【アメコミ映画ビギナー必見】今知っておくべき「SPUMC」の世界とは?

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ファンの間でジワジワと広まりつつあるワード「SPUMC(ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター)」。その概要を、アメコミ映画初心者でも分かるようご紹介!大きく広がりを見せるMarvel作品、『ヴェノム』『スパイダーマン』の続編をより一層楽しむためにも、今知っておくべき情報がココにある。

「SPUMC」を知る前に、知っておくべきこと

 日本において、アメコミを原作とするスーパーヒーロー映画が人気を博す昨今。実際に作品を目にしたことがない人であっても、「MARVEL」と書かれたロゴを目にしたことがあったり、「アベンジャーズ」「スパイダーマン」「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」などのワードを耳にしたことがあると思う。そして、現在では膨大な作品数を誇るため、新たに入門する人においては、必ずブチ当たることになる壁がある。それは、作品の出自や棲み分けであったり、どの作品とどの作品が繋がっていて、どういった順序で見るべきなのかといった問題。

PARIS, FRANCE - OCTOBER 27: The logo of the video game "Marvel's Spider-Man" developed by Insomniac Games and published by Sony Interactive Entertainment is displayed during the 'Paris Games Week' on October 27, 2018 in Paris, France. 'Paris Games Week' is an international trade fair for video games and runs from October 26 to 31, 2018. (Photo by Chesnot/Getty Images)

 本記事内において紹介するのは、マーベル・コミック生まれのスーパーヒーロー映画について。つまりは、「バットマン」や「スーパーマン」や「ハーレイ・クイン」、「ジャスティス・リーグ」や「スーサイド・スクワッド」など、DCコミックス生まれのスーパーヒーロー映画、通称「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」に関しては、マーベルのスーパーヒーロー映画とは無縁であるということ。そして、マーベル内においては細かな棲み分けがあり、2008年に公開された『アイアンマン』から始まったディズニー配給の「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」と呼ばれる同一の世界観を共有するクロスオーバー作品群と、同じマーベル・コミック生まれながらもMCUとは世界観を共有しない20世紀フォックス配給の「『X-MEN』シリーズ」と呼ばれる作品群に分かれている。

DCコミックスの代表的キャラクター「バットマン」

BURBANK, CA - MAY 03: "The Legend of Batman" comic at the Warner Bros. Studio Tour Hollywood Updated DC Universe Justice League Exhibit at Warner Bros. Tour Center on May 3, 2018 in Burbank, California. (Photo by Rodin Eckenroth/Getty Images)

 ここで一度整理しておくと、今日本において確かな知名度を誇るアメコミ原作のスーパーヒーロー映画は、「マーベル・シネマティック・ユニバース」「『X-MEN』シリーズ」「DCエクステンデッド・ユニバース」の3つがある。だが、ここにきて、4つ目となる存在が新たに現れた。それこそが、「SPUMC」。そう、「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター」なのである。世はまさに、大アメコミ時代!!

『ヴェノム』デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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「SPUMC」は既にあの時始まっていた

 まるで宇宙より飛来した地球外生命体・シンビオートに身体を寄生・侵食されたかの如く、気付かぬ内に「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SPUMC)」は始まっていた。そう、2018年に公開された『ヴェノム』こそが、「SPUMC」におけるシリーズ第1作目。その事実を認識していなかった人がいるのは至極当然のことで、「SPUMC」というワードが明確に確立・公式化されたのは、2020年の出来事。『ヴェノム』以降新作が公開されることもなく、2020年のコロナ渦において生まれ出た言葉であるため、アメコミ映画ファンであっても、今日まで「SPUMC」を認識しないまま過ごしてきた人も多いのではないだろうか。

『ヴェノム』予告

 では、改めて「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター」について説明していこう。その名が示す通り、ソニー・ピクチャーズが権利を有するマーベル・コミック生まれのスーパーヒーロー映画群のことを指しており、先述した『ヴェノム』を筆頭に、今年公開予定の続編『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』や、2022年公開予定の『モービウス』など、『スパイダーマン』に関連したキャラクターを中心とした作品展開が今後予定されている。

