邦画のホラー映画ランキングベスト20!幽霊、人間が怖い最恐映画を紹介!

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世界的にも評価の高い日本のホラー映画!おすすめ作品ランキングを紹介します!

20位:女優霊

女優霊

女優霊

1996年/日本/75分

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あらすじ
監督に昇進したばかりの村井は初監督作品の撮影に意欲をみせていた。セットも組まれ、カメラ・テストも順調に進む。ところが、そのテスト・フィルムには途中から全く別の映像がダブっていた。端尺フィルムだと思っていたものが、実は未現像のフィルムだったらしい。しかし、その映像を小学生の頃にテレビで見た記憶がある村井はすっきりしなかった。和やかな雰囲気の下、撮影は順調に進んでいったが、ある日、村井はロケバスの窓から例のフィルムに写っていた女優の背後にいた髪の長い女の姿を見つける。それをきっかけに、現場では次々と不思議な出来事が起こった。撮影も佳境に入ったころ、女優の沙織がふざけて上がった三重から転落死するという事件が発生した。村井は沙織の背後に髪の長い女の影を見た気がして、微かな記憶を頼りに例のフィルムをテレビで見た当時の新聞を調べることにする。そして彼は、あのフィルムの中の女優がこの同じステージで沙織と同様の死に方をしていたことを知った。

出典元:https://eiga-board.com/movies/28089

後に『リング』を撮る巨匠・中田秀夫の出世作。

もともと映画撮影現場には霊現象が起きやすいといわれているが、そんな中でもこんなことがあったらいやだなと思う要素をぶち込んだホラーで、Jホラー定番のじんわりとした恐怖演出、後ろにいつの間にかいる、何でもないシーンの鏡が気になる、暗闇や隙間が気になる…と不安が倍増していく作りになっている。

ラストにはとある飛躍があり、そこでより怖くなるか、怖さが薄れるかは賛否が分かれる作品。

19位:リング0 バースデイ

リング0 バースデイ

リング0 バースデイ

2000年/日本/99分

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あらすじ
昭和43年。超能力者だったがために、化け物扱いされて育った山村貞子。18歳になった彼女は、母・志津子の死をきっかけに上京し、劇団・飛翔の研究生になっていた。ところが、彼女の入団以降。劇団内には不穏な空気が漂いはじめ、ある日、看板女優の愛子が稽古中に謎の死を遂げてしまう。愛子の代役として主役に抜擢されたのは貞子だった。団員たちは彼女を奇異な目で見るようになるが、唯ひとり貞子に優しくしてくれたのが、音響効果を担当する遠山。貞子は、遠山にほのかな恋心を抱くようになる。その頃、中央日報の記者・宮地は、30年前の志津子の公開実験について調査していた。実は、その公開実験に立ち会った記者たちが謎の死を遂げており、彼女はその真相を解明しようとしていたのだ。ようやく貞子の居所を突き止めた彼女は、団員の悦子に接触。公開実験の模様を録音したテープを渡し、公演中にそれを会場に流すように指示する。舞台初日、たくさんの観客が見守る中、幕が上がった。

出典元:https://eiga-board.com/movies/32041

『リング』で世界のホラー界のスーパースターとなった貞子が、なぜ最恐の霊となったのかを語るオリジンの映画。

監督は『邪眼霊』などでも知られる鶴田法男で、Jホラー要素だけでなく、異質なものを排除しようとしたり、集団でいると居丈高になってしまう人間心理の怖さもたっぷり描かれている。

貞子を演じた若き日の仲間由紀恵の浮世離れした美しさもはまっている。

ラスト、貞子がなぜ死んだのか、なぜ井戸から出てくるのかがわかるもの悲しくも恐ろしいラストに注目してほしい。

18位:貞子vs伽耶子

貞子vs伽椰子

貞子vs伽椰子

2016年/日本/99分

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あらすじ
女子大生の有里(山本美月)は、見たら2日後に必ず死ぬという“呪いのビデオ”を手にする。親友の夏美(佐津川愛美)がビデオの不気味な映像を見てしまったため、有里は都市伝説の研究家でもある大学教授・森繁(甲本雅裕)を訪ねる。しかし、悪霊祓いの最中におぞましい惨劇が勃発。そこに霊能界の異端児・常盤経蔵(安藤政信)と、経蔵の相棒で生まれながら強い霊感を持つ盲目の少女・珠緒(菊地麻衣)がやってくる……。女子高生の鈴花(玉城ティナ)は、足を踏み入れた者は生きて戻れないという“呪いの家”の向かいに引っ越して来る。ある夜、鈴花が向かいの家をうかがっていると、行方不明になった小学生の姿を目撃する。居ても立ってもいられなくなった鈴花は、呪いの家へ向かう。やがて鈴花は恐る恐る内部に足を踏み入れ、彼女の悲鳴を聞いて駆け付けた両親もろとも、この家に棲みつく伽椰子と俊雄に襲われる……。2つの呪いを解くために、経蔵は貞子と伽椰子を激突させ、同時消滅させるという驚くべき計画を立てる。有里と鈴花に呪いの家で呪いのビデオを見るという恐るべき作戦を指示するが、それは想像を絶する戦慄の事態の始まりだった……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/84833

