『切り絵』で水のペットボトルを作ったら… 完成品に「すごすぎる」の声

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・すごすぎる。

・これが写真や絵じゃないなんて、信じられない。

・頭がついていかなくて、しばらく理解ができなかった。

そんな声がTwitterで多数寄せられている、こちらの作品をご覧ください。

躍動感のある、水が入った1本のペットボトル。

こちらは写真や絵…ではなく、SouMa(@SouMaNoKirie)さんが手がけた切り絵です。

SouMaさんは、島根県を中心に活動する立体切り絵作家。小学生の頃から切り絵を始め、独創的なセンスで多くの人を魅了しています。

みずみずしいリアルさが話題を呼んだ、こちらの作品はどのようにしてできたのでしょうか。SouMaさんに制作秘話をうかがいました!

立体切り絵作家・SouMaさんにインタビュー!

――作品ができたキッカケとは。

水の入ったペットボトルの作品は、先日私の住む地域で起こった広範囲にわたる水害での出来事から創作しました。

二部作の作品になるものなので、まずはこの一作目で、1本の水から何を感じてもらえるのか、私の作品に込めた思いを感じていただけたらと思います。

島根県で起きた水害をキッカケに、SouMaさんは二部作にわたる『水』をテーマにした作品を手がけることに決めたといいます。

二部作の2つ目である、もう1つのペットボトルの切り絵がこちらです。

ちなみに、1つ目の作品を完成させるまでにかかった時間は、3~4日ほどだといいます。

SouMaさんは、普段切り絵を作る時は、下絵や設計図なしで取り組むことがほとんどなのだとか。今回の作品は、実物を見て手がけたものなのでしょうか。

――市販のペットボトルを見て、作成したのか。

このペットボトルは、たまたま作業机に置いていたものをモデルに創作し始めました。

当たり前のように身近にあるペットボトルの水を前に、人に何かを及ぼすさまざまな水と呼ばれる存在について、考え込んでしまいました。

普段は抽象的な作品を創作することが多く下書きはほとんどしませんが、このペットボトルの水はポイントとなるところをある程度描いてから作っています。

今回の作品は作業机に置いてあったペットボトルからヒントを得て作り始めたのですね。

SouMaさんの作品は、薄い和紙をカッターナイフで切って作られています。和紙という素材を扱う際に、どんな難しさを感じているのでしょうか。

――一番難しさを感じた部分はどこか。

使用する和紙はとても薄いので、すべて切ってから台紙に貼るのは困難です。

そのためある程度切り終えたら台紙に貼ってしまうので、その先の切る作業はカッターマットを使わずに直接台紙の上で切るのですが、その際に刃が台紙に当たらないように目視では判断できない感覚を研ぎ澄ませて削ぐように切っていくことが難しいです。

淡いコントラストの部分は削いで紙が薄く残った状態で、『剥がし切り』という技法として、展覧会で実演をする際には説明をさせていただいています。

私にとってカッターナイフは、例えると見た目はボールペンなのに実は筆を持っているような感覚。

一見同じ太さの線しか書けそうにないのに、技量1つで薄くしたり、かすれたり予期せぬ動きを見せてくれる表現の自由度の高いものと感じています。

実は、SouMaさんの作品はつながった1枚の紙でできています。並々ならぬ集中力が必要とされそうですが、切り絵をしている時には、無心なのでしょうか。

――作成中は、何か考えているのか。

つながっていることを意識しながら作ることに関してはリラックスして作っています。

だいたいの設計が頭にできてしまえばあとは作るだけなので。

それよりも常に何作品も同時に作っているので、作りながらほかの作品の設計や手順を考えていることが忙しいですね。

仕事によっては何メートルもの作品をパーツに分けて創作しなければいけないことがありますが、その手順に慣れていないのでアイディアがスムーズに出てこないことがあります。

鶴を折り紙で折る時、「胴体と羽を別々に作ってください」といわれたら難しいと感じませんか。私にとって立体切り絵は鶴を折ることの延長に近い感覚です。

頭の中にひらめいた設計図をもとに、作成することはSouMaさんにとっては自然なことなのだそうです。

複数の作品を同時進行で手がけているため、切り絵をしている間は、ほかの作品の設計や手順を考えているとのこと。

大胆さの中に繊細な美しさもある、SouMaさんの作品。SouMaさんの発想力と、それを再現する高い技量によって、唯一無二の作品は生み出されているのでしょう。

[文・構成/grape編集部]

出典 @SouMaNoKirie

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  • 7/20 12:40
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