないでいた。

しかし同年12月にケンブリッジシャー州ケンブリッジにあるペットショップを訪れた際、デイブが段差につまずいたという。この様子を見た店主が「もしかしたらデイブは目が見えていないのではないか」とジェーンさんに話した。

そこでジェーンさんは専門のスキルを持つ獣医のもとへ連れて行くと、デイブは網膜が発達しておらず、生まれつき全く目が見えていないことが判明したのだ。

にわかには信じがたいこの診断を受け、ジェーンさんはケンブリッジ大学で獣医眼科専門医を務めるデイヴィッド・ウィリアムズさん(David Williams)に連絡して調べてもらうことにした。

デイブに2種類の障害物コースのテストと網膜の検査を行ったデイヴィッドさんは「これまで多くの盲目の犬を診てきましたが、デイブは他の目の見えない犬たちとは異なるぶつかり方をしています。これは医学的なミステリーですよ」、「33年間この仕事をしてきましたが、デイブの行動は説明がつかないのです」と話しており、目が見えているかのように振舞うデイブの行動は謎に包まれているという。

専門医もお手上げの状態に、ジェーンさんは「誰も答えを見つけられない難問ですよ。デイブは本当に不思議で、盲目だけどまるで目が見えているようなんです。もしかしたら第六感が働いているのかもしれませんが、誰にも分かりません。9か月間、目が見えているかのようにみんなを騙していたんです。飼い主の私ですらね」とコメントしている。

盲目が判明したものの、デイブはジェーンさんが2020年10月に飼い始めたボーダーコリーの“サミー(Sammy、2)”と一緒に家で走り回って遊んでいるという。

普通の犬とたいして変わらない生活を送るデイブだが、ジェーンさんは「デイブの唯一の制限は海に入ることです。盲目のせいなのか子犬の頃のトラウマのせいなのかは分かりませんが、怖がっています」と明かしている。

画像は『The Mirror 2021年9月22日付「Blind dog that ‘never puts a foot wrong’ is declared a medical mystery」(Image: James Linsell-Clark/ SWNS)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/9/26 5:00

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