Jホラー界の奇才・白石晃士が、Jホラー界の二大巨頭、貞子と伽耶子を対決させた夢のホラー映画。

うまく料理できないと空虚な作品になってしまいそうなところを、的確なホラー演出、そして白石映画印のエクストリームなキャラクター描写にブラックユーモアも交えて終始怖くて楽しい映画になっている。

玉城ティナ、山本美月、佐津川愛美など目が大きくてホラー映えする女優たちの名演、安藤政信演じる霊媒師の異様なキャラ設定など忘れがたい要素が多く、最後のまさかの展開からのいきなり聖飢魔Ⅱのテーマ曲がかかるエンドロールへの切れ味も最高。

17位:ヒルコ 妖怪ハンター

ヒルコ 妖怪ハンター

ヒルコ 妖怪ハンター

1991年/日本/90分

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あらすじ
稗田礼二郎は考古学の新進気鋭の学者として知られていたが、ある学説を唱え始めてからは、ほとんどその存在は忘れ去られようとしていた。そんな稗田のもとへ、義兄で中学校教師の八部から、古代人が悪霊を静めるために造った古墳を発見したという手紙が届く。さっそく現地へと向かう稗田だったが、八部の姿はなく、それどころか教え子の令子と共に謎の失踪事件を起こしていた。一方、夏休みでだれもいない学校では、八部の息子のまさおが友達を連れだって、父親の行方を探していた。そこで令子の姿を見たまさおは、不思議な雰囲気に包まれ、何やら得体の知れない生物が徊回し、まさおの背中が煙をあげて急に痛みだした。そして、そんな危機に陥ったまさおを救ったのは稗田だった。稗田とまさおは妖怪退治の武器を手に暗い構内を探索する。そこには血の海とおぞましい首なし死体があった。彼らの恐怖感がつのる中、静かな女の歌声が聞こえてくる。それは令子の声だった。しかし、彼らの前に現れたのは、首だけのヒルコとなった令子の姿だった。調理室は地獄絵を見るような惨劇となった。そして何とかヒルコの魔手から逃れた二人は、偶然八部が書いたヒルコ古墳ノートを発見する。そのノートには、古墳を開けるためには呪文が必要であると書かれていた。

出典元:https://eiga-board.com/movies/26708

諸星大二郎の人気ホラー漫画を『鉄男』で鮮烈なデビューを果たした鬼才・塚本晋也が映画化したオカルトモンスターホラー。

塚本晋也印の残酷描写もてんこ盛りながら、主演の沢田研二をはじめとしたコミカルな演技、明らかに『遊星からの物体X』を意識したクリーチャー造形、夜の学校で繰り広げられる変なワクワク感のある化け物との攻防など、一番ライトな感覚で画の占める塚本映画になっている。

後半からはラスボスモンスターとして君臨するヒロイン役の上野めぐみの妙にホラー映えする純和風顔も面白い。

16位:クリーピー 偽りの隣人

クリーピー 偽りの隣人

クリーピー 偽りの隣人

2016年/日本/130分

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あらすじ
元刑事で現在は犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は、かつて同僚だった刑事・野上(東出昌大)から、6年前に発生した一家失踪事件の分析を依頼される。だが、事件唯一の生き残りである長女・早紀(川口春奈)の記憶をたどり調査を進めても核心にはたどりつけずにいた。一方、高倉が妻・康子(竹内結子)と共に最近引っ越した新居の隣人は、どこかつかみどころのない家族だった。病弱な妻と中学生の娘・澪(藤野涼子)をもつ人の良さそうな主人・西野(香川照之)との何気ない会話に高倉夫妻は翻弄され、困惑する。そんなある日、澪は高倉に「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です」と告げる。その言葉に高倉が衝撃を受ける中、未解決の一家失踪事件と隣人一家の不可解な関係が繋がり、高倉夫妻の平穏な日常が崩れてゆく……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/84589

世界的に評価の高いホラーの巨匠・黒沢清の中でも一番「人間怖い」と思ってしまうタイプの怪作。

ストーリーも怖いのだが、黒沢流の撮り方か、メイクか、もともとの資質だったのか、西島秀俊や、竹内結子、川口春奈、東出昌大ら美形俳優たちの顔がその整いっぷりゆえになぜか怖く見えてしまうようになっているのが興味深い。特に東出が怖い。

そして、すべてを飲み込むような圧倒的怪演を見せる香川照之。

独特のせりふ回しに変なリアクションで、恐怖と同時に笑いも提供してくれる。

この字型になった家の並び、布団圧縮機、玄関入ってすぐの場所にあるドア、など日本の日常にあるいろんなものが気持ち悪くなってしまう、黒沢清一流の恐怖演出が終始堪能できる作品。

