「命よりゲーム?」台風で洪水発生もネットカフェでゲームする少年たち(フィリピン)

動画を撮影したのはインターネットカフェのオーナーのシオ・サムソンさん(Sio Samson)で、台風による大雨と洪水で店内は膝の高さまで浸水している。コンピュータが置かれている机まではまだ10センチ位の余裕があるが、濁った水の中に木製の椅子が浮いている状態だ。

そして何よりも目を引くのは椅子に座ったままゲームを続ける数名の少年たちで、臀部が水に浸かって濡れている者もいる。また時には笑い声も聞こえ、危機感は全くない。

シオさんによると、一帯は台風の直撃を受けて洪水が発生したものの、店が浸水するかどうかはわからず営業を続けていたという。しかし店に水が流れ込んできた後はすぐに行動を起こし、少年たちにゲーム機器を高所に移動しなければならないことや、感電などの危険があることを伝えたそうだ。

シオさんは「この辺りは洪水がよく発生するからね。コンセントは全て頭の高さよりも上に設置されているんだ。幸いなことに店の電気ケーブルが浸水することもなく、あの動画を撮影した後は子供たちもすぐにゲームを止めて引き上げたんだ」と語ると、「怪我をした者はいなかった」と強調した。

フィリピンでは当時、大型の台風6号(インファ)により洪水が発生し、多くの家屋が浸水して人々は避難を強いられていた。また農作物にも多大な被害が出ており、この動画を見た人たちからは次のようなコメントがあがった。

「命よりゲームが大切なの?」

「洪水を甘く見ていない?」

「ブレーカーを落とすべきだった。」

「完全なゲーム依存。何事もなかったから良かったものの、どうかしている。」

「無事だったのはラッキーだっただけ。この台風による洪水で、中国ではたくさん死者が出ていた。」

「子供たちは恐れ知らずなのか、無学なのか、それともゲーム依存なのか…。全てに当てはまるのかもしれないね。」

「マルチプレイだったからすぐに止められなかったのだろう。」

「洪水が起きるほどの台風なのにインターネットカフェでゲームしているなんて…。それにまだ子供だよね?」

ちなみに昨年3月には、15歳の少年が一日2時間の睡眠しかとらずにオンラインゲームを続け、脳梗塞で倒れて地元の病院に緊急搬送された。少年は1か月前から自室にこもるようになったという。

画像は『Metro 2021年7月27日付「Hardcore gamers carry on playing as room floods during typhoon」(Picture: ViralPress)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/7/29 21:51

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