【函館記念】『勝つために はるばるきたぜ 函館へ』/長岡一也

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【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆発想を自由に展開させ大胆にチャレンジを

 やがて盛夏を迎えるこの時、函館記念はそれを実感させる。今年はどうなるのか、その思いはいつも同じ。アジサイ、クチナシ、柿の花、湿潤な空気の中、抑え気味に思いをこめて咲いていたのが終わり、これからやってくる厳しい季節に身構えるに似ている。

 GIIIのハンデ重賞、対処の仕方はいくらでも思いつく。荒唐無稽であろうとも、奇想天外であろうとも、或いは支離滅裂になろうとも、発想を自由に展開させ夢に立ち向かっていく。大胆にチャレンジするのが当たり前と言っていい。どこに目をつけるか、それ自体、運としか言いようがないのだ。

 この10年、1番人気は一度だけ勝ったが、あとは3着以内にも入っていない。従って馬券の中でも3連単は桁違いの配当をしばしば生んでいる。それと、2014年から7年連続、勝ち馬は重賞初制覇で長いトンネルを抜け出したものばかりだ。こうした流れの中でも、この2年はすべてが対照的だった。

 2年前は、13年ぶりに1番人気馬の勝利でそのマイスタイルは、いつも通り先手を取って逃げ、緩みない平均ペースをつくり、直線は2番手にいた9番人気のマイネルファンロンに交わされたが、ゴール前差し返して待望の初重賞制覇になっていた。

 そして昨年は、前半1000米が58秒8の速いペースとなり、54キロでブービー人気のアドマイヤジャスタが中団につけて、直線は一頭だけ真ん中に出し、人気馬がインをさばいて前残りを図るのを残り100米でとらえて先頭に立って初重賞制覇につなげていた。そして2着には、行き脚のつかなかった13番人気、53キロのドゥオーモが最後方から追い込んで入線していた。

 マイスタイルとマイネルファンロンの父は、ハーツクライとステイゴールド。アドマイヤジャスタとドゥオーモは、ジャスタウェイにディープインパクト。それぞれの情況に合致した血統だったと言える。

 小回りコースの2000米、短い直線の洋芝、ペースが緩むことはなく、早目に動いて持久戦になるから、スタミナが求められる。先行するか、好位の内をロスなく走ることをめざすものが多くなる。従って、内めの枠に入ったものは、どうしても狙いたくなる。そして洋芝適性はもちろんのこと。

 その点、前々でレースができてコース実績もあるマイネルファンロンが面白そうだ。2年前のレースが思い出される。同じく復調気配のトーセンスーリヤも、洋芝実績なら負けていない。どちらも先行脚質で、凡走はなさそうだ。軽ハンデでスムーズに動ければこの枠が味方するジェットモーション、凱旋門賞に登録しているマイネルウィルトスも勝ちにいく競馬に期待してみたい。

 初めて芝を走るカフェファラオは、さすがにこのハンデは他とくらべて芝のスピードくらべには不利。押えまでにしておく。

「勝つために はるばる来たぜ 函館に」

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  • 7/17 12:00
  • netkeiba.com

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