また賞味期限切れちゃった…使いきれない調味料をデイリー使いするコツとおすすめの食べ方
ふだんの料理ではほんの少ししか使わない、されどまるでマジックのように味に奥行きを与えてくれるスパイスや調味料たち。でも使いみちがわからず、買っても使いきれないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、常備している家庭は多いものの、決まった料理以外には使われにくい調味料やスパイスの活用方法を紹介します。
ハンバーグに欠かせない「ナツメグ」は、野菜や卵とも合う
「ハンバーグやロールキャベツにナツメグは欠かせない!」という人は少なくありませんが、逆にいうとそれ以外の使いみちは、あまり一般的には知られていないかもしれません。
ナツメグはニクズクという樹木の果実の種子が原料で、主に肉の臭みを消すために使われますが、野菜などの甘みを引き出す効果もあるのだそう。
ということで、ポテトサラダにかけてみました。
あえて混ぜずに仕上げれば、見た目もなんだかおしゃれに。
ジャガイモの甘さがパワーアップしたように感じられ、ついつい箸が進みます。加熱していないので、ナツメグのわずかな苦味もそのまま残り、よいアクセントに。
卵との相性もいいので、ゆで卵やたまごサンド、マヨネーズを使ったサラダにかけるといった使い方もおすすめです。
本格スイーツだけじゃない!「シナモン」はコーヒーや紅茶、フルーツにひとふりでデイリー使い
シナモンといえば、シナモンロールやアップルパイといった焼き菓子に欠かせないスパイス。シナモンの樹皮を乾燥させたもので、独特の甘みと香りがあります。
しかしおうち時間にスイーツを手作りする人が増えたとはいえ、ひと瓶使いきるのはなかなか難しいですよね。
そこでおすすめしたいのが、ドリンクに“ちょい足し”すること。
コーヒーに入れてみると、シナモンのほんのりとした甘さと香りがよく合います。カプチーノやカフェラテ、ミルクティーなど、牛乳が入っているドリンクとはさらに相性◎。
またシナモンと果物の組み合わせというとリンゴのイメージが強いですが、バナナもおすすめです。最近ではコンビニでも買えるようになったブルーベリーやマンゴーといった冷凍フルーツも、シナモンをかけるとスパイシーな香りで甘さがより引き立ちます。
「スパイスの王様」とも呼ばれるシナモン。手の込んだスイーツや本格的なチャイを作らなくても、身近なドリンクやフルーツにふりかけるだけで十分その力を発揮してくれるようです。
鍋シーズンに使いきれなかった「柚子こしょう」は、肉や醤油と合わせてサッパリ
冬の間、鍋料理に大活躍してくれた柚子胡椒も、シーズンが終わると冷蔵庫から取り出されることなく、気づけば賞味期限切れ…なんて経験はありませんか?
柚子胡椒は、青唐辛子と柚子、塩が主な原材料。香り高い柚子と辛みのバランスが絶妙で、九州地方を筆頭に、全国的に人気のある調味料の1つです。
今回おすすめしたい使い方は、餃子につけること。
ピリッとした青唐辛子の辛みと柚子のさわやかさで、ジューシーでこってりした餃子がさっぱりと感じられます。直接つけず、醤油やたれに溶かしてもOK。
これを応用して考えると、ステーキやハンバーグなどガッツリ系の肉料理全般、さらにはサンマのように脂ののった魚とも相性がよさそうです。また冷やっこやそうめんの薬味、和風ドレッシングなど、醤油を使った料理との組み合わせも間違いナシ。
特定の料理のために買ったスパイスは、ついつい“この料理専用”という思い込みができてしまい、キッチンで眠らせてしまいがちです。
ナツメグは野菜や卵、シナモンは牛乳やフルーツ、柚子胡椒は肉や醤油というように、料理ではなく“素材”と組み合わせて覚えるようにすることで、アレンジの幅が広がるはず。ぜひいろいろ試して、自分好みの味を見つけてくださいね。
(ライター/カフェくろねこ)