有名人着用で1億9000万円!? スニーカー高騰が止まらない

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コロナ禍でダブついたカネがモノへと向かった結果、スニーカーや酒など、さまざまなジャンルで希少品の価値が高騰中だ。思わぬ「含み益」で賑わう各界隈の愛好家たちに趣味と実益を兼ねた資産形成術を直撃した!

◆有名人着用で2億近く!?スニーカーバブル沸騰

「コロナ禍で在宅時間ができ、自分の趣味に向き合う人が増えました。それに合わせてスニーカーや腕時計などの嗜好品を楽しみつつ、賢く資産形成をする人々も増えているんです」

 そう語るのはサラリーマンの副業事情に詳しい小林昌裕氏。コロナ禍における政府の国内施策も影響していると分析する。

「給付金や融資により現金の流通量が増えました。今後、円の価値が下がるのを見込んで、価値の上昇が見込める希少品に替えておきたいという意識も働いていると思われます。時計やコインなどはもともと価値の上がりやすい嗜好品でしたが、スニーカーやゲームなど一般人にも馴染みのあるジャンルも市場参入者が増え、注目が高まっています」

 こうした趣味も兼ねた資産形成はメリットが大きいとも語る。

「副業として投資や転売を始める人は多いのですが、本業の合間を縫っての作業が継続できず、挫折する人も一定数いる。しかし、こうした“趣味系投資”なら続きやすく、市場原理も理解しやすい。金銭面以外にも趣味の充実や、同好の士との出会いで人生が豊かになるのも魅力。コロナ禍を機に趣味で稼ぐ力を身に付けておくのは非常にオススメです」

 コロナ禍で活況の“趣味系投資”。その実践者たちの知られざる秘策を追った!

◆スニーカーがここまで高騰する背景は?

「今年カニエ・ウェストの『エアイージー1』が約1億9000万円で落札されて話題になりました。これは去年までの過去最高落札額、ジョーダン着用の『エアジョーダン1』(約6000万円)を3倍以上も更新する値。まさにスニーカーバブルと言えそうです」

 天井知らずのスニーカー市場の活気を熱く語るのはジョーダン村川氏。超が付くほどのスニーカーのマニアでありながら、投資としても楽しんでいるという。スニーカーがここまで高騰する背景を村川氏はこう説明する。

「コロナ禍での経済不安や金融危機に備えようと、富裕層を中心に金地金やビットコイン、アートなどを購入する動きがありました。スニーカーは世界中に熱狂的な収集家が存在するので、美術品と同列で扱われる投資対象なのです」

 もちろん、これほどの超レアな限定モデルだと一般人には手を出せないが、新作の抽選販売への参加ならば初心者でも手堅く稼ぐことが可能だという。

「定価2万5000円の限定モデルに当選すれば、モデルにもよりますが5万円くらいで買い手が見つかります。値動きは発売直後に値段が上がって、その後はすぐに下がる傾向がある。当たった瞬間に売るのが手堅いです。株のIPOのようなセカンダリー市場はスニーカーには期待しないほうがいいでしょう。

 最近の傾向としてNIKEは限定モデルを乱発気味。この場合、1個の値段はそれほど高くなりませんが、入手するチャンスは何度もあるので、それを生かして数で勝負するのが定石です。NIKEは需給バランスの調整が絶妙なのと、巧みなプロモーションでブランド価値を維持して価格崩壊を回避しているので、こうした手堅い戦略をとれば大きな損にはなりません」

 このような市況で今後人気化するスニーカーを予想するにはトレンドを把握することも重要だ。

「少し前はハイブランドとのコラボが人気でしたが、最近はアーティストとのコラボが盛り上がっています。有名アーティストだけでなく、若手の起用も今後増えることが予想されるので、伸びそうなアーティストとのコラボ商品は青田買いしておくのも手かもしれません」

◆スニーカー売買のコツ

 スニーカー投資においては、新作だけでなくビンテージに分類されるオリジナルモデルに投資妙味があると村川氏は語る。

「最近のモデルは相場がしっかりと形成されていますが、古いモデルは価格にバラツキが生まれるので運がよければ安く仕込めます」

 売買にあたっては「国内外の価格差にも注目すべき」とアドバイスする。

「海外のコレクターのほうが日本のコレクターよりお金を持っているので、売るなら海外への販売も手軽にできるイーベイを上手に使いたい。反対に買うならヤフオクがオススメです。長い歴史がある分、昔からのコレクターが今も利用し続けている。たまに’90年代の収集家が金欠でコレクションを処分することがあるので、そういったチャンスを狙います」

◆スニーカーの宿命、加水分解対策は?

 スニーカー収集で天敵となるのが、ソール部分の素材が空気中の水分と反応して生じる「加水分解」という劣化だ。

「人気の高いジョーダンシリーズの2~11までは、経年による加水分解が進行していて、軒並みソールはボロボロです。ジョーダン5が完品なら20万円はするところ、ソールがダメになると3万円程度に価値は落ちます。どれだけ厳格に室温管理しようがスニーカーには寿命があるといえますが、最近は加水分解を了承したうえでの取引も浸透しています。ボロボロのスニーカーでも取引価格は回復傾向にあるわけです」

 寿命を迎えたスニーカーにはリペアという手段も残されている。

「非公式ではありますが、国内にもソールの再生を請け負うリペア業者がいるんです。一昔前では『リペアされたスニーカーは半分偽物扱い』と見なして価値を低く見る傾向がありましたが、最近はそれも見直されつつあります。いずれは公式がリペアに対応するようになるのではと予想しています。最近流行りのSDGsの観点からも好ましいし、企業イメージも向上しますからね」

 また、スニーカー本体だけでなく、関連商品や販促品などで一儲けすることも可能だとも語る。

「25年前にロサンゼルスのフリーマーケットで、『ジョーダン1』の販促用ポスターを50枚3万円で購入したのですが、それが今やイーベイに1枚13万円で出した途端に売れていく感じです。ちなみにヤフオクに1万円で出したときは買い手がつきませんでした(笑)。同様に国内では安値で売られているジョーダンのアパレルも、海外の収集家が思わぬ高値を出すケースもありますよ」

 リペア技術の進化に期待して、ボロボロのスニーカーを買って寝かせておくと美味しいかも⁉

【小林昌裕氏】
26歳から副業を始め日本初となる副業専門スクール「副業アカデミー」を設立。15冊の書籍を出版し「林先生の初耳学」「Nスタ」などTV出演多数

【ジョーダン村川氏】
岡山県岡山市出身。ベクトル代表取締役。スニーカー投資に精通し、YouTubeチャンネル「ジョーダン村川のレアもん投資チャンネル」を配信中

取材・文/栗林篤

―[趣味を換金する方法]―


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