15位:黒い家

黒い家(1999)

黒い家(1999)

1999年/日本/118分

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あらすじ
金沢にある昭和生命保険北陸支社に勤務する若槻は、真面目で有能な総務主任として、日夜、仕事に心血を注いでいた。ある日、菰田重徳という契約者からの呼び出しを受け家に赴いた彼は、そこで重徳の継子・和也の首吊り死体を発見。和也が若槻の会社の保険に加入していたことから、和也の実母である幸子や重徳に保険金の催促を受けるようになる。本社の査定が待たれる中、日参する重徳の異常さに息子殺しの疑惑を抱き始めた若槻は、ふたりの調査を独自に開始。重徳が障害給付金を得る為なら指をも落とす指狩り族と呼ばれる札付きであることなど、彼らの数々の黒い過去を知るのであった。

出典元:https://eiga-board.com/movies/31628

貴志祐介のホラー小説を自身初のホラー映画挑戦となった森田芳光が映画化した、日本映画史に残るド直球サイコホラー。

大竹しのぶと西村雅彦が完全に心がぶっ壊れてしまっているサイコパス夫婦を狂気のテンションで熱演、ノンストップで主人公の内野聖陽を追い詰めていく。

障子を開けたら夫婦の子供が首つり、家に忍び込むシーンの部屋の汚れっぷりとそこに転がっているあまりに下種なアイテム、ラストの予想外の襲撃シーンと大竹しのぶの笑ってしまうような謎の行動など、終始トラウマになりそうな見どころにあふれている。

とにかく金が欲しいから邪魔な奴は殺すという保険金殺人の最悪なパターンが詰め込まれているので、保険や金融関連の型が見たらより怖いかも。

14位:来る

来る

来る

2018年/日本/134分

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あらすじ
香奈(黒木華)との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹(妻夫木聡)が勤める会社に謎の訪問者が現れる。取り次いだ後輩の伝言は「チサさんの件で」とのことだったが、秀樹の脳裏に疑問がよぎる。チサとは、妊娠した香奈と喜び勇んでつけたばかりの娘・知紗の名で、まだ二人しか知らないはずであった。結局、訪問者の正体はわからぬまま、“それ”と会話した後輩は謎の死を遂げる……。2年後。イクメンパパとして知紗を溺愛する秀樹の周囲で、超常現象としか言いようのない怪異な出来事が相次いで起こり始める。何かに狙われているのではないかと恐れた秀樹は、オカルトライターの野崎(岡田准一)と、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴(小松菜奈)とともに調査を開始。だが、田原家に憑いている“何か”は想像をはるかに超えた強大なモノだった。民族学者・津田(青木崇高)によると、その“何か”とは、田原家の故郷の民族伝承に由来する化け物ではないかという。そんななか、真琴の姉で、国内最強の霊媒師・琴子(松たか子)の呼びかけで、全国から猛者たちが次々と田原家に集結。かつてない規模の“祓いの儀式”が始まろうとしていた……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/90062

澤村伊智のホラー小説「ぼぎわんが来る」を中島哲也が映画化。

原作にあった主人公たちを襲う謎の怪物”ぼぎわん”の正体を探るミステリー要素を丸ごとカットし、とにかく得体のしれない何かが襲ってくる恐怖と、最後にそれを迎え撃つ怒涛の霊能力バトルの2段階の見どころを詰め込んだ異色のホラーエンターテイメントになっている。

中島哲也作品ならではの悪漢の豪華キャストの中でも、霊媒師の松たか子と柴田理恵のカッコよすぎるプロフェッショナルぶり、そしてクズ夫を嬉々として演じた妻夫木聡の名演が光る。

とにかく登場人物が嫌な人間だらけで、そのクズどもの不和、人間の心の闇に魔が迫ってくるさまを丁寧に描いており、怖い以上に嫌な気分になり、それゆえに楽しい。

ラストは和洋折衷、科学技術まで取り込んでの何でもあり霊媒シーンがさく裂し、怒涛のラストまで目が離せない。

13位:HOUSE ハウス

HOUSE ハウス

HOUSE ハウス

1977年/日本/88分

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あらすじ
中学生のオシャレは、今日も仲間のファンタ、ガリ、クンフー、マック、スウィート、メロディーたちと間近になった夏休みのことをワイワイ話している現代っ子。オシャレが学校から帰ると、イタリアから父が帰国していた。父は彼女に、自分の再婚の相手だと言って涼子を紹介する。新しい母など考えてもいないオシャレにとっては、これはショックだった。自分の部屋にもどって、ふと思い出したオバチャマのところに手紙を出し、夏休みに仲間と行くことにする。いよいよ夏休み。オシャレは仲間とオバチャマの羽臼邸へ向かって出発。東郷先生もいっしょに行くはずだったが、あとから来ることになり、七人で出かけた。オバチャマは、七人を歓げいしてくれ、都会育ちの七人は田舎の雰囲気に大喜び。しかし、それもつかの間で、このオバチャマというのが実は戦争で死んだ恋人のことを思いつつ、数年前に死亡しており、今は、その生霊で、羽臼邸そのものがオバチャマの身体であったのだ。

