【原作童話のストーリー】と全然違う!それでも一度は観たい実写版映画6選

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グリムやアンデルセンなどの有名な童話がアニメ映画化された場合は、原作に忠実に描かれる傾向がありますが、実写版になると話は別のようです。そこで、童話の設定やキャラクターを大きく変更させてはいるけれど、一度は観たい実写版映画6選を紹介してみたいと思います!

『アリス・イン・ワンダーランド』

ルイス・キャロルによる児童小説「不思議な国のアリス」は、少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国へ迷い込み、言葉を喋る動物やハンプティダンプティなど風変りなキャラクターたちと出会いながら、不思議な世界を冒険する姿が綴られます。

その実写版となる『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)は、キャロルによる「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を下敷きに、19歳に成長したアリスを主人公に物語が展開します。

幼い頃に体験したワンダーランド(不思議の国)での記憶をすっかり忘れていたアリスが、ある日、白いウサギを目にして追いかけていると穴に落ちてしまいます。そして、かつてワンダーランドだった場所が、今や独裁者である赤い女王に支配された“アンダーランド”に成り果てているのを知ったアリスが、ワンダーランドを取り戻そうとする戦いが描かれます。

戦士になったアリスが超パワフル!

実写版では幼く可愛らしかった少女ではなく、戦士となったパワフルなアリスの活躍が中心になるという大きな違いがありますが、その分、大人も楽しめる内容となっています。しかも監督を務めたのが、摩訶不思議でファンタジックな世界を描かせたら右に出る者はいないティム・バートンだけに、かなりヴィジュアルに訴える作品となっています。

アリス・イン・ワンダーランド

アリス・イン・ワンダーランド

2010年/アメリカ/108分

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『赤ずきん』

「赤ずきん」はグリム童話やペロー童話集に収録されている物語で、主人公はいつも赤いずきんを被っている少女。ある日、おばあさんの家へ向かっていた少女が途中で道草をして狼と遭遇し、赤ずきんに行き先を聞いた狼が先回りをしておばあさんを食べて待ち伏せ。そして、家に到着した赤ずきんも食べてしまいます。その後、家を通りかかった猟師が狼のお腹を裂いて、2人を助け出すという物語です。

その実写映画版となる『赤ずきん』(2011年)の主人公は少女でなく、大人の女性ヴァレリー。そして、彼女と村人を悩ますのは狼ではなく人狼に設定が変更されており、人々を殺している人狼が人間の姿で村に紛れ込んでため、誰が犯人になのか分からない…という大きなミステリーが加わるところがポイントでしょう。

本来、グリム童話はかなりダークで恐ろしい物語が多く、絵本や童話集などは子ども向けに編集されていると言われており、そう考えたら実写版の『赤ずきん』は設定こそ違うものの、オリジナルのグリム童話のトーンに近いと言えるかもしれません。

赤ずきん(2011)

赤ずきん(2011)

2011年/アメリカ カナダ/120分

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『イントゥ・ザ・ウッズ』

童話の実写版では一つの物語を単に映画化するのではなく、複数の童話の要素を一つにまとめた変化球的なミュージカル・ファンタジー映画『イントゥ・ザ・ウッズ』(2014年)といった作品もあります。

本作はシンデレラや赤ずきん、ラプンツェルといった童話でお馴じみのキャラクターが登場。なかなか子どもに恵まれないパン屋の夫婦が不妊は魔女の呪いが原因だと知り、魔女にその呪いを解くためには森の中で4つの物を見つけて持ち帰えり、期限までに差し出さなければならないと告げられます。

1本で2度も3度も童話の要素を楽しめる美味しい映画

その4つの物とはミルクのように真っ白な牝牛(ジャックと豆の木)、血のように真っ赤なマント(赤ずきん)、トウモロコシのように黄色い髪の毛(塔の上のラプンツェル)、金色に輝く靴(シンデレラ)。こうして夫婦は子どもを授かるために、4つのアイテムを求めて森の中へ向かう…というストーリー。

