MicroSDカードの偽物が出回っている。128GBの商品の実際の容量は16GB

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◆MicroSDカードの偽物が出回っている

 Nintendo Switchなどのゲーム機やスマホなど様々な面で需要が増えているMicroSDカード。

 電子部品の世界的供給不足という事もあり、MicroSDカードもまた値上がり傾向にある。そんなMicroSDカードだが、再び偽物が出回っているようです。

 偽物の話をする前に昨今のMicroSDカードで最も売れている容量は128GB~256GB。家電量販店や「価格.com」などで売れ筋ランキングを見ると1位に128GB、2位に256GBとなっており、多くの人が128GB~256GBを購入していることがわかります。

 高画質化したスマホカメラでの撮影やハイレゾ音源の音楽を聴取するなどスマホの恩恵を存分に受ける人は比較的大きめの256GBを選択する人が多く、512GB以上はNintendo Switchの容量不足解消などで購入する人が多いようです。

 ただし、32GBのMicroSDカードはドライブレコーダーで多用されることも多く、一定以上の需要を集めているといえそうです。

◆オークションサイトにご用心

 SanDisk製のMicroSDカードは家電量販店で購入すると正規代理店を通っている影響もあり、ultraグレードで約8000円、ネット通販などでは並行輸入品という事も有り1500円程で購入できます。

 正規保証を取るか値段を取るか、人それぞれですが、これだけ価格差が広がっていることに目をつけ、並行輸入品として偽物が出回ってきていると推測されます。

 ネットでは一般の人には無名でも、PCパーツ購入層には名高い店舗などもあり、そういった店舗で購入する並行輸入品なら問題はないのですが、オークションやフリマサイトでも個人輸入等で激安で売っているMicroSDカードもあります。

 特に、発送元が海外だったりする場合には偽物の可能性があると思ったほうが良いかもしれません。

◆見た目に差はないけれど…

 ここで実際に正規品と偽物の違いを画像とデータで見比べてみようと思います。

 入手した偽物のMicroSDカードはパッケージ無しのバルク品扱いと言う名目で販売されていたのでパッケージは有りません(バルク品とは、PC用語で、業販向けを個人向けにバラ売りした製品という意味です)。

 筆者が所有している正規品と比べると、偽物は色味がやや薄い印象。SDカードアダプタは正規品に比べると文字が太めに印刷されています。こうしてみると、ロットや製造場所の違いで出た誤差のようにも見えます。単品だけ購入していたら見落としてしまいそうな差しかありません。

◆性能では雲泥の差

 ではベンチマークを比較してみましょう。

 ストレージの速度を計測出来る定番ソフト「CrystalDiskMark」を使ってみると正規品と偽物に大きく差が出ています。読み込み速度こそどちらも差が無いように見えますが、書き込み速度では大きな違いが出ています。ストレージデバイスのチェックツール「h2testw」を利用してみると、128GBと言いながら実際の容量は16GBと表記されており、全く使い物にならないことがわかります。

 偽物MicroSDカードは実は中華通販サイトのAliexpressなどで多く販売されています。中には、1TBのMicroSDカードが800円程で販売されていたりするので興味本位で購入する以外は避けたほうが良いでしょう。

 また、MicroSDカードだけでなく、USBメモリも多数の偽物が販売されているので注意が必要です。安いからと飛びつかず、きちんと名前の知れているショップで購入する方が安物買いの銭失いにならずに済むかもしれませんよ。

<文/板倉正道>

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【板倉正道】
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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