出典元:https://eiga-board.com/movies/18696

巨匠大林宣彦のデビュー作で、のちにどんなジャンルを撮っても実は「幽霊」「死者」の物語になっている彼のフィルモグラフィの要素がすでに全部詰め込まれているカルト的人気作。

今では絶対に許されないティーン美少女のヌードが見られるのもお得で、若手女優たちのアンサンブルとそれぞれの奇妙過ぎる死に方、あえてかなりちゃちくしている特撮、メイキャップのアンバランスさも癖になる。

家全体が怪異として襲ってくるというホラーの定番要素もありつつも、大林流のブラックユーモアと美的センス、そして夏のワクワク感、美少女たちの戯れなどいろんな要素がごちゃ混ぜになっていて、定期的に見返したくなる名作。

12位:アイアムアヒーロー

アイアムアヒーロー

アイアムアヒーロー

2016年/日本/127分

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あらすじ
漫画家アシスタントの鈴木英雄(大泉洋)は35歳で、彼女とは破局寸前。しかし彼の平凡な毎日は、ある日一変する。英雄が徹夜仕事を終えアパートに戻ると、彼女は異形の姿になっていた。謎の感染によって人々はZQN(ゾキュン)という生命体に変貌を遂げ、街に溢れ出す。日本中が感染パニックに陥るなか、標高の高いところでは感染しないという情報を頼りに、英雄は富士山に向かう。その道中で、女子高生・比呂美(有村架純)と元看護師・ヤブ(長澤まさみ)と出会った英雄は、彼女たちとともに生き残りをかけた極限のサバイバル挑む……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/84605

『GANTZ』『図書館戦争』など人気コミックやSF小説の映画化を多く手掛けてきた佐藤信介監督が、花沢健吾の同名漫画を映画化し、日本映画史上初の大作ゾンビムービーとなった本作。

容赦のないゴア描写、邦画のスケールを超えた市中パニック描写、圧倒的に怖いゾンビの造形、的確なホラー演出、定番の「ゾンビより人間が怖い」展開、そして大泉洋の名演も光る主人公の感動的な成長譚と、エンタメホラーとして申し分なく楽しめる要素がガッチリはまっている。

特にクライマックスでは、個々の個性が薄めになりがちなゾンビ映画において珍しい”ラスボス戦”が用意されているのがアツい。

11位:残穢 住んではいけない部屋

残穢 ざんえ 住んではいけない部屋

残穢 ざんえ 住んではいけない部屋

2016年/日本/107分

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あらすじ
小説家である私(竹内結子)のもとに、読者の久保という女子大生(橋本愛)から住んでいる部屋で奇妙な音がすると記された手紙が届く。好奇心から彼女とともに調査に乗り出したところ、かつて住んでいた人たちがこのマンションから引っ越していった後、自殺や心中、殺人といった事件を引き起こしていたことがわかる。やがて恐ろしい真相にたどり着いた二人もまた事件に巻き込まれてしまう……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/84064

2010年代を代表するJホラーの傑作。

ありがちな事故物件の話に、歴史を紐解くミステリーサスペンス要素も足しており、どんどん明らかになっていく恐怖の連鎖から目が離せない内容になっていく。

ホラーにおいて因果のネタばらしをすると怖くなくなってしまう場合もあるが、本作は歴史をさかのぼるたびに明らかになる人間の業とそれにまつわる怨念、被害の系譜がわかるたびにどんどんうすら寒い怖さが背筋を上ってくるような感覚が味わえる。

秀逸な脚本と、奇をてらわない王道のJホラー演出が組み合わさっており、一人暮らしの賃貸住みの人は不安が倍増してしまうこと間違いなし。

10位:ヒメアノ~ル

ヒメアノ~ル

ヒメアノ~ル

2016年/日本/99分

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あらすじ
“なにも起こらない日々”に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働いている岡田(濱田岳)は、同僚の安藤(ムロツヨシ)から想いを寄せるユカ(佐津川愛美)との恋のキューピット役を頼まれる。ユカが働くカフェに向かった岡田は、そこで高校時代の同級生・森田正一(森田剛)と出会う。ユカは岡田に森田からストーキングされていることを告げる。高校時代、過酷ないじめを受けていた森田に対して、岡田は不穏な気持ちを抱くが……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/84669

古谷実の同名漫画を『さんかく』『馬車馬さんとビッグマウス』などで知られる吉田恵介が映画化したサイコホラー。

コメディのイメージが強い吉田監督だが、もともと嫌な人間描写には長けており、ド直球に怖いサイコパス殺人鬼の描き方も容赦がなくてとにかく怖いし、厭な暴力描写も連続して、かなりトラウマになりそうな場面も多い。