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 ここで疑問に思う人もいるでしょう。「スパイダーマンって「MCU」に出てなかった?」と。そうなのです、スパイダーマンはソニー・ピクチャーズが権利を有するマーベル・コミック生まれのスーパーヒーロー。であるにも関わらず、ディズニー配給の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にて「MCU」に電撃参戦を果たし、「MCU」の作品群にカテゴライズされる形で、『スパイダーマン:ホームカミング』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と単独作品が展開されています(単独作品に関しては、ディズニーではなくソニー・ピクチャーズが配給)。当初は権利の問題など、大人の事情が絡んで参戦は難しかったのですが、2015年にソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオとの間でパートナーシップが締結されたことにより、「MCU」への参戦が可能となり、今ではアベンジャーズの一角を担い、アイアンマンことトニー・スタークと師弟関係(疑似親子?)を築くまでの重要なキャラクターとなっている。2019年に再び契約の問題が浮上し、スパイダーマンの「MCU」離脱騒動があったものの、どうにか窮地を乗り越えた今、スパイダーマンは「MCU」と「SPUMC」の世界観を繋ぎ得る唯一のキャラクターとして、特異な立ち位置にいるのです。

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 これは余談となりますが、ソニー・ピクチャーズ内において「SPUMC」とは別に、「Spider-Man Universe of Characters」というカテゴリー群も存在しており、現行のトム・ホランド版『スパイダーマン』をはじめ、アニメ映画『スパイダーマン: スパイダーバース』や、かつてのトビー・マグワイア版『スパイダーマン』シリーズ、アンドリュー・ガーフィールド版『アメイジング・スパイダーマン』シリーズさえも「Spider-Man Universe of Characters」にカテゴライズされるというのです。一時期、トム・ホランド版『スパイダーマン』シリーズ最新作『Spider-Man: No Way Home(原題)』に、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドが出演するという噂が流れていたのですが(トム・ホランドは噂を否定済み)、それもまた、「Spider-Man Universe of Characters」に宿る可能性がもたらしたものであることは、言うまでもありません。

『スパイダーマン:スパイダーバース』

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トビー・マグワイア版『スパイダーマン』

『スパイダーマン™2』デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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アンドリュー・ガーフィールド版『アメイジング・スパイダーマン』

『アメイジング・スパイダーマン™』デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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※トビー・マグワイア版『スパイダーマン』シリーズ(全3作)も、アンドリュー・ガーフィールド版『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(全2作)も、トム・ホランド版とは異なるピーター・パーカー(スパイダーマン)像を目にできて面白いのでオススメです。個人的にはトビー・マグワイア版が初めての「スパイダーマン」との出会いであったため、内向的で闇を抱えたピーター・パーカーが一番しっくりきてしまいます。(笑)

『スパイダーマン™3』デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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「SPUMC」のこれから

 前項で記した通り、トム・ハーディ主演の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』、ジャレッド・レト主演の『モービウス』が控えている他、2023年公開予定の『クレイヴン・ザ・ハンター』の主演をアーロン・テイラー=ジョンソンが務めることも最近になって明らかとなり、ジワジワとその世界観を拡張し始めている「SPUMC」。

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』予告

 『Spider-Man: No Way Home(原題)』が現状の契約において、マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズがスパイダーマンを共有する最後の作品であるとも言われており、「MCU」と「SPUMC」の世界観の繋がりが同作において明示・展開されていくことが大いに期待されている。何より、ソニー・ピクチャーズの社長サンフォード・パニッチがシェアード・ユニバース(他作品と一つの世界観を共有)が展開されることを匂わせている点や、キャストもそのままに、『スパイダーマン2』の敵ドクター・オクトパスと、『アメイジング・スパイダーマン2』の敵エレクトロが登場することがアナウンスされいる点からも、大いに期待が持てることだろう。今回は無理でも、異なる次元のスパイダーマンが一堂に会した『スパイダーマン: スパイダーバース』のように、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドとトム・ホランド、3人のピーター・パーカーが、3人のスパイダーマンが力を合わせる日がやってくることもあるかもしれない。と言うより、あって欲しい!

ドクター・オクトパス

『スパイダーマン™2』デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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エレクトロ

『アメイジング・スパイダーマン2™』デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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異なる次元のスパイダーマンが一堂に会した『スパイダーマン:スパイダーバース』

『スパイダーマン:スパイダーバース』デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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 「MCU」の世界観とは交わらないからと『ヴェノム』をスルーしていた人には、まだ始動したばかりで本数が少ない今の内から「SPUMC」を押さえておくことをオススメしたい。これから「MCU」の世界へ足を踏み入れようとしている人には、「SPUMC」も視野に入れた上で「MCU」の世界をお楽しみ頂きたい(見る順番については、公開された順番通りに見ていくことをオススメします)。既に「MCU」を全制覇しており、『ヴェノム』もチェック済みだけど、「SPUMC」を、そこに宿る可能性を認識していなかった人には、これから訪れる最高の瞬間を期待して、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の公開をお待ち頂きたい。「SPUMC」の快進撃は、これから始まります。

『ヴェノム』デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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