Snow Manラウール主演映画『ハニーレモンソーダ』上映館での衝撃ハプニング

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 こんにちは! 映画コラムニストの中井仲蔵です。

 聞くところによると、最近はジャニーズ事務所所属の『Snow Man』ってアイドルグループが、ナウなヤングに大人気だそうですな。

 その人気を支えるのが、センターを務めるラウールくん。テレビで見ると背が高くて爽やかな好青年ですが、まだ18歳の現役高校生だとか。独特の「王子様感」があるのは、余計な下積みや苦労をあまりせずに済んだからでしょうか。
 
 さて、そのラウールくんが、映画で初主演するっていうじゃないですか。同名の少女漫画を実写化した『ハニーレモンソーダ』という作品ですが、オジサンはその予告編を見てビックリしましたよ。制服を着たラウールくんが、髪をレモン色の金髪に染め上げているではないですか。
 
 多様化が進む令和の時代とはいえ、日本の高校では、髪を金色に染めているのは9割以上がヤンキーとされています。奇しくもこの作品と同じ日に公開となった、『東京リベンジャーズ』がいい例です。

 不良少年の中学生(映画では高校生)が暴走族のトップになる過程を描いた人気少年漫画を映画化したこの『東京リベンジャーズ』では、金髪はおろか頭にタトゥーを入れたワルの少年たちが、「ゴラア#%&‘*+」などと聞き取れないような滑舌で叫びながら、血まみれで殴り合いの喧嘩を繰り広げていました。もしかしたら、あの爽やかなラウールくんも、映画では盗んだバイクをかっ飛ばしたり、よその高校の番長とタイマン張ったりする不良を演じているのでしょうか。

『Snow Man』が好きなウチの娘が、そんな映画を観て悪い影響を受けたらどうしよう。往年の三原じゅん子センセイのように、チリチリパーマで長いスカートを履き、「顔はやめな。ボディにしな」などという決めゼリフを発するスケバンになってしまうかもーー。

 実際には、娘はおろか配偶者さえいないぼくでさえそんなふうに不安になってしまうくらいですから、実際に年頃の娘さんを持つお父サンにとっては居ても立っても居られない事態に違いありません。

 早速、そんな心配性のお父サンたちに成り代わって『ハニーレモンソーダ』を観ることにしました。

■ 緊急事態宣言発令前日の渋谷で

 観に行ったのは、緊急事態宣言発令前日の渋谷の映画館。席はまずますの埋まり具合で、観客は、ぼく以外はすべて女性でした。女性同士の客は多いものの、カップル率はゼロ。20時台スタートと遅めの時間帯だったせいか、観客は女子中高生より少々上の、20歳前後とおぼしき女性ばかりでした。
 
 大まかなストーリーは、中学時代に友達もいなくてイジメにあっていた女の子(吉川愛さんが演じています)が、自分を変えるために入学した高校でラウールくんに出会ったことから人生が変わりはじめ、恋と友情で充実した青春をおくる、という内容です。

 これからご覧になる人もいるでしょうから、詳しい内容には触れませんが、劇中で、ラウールくんにはいつもツルんでいる仲間が5人います。1999年生まれの吉川愛さんをはじめみんな映画公開時の実年齢は20歳を超えていて、高校1年生というには少々「世間の荒波に揉まれてきた」感がにじみ出ているキャスティングでした。

 そんな分別も落ち着きもある若者が仲間なので、ラウールくんも授業をサボったりタバコを吸ったりタイマンを張ったり改造バイクを乗り回したりドラッグを売ったりするようなことは一切ありませんでした。普通、高校の一年が派手な金髪にしていたら、上級生の不良に「おめぇ、なに目立ってんだよ」とからまれてボコボコにされたりするものですが、ラウールくんが通う高校は良い子ばかりで、ケンカになりそうな気配さえなし。

 それどころか、ラウールくんは授業はサボるどころか病気で一度休んだだけで、その日のノートもちゃんと吉川愛さんに写させてもらうような真面目な学生ぶり。もちろんテスト前にはお友達と勉強会です。移動も改造バイクどころか自転車でした。結局、なんでラウールくんが金髪にしているのかは分かりませんでしたが、とんだ見掛け倒しの爽やか野郎でしたよ。

■感情のダダ漏れが止められず……

 世のお父サンも、娘の彼氏が『東京リベンジャーズ』の学生みたいなヤンキーだったら心配でしょうが、『ハニーレモンソーダ』のラウールくんなら大丈夫! 暖かく見守ってやりましょう。
 
 なお、前述のように劇場の観客席は若い娘さんで占められてますが、あの世代の中には、そこそこの割合で「感情がダダ漏れするのを止められない子」が紛れ込んでいます。

 今回、ぼくが鑑賞した映画館でも、ラウールくんが吉川愛さんの頭をポンポンしたり、またカッチョいい決めゼリフを発したりするたびに、周囲に聞こえるような声で「カワイー」と連発し、せっかくのムードを台無しにする女の子がいらっしゃいました。

 年頃の娘を持つお父サンがた、ご自分のお嬢さんがこれから『ハニーレモンソーダ』を観に行くなら、その前に「家でネトフリ観てんじゃないんだから、映画館では静かにね」と教えてやってください。

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  • 7/17 11:00
  • 日刊大衆

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