前半はなんだか不穏な雰囲気もありつつもラブコメとして描かれているのだが、森田が本格的に動き出す後半はサイコスリラーに急にシフトチェンジするという作りも面白い。

理解不能で目が合うだけでやばい気がするようなサイコパスを演じた森田剛の圧倒的な怪演のほか、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシらのリアルにいそうな弱くて嫌な人間描写も見どころ。

とにかく怖いサイコホラーになっていながらも、最後は「あの頃友達だったあいつが変わってしまった」という誰もが持っていそうな切ない体験を思い出す、やりきれない哀しさが描かれていて、胸に残る。

9位:CURE

CURE

CURE

1997年/日本/111分

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あらすじ
ひとりの娼婦が惨殺された。現場に駆けつけその死体を見た刑事の高部は、被害者の胸をX字型に切り裂くという殺人事件が、秘かに連続していることを訝しがる。犯人もその殺意も明確な個々の事件で、まったく無関係な複数の犯人が、なぜ特異な手口を共通して使い、なぜ犯人たちはそれを認識していないのか。高部の友人である心理学者・佐久間が犯人の精神分析を施しても、この謎を解く手掛かりは何も見つからない。そのころ、東京近郊の海岸をひとりの若い男がさまよっていた。記憶傷害を持つ彼は小学校の教師に助けられるが、教師は男の不思議な話術に引きずり込まれ、魔がさしたように妻をXの字に切り裂いて殺してしまう。その後、男は警官に保護され、そして病院に収容されて同様の話術を警官や女医と繰り返した。警官と女医は、それぞれに殺人を犯し、被害者の胸を切り裂いてしまう。催眠暗示の可能性に思い至った高部は、事件の捜査線上に浮かび上がったこの男・間宮を容疑者として調べ始めた。しかし、高部は間宮の記憶傷害による進展のない会話に翻弄され、また精神を病んだ妻・文江の介護による疲れも加わり、その苛立ちを積もらせていく。

出典元:https://eiga-board.com/movies/29699

黒沢清の名声を一気に高めた奇妙なサイコホラーの傑作。

殺意が伝播していく謎の現象と、その中心にいる謎の青年、それを追う闇を抱えた刑事の攻防が、予想外の展開になだれ込んでいく。

なんでもない日常の長回しからいきなり起きるバイオレンスや、黒沢清映画の定番の超現実的ドライブシーン、そして倫理的に完全にアウトながら、間違いなくリアルな人間の本質をのぞかせる刑事のカミングアウトシーンなど、心に残る嫌な場面が多い。

多くの謎と嫌な後味を残すラストも必見。

8位:震える舌

震える舌

震える舌

1980年/日本/114分

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あらすじ
東京のベッド・タウンである千葉郊外の団地に三好昭と妻の邦江、娘の昌子の三人家族は住んでいる。その付近には、まだ葦の繁みがあり、昌子は湿地の泥の中を蝶を追って捕虫網をふりまわしていた。一人っ子の昌子はおとなしく、無口な少女だ。昌子はすんでのところで珍しい蝶を取り逃がしてしまった。その晩、昌子は夢を見た。蝶がぐんぐん自分に迫り、目の中に飛び込んで来た。「こわいよ」と叫ぶ昌子。かけつけてきた昭は、ぞっとする何かを感じ、身震いするのだった。数日後、母の邦江は昌子の小さな異常に気づいた。食事中、昌子は食物をポロポロこぼし、トイレに立った後姿は鵞鳥のような歩き方をしている。風邪かなと邦江は心配した。しかし、その直後、昌子は絶叫をあげて倒れた。白い歯の間に小さな赤い舌がはさまってもがいていた。邦江は舌をはずそうとするが、昌子の顎はけいれんして動かない。昭はとっさに箸をくわえさせた。救急車で病院へ運ばれる途中も、昌子の発作は続いた。舌を噛まないように差し込んだ昭の指はくい破られ、血が吹きだしていた。大学病院で、昌子は医師団に裸にされ、何時間も調べられた。「テタナスだ!」と叫ぶ医師たち。テタナスとは、幾億年も昔、まだ人類などいない頃、地球に存在した微生物だ。酸素を嫌うこの微生物は、その後絶滅したかに思われたが、湿地の泥の中や鉄のサビの中など、酸素の少ない場所にじっとひそんでいたのだ。テタナスは、ほんの僅かな傷口から人間の体内に侵入し、二〇グラムで日本を絶滅させるという。そのテタナスが昌子の体の中に凄みついたのだ。

出典元:https://eiga-board.com/movies/19168

米国で『エクソシスト』が大ヒットしてから7年、日本版エクソシストともいえる本作が誕生し、今ではトラウマ映画の代名詞のようになっている名作。

かなりきつい内容で、傷口から菌が入って引き起こされる難病・破傷風で自分たちの子供がを繰り返し、どんどん弱っていくのをただ見ているしかない両親の目線から容赦なく描いている。

