「顎から糸が!」切らないフェイスリフトを受けた女性 激痛、しこりで食事もできず(英)

英ロンドン在住のフィオナ・フェイさん(Fiona Fay、46)は今から約6週間前、Instagramでスレッドリフトの広告を見つけて施術を受けたところ、顎の皮膚の下に挿入したはずの糸が飛び出したまま放置されていることに気付いた。フィオナさんはその後、歯磨きをすると顔の横に電気ショックを受けたような激痛に苦しむようになり、耳の下から顎にかけてしこりができた。

話すことや食事もできなくなってしまったというフィオナさんは「危険なサインはあった」と述べると、クリニックとの施術前後のやりとりなどについてこのように明かした。

「まずクリニックの電話連絡先がなかったの。患者とのコミュニケーションは全てInstagramで、初診がキャンセルされたのを知ったのは、Instagramストーリーだったわ。そして再び予約を入れようすると、彼らは私がなぜ来院しているのかさえも忘れていたの。」

「クリニックで私の連絡先は聞かれなかったし、書類にサインすることもなかったわ。また顔の組織の状態のチェックや、病歴の質問もなかったのよ。今思えば致命的なことよね。」

「施術はこれまでの中で最も耐え難く、言葉にできないほどの痛みだった。クリニックを去ると眩暈がして頭が混乱し、片頭痛が繰り返し襲ってきたの。そんな苦しみが数週間続いたのよ。顔が痛くて食事も、眠ることも、歯磨きもできなかったわ。」

実はフィオナさんは後日、施術者が2週間前に行った手術で敗血症に罹っていたこと、それでも患者の診察をしていたことを知ったそうで「ショックだったわ。もし具合が悪かったら、患者を診るべきではないでしょう。仕事をしながら飲酒しているのと同じだもの」と怒りを露わにした。

施術は約45700円(300ポンド)とスレッドリフトにしては決して高くはなかったが、フィオナさんはあまりにもお粗末な結果に「施術者は資格を持っていなかったと思う」と述べ「クリニックについてはしっかりとリサーチすべき」と注意喚起した。

なおイギリスではメスを使わないボトックス、フィラーなどのトラブルも急増中で、フィオナさんは政府に規制の徹底を訴えて8年になるグループ「セイフティ・イン・ビューティ(Safety in Beauty)」のキャンペーン動画にも登場、調査委員会が「早急に対策が必要」と声をあげている。

画像は『The Mirror 2021年7月31日付「EXCLUSIVE: ‘Botched £300 facelift left me unable to speak and with threads poking out of my chin’」(Image: Fiona Fay)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/8/2 6:00

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