4つの童話の要素を楽しめるだけでなく、劇中ではハッピーエンドを迎えた童話のその後の物語も語られているため、1本で2度も3度も美味しい構成となっています。

イントゥ・ザ・ウッズ

イントゥ・ザ・ウッズ

2014年/アメリカ/124分

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『ヘンゼル&グレーテル』

グリム童話の一遍である「ヘンゼル&グレーテル」は、森に捨てられた兄ヘンゼルと妹グレーテルがお菓子やケーキ、パンで造られた家を発見。そこに住む魔女に騙された二人は捕われの身となるのですが、機転を利かせたヘンゼルが魔女を煮えたぎる窯に突き飛ばし、兄妹は無事に脱出する…というストーリー。

その実写映画版『ヘンゼル&グレーテル』(2013年)は童話の15年後を舞台に、成人して魔女を専門にした凄腕バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)となったヘンゼルとグレーテルが主人公に。子どもの誘拐事件が多発する村から事件の解決を依頼された二人が、黒魔女ミュリエルを追い詰めていく姿がバイオレンス・アクション満載で描かれます。

童話と同じ部分は、ヘンゼルとグレーテルが主人公で魔女が登場するぐらいで、ほとんど共通点がない全く別の作品だと言ってもよさそうです。

『マレフィセント』

ヨーロッパの古い民話・童話で、グリム童話やペロー童話集にも取り上げられている「眠れる森の美女」は、魔女の呪いで100年の眠りについたオーロラ姫が、王子のキスによって目覚めてハッピーエンドを迎える物語です。

その実写版映画となる『マレフィセント』(2014年)は「眠れる森の美女」をモチーフに、悪役である魔女マレフィセントを主人公にした童話のスピンオフ的な作品。

物語の舞台や設定は童話を踏襲しているのですが、なぜマレフィセントがあのような恐ろしい呪いをオーロラ姫にかけたのか、マレフィセントの封印された過去や知られざる物語が明かされる興味深いコンセプトに。そのストーリー展開に、ヴィランのマレフィセントに同情してしまう人が続出したようです。

悪役ながら、すっかりマレフィセントは人気キャラクターとなり、2019年には続編となる『マレフィセント2』が公開されました。

『リトル・マーメイド 人魚姫と魔法の秘密』

童話作家ハンス・​クリスチャン・アンデルセンによる「人形姫」は、人間の王子に恋した人魚姫が地上で暮らすために海の魔女を訪れ、美しい声と引き換えに脚を得た人形姫の試練が描かれます。

人魚姫は王子に見初められて一度は結婚の約束を交わすも、ずっと王子が思いを寄せていた女性との縁談がまとまり、悲しみにくれた人魚姫が海に身を投げて泡と化す…という悲しい物語です。

ディズニーアニメ映画では人魚姫と王子がハッピーエンドを迎え、バージョによっては全く異なる結末を迎えますが、その実写版となる『リトル・マーメイド 人魚姫と魔法の秘密』(2018年)はどんな内容なのでしょうか?

童話とディズニーアニメとも全く違う設定に

人魚姫の他に物語の中心となるのは、新聞記者のカムと彼の姪エル。原因不明の病に侵されたエルを救いたい一心で、カムは万能薬として効き目があるという、人魚姫のエリザベスが泳いだ水を求めてサーカスへ足を運ぶことに。

サーカスの見世物になっていた人魚姫とエルが心を交わし、捕われの身となったエリザベスを救おうとするカムと、エルの病を治そうとするエリザベスの心の交流や絆が描かれます。

かなり原作と設定が異なるストーリーが賛否両論だったようですが、まるで人魚姫が存在するかのようにリアルな映像はファンタジックで、ヴィジュアル的に一見の価値がある作品となっています。

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  • 7/18 20:00
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