光におびえ、音に驚いて舌をかみ切りそうになり、それを防ぐためにむりやり乳歯を全部抜かれてしまうという地獄の医療行為まで描かれ、最終的には主人公夫婦が”あきらめる”シーンまで出てきて、親が見ても子供が見てもトラウマになること必至。

見た後は、さびた鉄や、河原の泥など日常に潜む破傷風のリスクを感じて空恐ろしくなってしまう。

7位:Perfect Blue

PERFECT BLUE(1998)

PERFECT BLUE(1998)

1998年/日本/81分

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あらすじ
アイドル・グループ、チャムから独立し、女優へ転身を図った未麻の初仕事は、連続ドラマ出演だった。事務所の社長のプッシュで重要な役回りをゲットした彼女は、その見返りにアイドル時代には考えられないような、大胆なレイプ・シーンを演じなければならなくなる。それでも、元マネージャーのルミの反対を押しきり、役に挑戦する未麻。その甲斐あって、彼女の女優としての知名度は鰻登りに上がり始めるのであった。ところが、それと同時に彼女の身辺で怪事件が続発。脚本家の渋谷や、ヘアヌード・カメラマンの村野が殺害され、インターネットの彼女に関するホームページでは、何者かが彼女の名をかたって詳細な日記を書き綴っていたのだ。不安を募らせていく未麻は、やがてアイドル時代の自分の幻影と、熱狂的な追っかけの男の存在に脅え始める。

出典元:https://eiga-board.com/movies/31222

日本アニメーションの鬼才で、若くして亡くなってしまった今敏監督の代表作。

後にダーレン・アロノフスキーの『ブラックスワン』にも大きな影響を与えたといわれるニューロティックホラー。

常に見られる対象として消費される芸能界で生き、徐々に自分がだれか、自分の境界線はどこか、どんどんわからなくなっていく少女の心の揺れをアニメーションでしかできない表現で描いている。

それと並行して描かれる猟奇殺人描写もかなり怖い。

ラスト、犯人が明らかになってからの超現実的描写を交えての攻防もトラウマ必至、和製サイコホラーの中でもトップクラスの名作で、アニメーションだからできた内容。

6位:冷たい熱帯魚

冷たい熱帯魚

冷たい熱帯魚

2010年/日本/146分

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あらすじ
2009年1月14日水曜日午後9時11分。どしゃぶりの雨の中を一台の車が走っていた。車内には、小さな熱帯魚屋を経営する社本信行(吹越満)とその妻、妙子(神楽坂恵)の2人。娘の美津子(梶原ひかり)がスーパーマーケットで万引きしたため、店に呼び出されたのだ。その場を救ってくれたのは、スーパーの店長と知り合いの男、村田幸雄(でんでん)。村田は同業の巨大熱帯魚屋、アマゾンゴールドのオーナーだった。帰り道、強引に誘われ、3人は村田の店へと寄る。そこには村田の妻・愛子(黒沢あすか)がいた。村田は、美津子にアマゾンゴールドで働くように勧め、翌日から美津子は女子従業員たちに交じって勤務をスタートさせる。継母である妙子が嫌いだった美津子は、住み込みで働く“新生活”を素直に受け入れていた。しかし、無力なのは社本だ。恩人である村田の強引さに引っ張られるばかりで、全く為す術がない。しかも彼はアマゾンゴールドの裏側で、恐るべき事態が進行していることをまだ何も知らなかった。数日後、村田に“儲け話”を持ちかけられ、呼び出された社本。そこには顧問弁護士だという筒井(渡辺哲)と、投資者のひとり、吉田(諏訪太朗)がいた。門外漢の高級魚のビジネス話に大金融資を逡巡していた吉田だったが、堅実そうな社本の存在も手伝い、契約書に押印。だが直後、吉田は殺される。愛子が飲ませたビタミン剤に毒が入っていたのだ。「俺に逆らった奴は、みんなこうなっちまうんだよ」と社本を前に吠える村田。豹変した村田と愛子に命じられるまま、社本は遺体を乗せた車を運転し、山奥にある怪しげな古小屋に辿り着く。村田と愛子は、風呂場に運んだ死体の解体作業を慣れた手つきでやってのける。細切れにされた肉と内蔵が詰め込まれたビニール袋、そして骨の灰。何も知らない妙子と美津子を人質に取られた社本は、それらの処分に加担することになる。やがて社本は、村田の暴走と共に地獄を体験してゆく……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/41523

90年代半ばに発覚した実際の事件「埼玉連続愛犬家殺人事件」をもとに、鬼才・園子温が作り上げた劇毒エンターテイメント。

単に自分の利益のためだけにいとも簡単に人を殺し、その証拠を消すために身の毛もよだつような行為も平気でやってのける、卑近で下衆でお調子者で、なぜか一部には人望もあるというリアルにいそうで本当に怖い殺人鬼・村田をでんでんが怪演しており、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した。

