仲間の危機に一目散に駆け付ける農場の動物たちの強い絆 鷹に襲われた鶏を見事に救う(オランダ)

鷹に襲われてしまったのは、オランダのヘルダーラント州で農家を営むヤープ・ビーツさん(Jaap Beets、59)が飼育している雌鶏だ。

ヤープさんの家畜小屋近くに設置されていた防犯カメラが、その一部始終を捉えていた。左側に飼育小屋があり、その右側には柵に囲まれた芝生のエリアが映っている。静かで穏やかな時間が流れていたが、この直後に鷹の一種であるオオタカが1羽の雌鶏を襲った。

画面右側から現れたオオタカは、1羽でいた雌鶏を狙って猛スピードで飛び込んできた。驚いた雌鶏は激しく羽をバタつかせながら逃げようとするがオオタカの鋭い爪から抜け出せず、周囲には雌鶏の抜け落ちた羽が散乱した。

この騒ぎを見て真っ先に助けに入ったのは、1羽の雄鶏だった。画面外にいたその雄鶏は羽を広げながら猛スピードで駆け寄り、威嚇してオオタカを追い払おうと試みる。その様子を画面右側にいた“ブルーイン(Bruin)”という名の茶色いヤギがジッと見つめていた。そしてただ事ではないと感じたのかすぐに走り出し、頭突きをお見舞いするかのようにオオタカに向かって突進した。

しばらく小屋の近くでオオタカとの攻防が続いたが、雄鶏とブルーインのしつこさにオオタカは観念したようで、雌鶏を掴んでいた足を離して飛び去って行った。

ヤープさんも鶏の叫び声を聞いてすぐに駆け付けたそうだが、羽が散乱した現場に着いた頃にはオオタカがいなくなっており、監視カメラの映像で真相を知ったという。

「オオタカが現れてから去るまでの時間は、たった17秒でした」と話すヤープさんは、「助けに入ってくれた雄鶏とヤギを本当に誇りに思いますし、襲われた雌鶏が生きていてホッとしました」と胸を撫でおろした。

オオタカに狙われてしまった雌鶏は2か所軽傷を負ったが無事だといい、ヤープさんによるとケガをした雌鶏の周りに動物たちが集まり、傷が癒えるまで寄り添っていたという。この農場に住む仲間思いの動物たちは、強い絆で結ばれているようだ。

素晴らしい絆と団結力を見せたこの救出動画がSNSで拡散されると、「すごいチームワークだね」「まさにヒーローだ」「このヤギは1ロール分の干し草に値する働きをしたよ」「最初に駆け付けた鶏みたいな友達が欲しい」「私の街にもヤギが必要だ」など驚きや感心のコメントが届いた。

なおこの土地で7年暮らしているというヤープさんは、これまでにオオタカとノスリ(鷹の一種)に1回ずつ鶏を襲われており、今回の襲撃で合計3回目の被害だと明かしている。

画像は『New York Post 2021年9月14日付「Hero farm animals rescue chicken buddy from hawk in dramatic video」(Kennedy News/SWNS)』『Whiskey Riff 2021年9月14日付「Goat Comes Running To The Rescue When Chicken Is Attacked By A Hawk」』『Knews 2021年9月14日付「Butt Out! Moment Buck And Rooster Rush To Save Chicken From Hawk Infestation」(Kennedy News & Media)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/9/18 5:02

この記事のみんなのコメント

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  • あきひろ

    9/18 15:25

    鶏もヤギも家族ですからね🤗

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