今年の夏も熱中症に警戒を! 気象予報士・蓬莱大介の【お天気ライブ ほうらい屋】【27】

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今年の夏は去年以上に猛暑の夏になりそうなので、体調管理にくれぐれも注意が必要です。
今回は熱中症についての話をします。
ちなみに、僕は気象予報士・防災士という資格だけではなく、熱中症対策アドバイザーという資格も取得しています。

熱中症とは、高温多湿の環境下において身体の深部体温(一般的な体温ではなく)が高くなり下がらなくなってしまい、内臓や血流などの調整機能が正常に働かなくなってしまうことです。身体の水分や塩分のバランスも崩れ、さまざまな症状をもたらします。



初期症状として、めまい・どうき・呼吸回数の増加・唇のしびれ・足がつる
中期症状として、頭痛・吐き気・頭が回らず会話が不自然など
重度症状として、体のけいれん・意識がない・高体温など

症状は、段階的に出るというよりもいきなり重度の症状になることもありますので、無理をしないこと。
自分が思っているより手前に対策線を引いておくといいでしょう。

昔から熱中症という症状自体はあったのですが、近年は、より警戒しなければなりません。
地球温暖化と街がアスファルトやビルに囲まれて熱がこもるヒートアイランド現象によって、昔と暑さの性質が違うのです。また、年をとることによって身体の水分量が減る・汗をかかなくなるなど、より熱中症の危険性が増します。
しかも、屋外だけでなく家の中での熱中症の搬送者数も多くなっています。
エアコンや扇風機を活用して猛暑という気象災害から身を守る行動をとっていただきたいと思います。

エアコンについて、『設定温度を28℃にしてさえいれば大丈夫』と思っている方がいるかもしれませんが、実はそれは間違いです!

環境省は、部屋の温度管理を28℃に推奨しています。

28℃は、エアコンの設定温度ではないんです。部屋の推奨温度なんです。
部屋の温度は少し高い気もしますが、環境省はそれに合わせて、部屋着を麻のものにしたり風通しのいいシャツにしたり、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させたりすることも推奨しています。

部屋に温度計を置いて、一つの目安として室温が28℃以上にならないように管理することが熱中症対策になります。

例えば外出から帰った時、部屋が高温になっていたとします。
いきなりエアコンを付けるのではなくて、まず窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。それからエアコンを活用し、数分たったら窓を閉める。
その時に部屋の温度を早く28℃まで早く下げるために、エアコンの設定温度を低くするのはアリだと思います。
そこに加えて扇風機などで空気を循環させると効率よく部屋が涼しくなります。

僕自身の対策の話しをちょっとします。
寝る前にコップ一杯水分を飲みます。寝る時にエアコンの冷たい風が苦手なので、エアコンは冷房ではなくて除湿にしてタイマーをかけています。また、保冷マクラを活用しています。
朝晩のちょっと涼しくなった時に、ウォーキングや軽いジョギングをして筋肉量を落とさないように心がけています。筋肉は、体の水分の貯蔵庫だそうです。

僕は、体がそれほど強いわけではありません。エアコンが効きすぎた部屋では自律神経が乱れて具合が悪くなることもあります。なので、エアコンの設定温度をあまり下げずに、他の方法も加えながらなんとか暑さから身を守っています。
朝ご飯を食べて水分、塩分補給を、睡眠不足は避けるなども当たり前のことですが、熱中症対策には重要なことだと思います。

プロフィール
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウエークアップ」「a-yan」にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
著書 「クレヨン天気ずかん」(2016年主婦と生活社)
「空がおしえてくれること」(2019年 幻冬舎)

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