R18でエログロ満載の内容だが、話としてはブラックコメディテイストが強いのも特徴で、なんじゃそりゃな村田の迷言も次々飛び出し、彼の犠牲になる間抜けな人間たちの意地悪な描き方で、不謹慎な笑いがこみあげてくる。

気弱な男が見せる予想外の反撃、ラスト、男社会のしょうもないマッチョイズムからついに解放されるとある人物など、陰惨な内容ながらもちょっとスカッとしてしまう部分も多い映画。

5位:シライサン

シライサン

シライサン

2020年/日本/99分

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あらすじ
眼球が破裂した死体が相次いで発見される。死因は心不全と判定されるが、いずれのケースもその死の直前に何かに怯え取り憑かれた様子であった。女子大生の瑞紀(飯豊まりえ)は目の前で親友が突然死したショックから立ち直れない中、瑞紀の親友と同様に弟が変死した春男(稲葉友)と出会う。二人はその奇妙な死の真相を探るうちに、鍵を握る詠子にたどり着くが、彼女は「シライサン……」という言葉を遺し眼球を破裂させ心不全で死亡。事件に着目する雑誌記者・間宮(忍成修吾)を交えシライサンの呪いの謎を追っていくうちに、三人は理解を超えた戦慄の真実に突き当たる。

出典元:https://eiga-board.com/movies/92368

人気ホラー作家・乙一が自身の同名小説を本名の安達寛高名義で、初監督作品として映画化したホラー。

これまで紹介してきたほかのJホラーの名作たちと比べて、演出や演技、ストーリーのレベルが高い、とはいいがたい作品なのだが、小説も含めた乙一の仕掛けた様々な恐怖トリックが散りばめられており、それがわかると恐怖が倍増する独自の強みを持っている。

映画としての地力もそこそこ高く、特に見たら誰もがある程度トラウマになりそうな死そのものの象徴として出てくる「シライサン」の造形は見事。

そして、本作はラストの展開とそのあとのエンドロールまでしっかり見てほしい。映画を見た後も日常生活が怖くなってしまうような仕掛けが施されている。

4位:鉄男

鉄男

鉄男

1989年/日本/67分

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あらすじ
金属へのフェティシズムに憑かれたやつは、金属による肉体改造を行った直後に自動車と激突し、メタルサイキストとなった。ある朝、サラリーマンが目を覚ますと、頬に金属のトゲのようなニキビができていた。その男がプラットホームで電車を待っていると、隣のOL風の女が金属で膨張した腕を振りかざして襲ってきた。男は逃げたが、やがて自分の腕も金属化し、無意識のうちに女を殴り殺していた。激しい痛みを伴いながら、男の体は次第に金属に侵触されていく。

出典元:https://eiga-board.com/movies/18112

世界に名だたる日本の鬼才監督塚本晋也の衝撃のデビュー作。

デヴィッド・リンチの『イレイザーヘッド』にも似ているのだが、それを超える狂ったハイテンションなホラーになっていて、カルト映画として世界中で愛されている。

ストーリーはあってないようなものだが、男のうちに秘めた暴力性と性欲が爆発した結果の変形と破壊の描写は、ざらついたモノクロ画面と相まって、今見ても圧倒されてしまうし、巧みな編集と塚本晋也の盟友・石川忠による独特な機械音の混ざったインダストリアル・ミュージックで、唯一無二の気が狂いそうになる世界観がさく裂している。

67分しかないが、それ以上見ていられないくらいの異常な劇薬的映画になっていて、見終わった後はぐったりしつつもなんだか爽快感がある傑作。

3位:蜘蛛巣城

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難攻不落を誇る蜘蛛巣城の城主・都築国春に仕える武将・鷲津武時と三木義明は、城の前にある蜘蛛手の森でひとりの老婆と出会い、ある予言を聞かされる。

出典元:https://www.amazon.co.jp/%E8%9C%98%E8%9B%9B%E5%B7%A3%E5%9F%8E-%E6%9D%B1%E5%AE%9DDVD%E5%90%8D%E4%BD%9C%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E4%B8%89%E8%88%B9%E6%95%8F%E9%83%8E/dp/B00R4LOXZQ/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E8%9C%98%E8%9B%9B%E5%B7%A3%E5%9F%8E&qid=1626623672&sr=8-3

あの巨匠・黒澤明もホラーを撮っていた、ということで紹介したいのが本作。

シェイクスピアの四大悲劇の一つ「マクベス」を日本の戦国時代を舞台に換骨奪胎した内容で、野心に取りつかれたとある戦国武将に襲い掛かる惨劇を陰影の濃いモノクロ画面で描いた怪奇時代劇。

夫を取り返しのつかない世界にそそのかして連れ込んでしまうマクベス夫人に当たる役を演じた山田五十鈴の能面のような表情の怪演、畳を歩く際の衣擦れの音すら恐ろしくなってしまうような演出の数々、そして伝説的な壮絶なラスト、などなど世界映画史に残る名作で、一部では黒澤の最高傑作とも名高い。

有名すぎるエピソードだが、黒澤がラストシーンにこだわりを持ち過ぎた結果、本島に先端が刃になっている矢を三船に向けて射らせたため、ラストの三船の恐怖の演技は本当にすさまじいものになっている。

2位:リング

リング(1998)

リング(1998)

1998年/日本/95分

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あらすじ
「見ると一週間後に死ぬ」──子供たちの間で噂の広まる呪いのビデオの取材をしていたTVディレクター・玲子の親戚の娘・智子が、そのビデオを見て死んだ。しかも、一緒にビデオを見た3人のクラスメイトも、同日の同時刻に死んでいたのだ。真相を探るべく、智子たちがビデオを見た伊豆の貸別荘へ赴いた玲子は、そこでビデオを発見。自らもそのビデオを見て、死の予告を受けてしまう。呪いを解く方法はないのか。玲子は、大学で講師をしている離婚した夫・竜司に助けを求めた。彼は、人や物から記憶を読み取る不思議な力を持っているのだ。玲子の持ち帰ったビデオを見た竜司は、ビデオの映像からそれが三原山の噴火に関係があることを掴み、玲子と共に大島へ飛ぶ。そこで彼らは、そのビデオの映像が、千里眼という不思議な力を持っていた為に、人々から恐れられ、気がふれて噴火口へ身を投げて死んだ山村志津子という女性の娘・貞子の怨念が念写されたものであることを突き止める。

出典元:https://eiga-board.com/movies/31273

日本の名作ホラーといえばこれ、と超有名な『リング』。

実は原作とはかなりテイストを変えてあり、謎解き要素を大幅にオミットし、謎の怪異に襲われる主人公たちの恐怖を描くことにフォーカスしている。

単なるオカルトだけでなく、何日以内に死ぬ、○○をすれば呪いを移せるというゲーム性のあるサスペンス要素も効果的に盛り込まれており、最後まで飽きさせない。

時代を感じさせるVHSビデオや、ブラウン管テレビとオカルトの融合、そして90年代後半の独特の病んだ空気感、そして衝撃の貞子登場シーンなど、今見ても色あせない恐怖が味わえる。

ちなみに有名なテーマ曲は「来~る。きっと来る~」と歌っているように聞こえるのだが、実は「う~う~」とひたすら歌っているだけで、映画の内容と相まってこちらが勝手に歌詞を勘違いして認識してしまう心理トリックのようなものがつかわれているのも面白い。

1位:無垢の祈り

無垢の祈り

無垢の祈り

2015年/日本/85分

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あらすじ
学校で陰湿ないじめを受ける10歳の少女フミ(福田美姫)。家に帰っても、日常化した義父の虐待が日を追うごとに酷くなり、安心できる時間は全くない。母親は、夫の暴力から逃れるように、新興宗教にのめり込んでいく。誰も助けてくれない……。フミは永遠に続く絶望の中で生きていた。そんなある日、自分の住む町の界隈で連続殺人事件が起きていることを知ったフミは、その犯行現場を巡る小さな旅を始める。そしてフミは“ある人”に向けて、メッセージを残すが……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/86953

日本ホラー小説界の鬼才にして、本当に嫌な気分になることでも有名な平山夢明氏の短編小説を、その世界観を損なうことなく、というかより嫌な要素を倍増させて描いた劇毒R18指定作品。

撮影当時9歳だった福田美姫は、いまだに本作を見ることができないという不思議な状態になっている。

オカルト要素はなく、川崎の工場地帯と下町のイルな雰囲気の舞台立ての中で起きる児童虐待と連続殺人を組み合わせた本当に嫌な描写が続く、トラウマ級の映画。

主人公とその母に暴力を加え、性的暴行までする最悪な父親役で、稲川淳二のモノマネで有名なBB吾郎がまさかの怪演を見せており、彼が出てくるだけでもう嫌な気分になってしまう。

実際に小学生に性的シーンを演じさせるわけにはいかない、ということもあって、性的暴行シーンでは主人公を模した人形が裸に剝かれていじくりまわされるのを、福田がそれを俯瞰するように見るという描写になっているのだが、その人形の恐ろしすぎる造形も相まって、脳裏にこびりつく嫌な場面になっている。

そんな地獄を生きる主人公のそばで、繰り返される連続殺人の描写も相当陰惨なのだが、その殺人鬼の存在ですら主人公には救いになってしまうというあんまりに悲惨なクライマックスもトラウマ。

普通のホラーでは満足できなくなってしまった人のみにおすすめの、究極の一本です。

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  • 7/20 13:55
  • 映画board

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