『しないことリスト』のphaが語る、頑張らずに日々を楽しむ方法

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 中高年うつの増加や家庭崩壊、過労死、収入減、突然のポストオフや早期退職、リストラなど、頑張りすぎて心身ともにダメージを負ったり、いくら頑張っても報われない状況が常態化して久しい日本のサラリーマン。ただ頑張ることでなんとかできた時代は遠い過去の話なのだ。

 では、我々はこれからどのように生きるべきなのか?「頑張らないで生きる」ヒントを探る。

◆40代以降は若者の邪魔をせず、自分が楽しく生きればいい

 プログラマーが集まるシェアハウス・ギークハウスの発起人であり、「日本一有名なニート」として知られるpha氏。現在は、作家活動をしているが、ニート時代から引き継がれる「頑張らないマインド」は健在だという。

「ニートだった頃から『嫌なものはやらない』という感覚を持っていました。でも、40代になってからは、体力的にも気力的にも疲れやすくなったせいか、以前に増して『頑張りたくない』という気持ちが強くなったように思います」

 その裏にあるのは、「頑張っても仕方がない」という大きな諦観だ。

「若い頃はエネルギーがあったので『何か大きなことをやらなきゃ』という思いも多少はあったんです。それでいろいろやってきたけど、この年になると『自分にできるのは大したことじゃない』『自分が頑張っても、世界は変わらない』と気づいてしまったんですよね。

 むしろ、世の中を動かすのは20~30代の若い世代だと思うので、僕ら40代以降は若い世代の邪魔をせず、自分が楽しく生きていく方法を考えればいいのかなと思います」

◆安定に固執するから、苦しくなる

 現在は、「猫をなでたり、本を読んだりする時間が至福」と語るpha氏に、頑張らずに日々を楽しむ方法を聞いた。

「何が起きてもそれを楽しめばいい。安定に固執するから、苦しくなる。平坦な人生って、実はありがたみを感じづらいし、辛い面もある。僕にはやや破滅願望があるのかもしれないけど、トラブルがあるほうが人生は楽しめます。

 あと、孤独感を埋めるために頑張っちゃう人もいると思うんですよね。そういう人は、友人と遊ぶのもいいし、家族と何か一緒にするのでもいい。独身ならペットを飼うのもいいですね。仕事以外で心が満たされると、最低限やるべきことをやれば、無理して頑張らなくていいかって、思えるようになりますから」

 今ある大変さを、違った角度から見ることで道は開かれるのだ。

【作家・pha氏】
’78年生まれ。京都大学を卒業後、ギークハウスプロジェクトをスタートする。著書に『しないことリスト』(大和書房)など多数

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/武田敏将 林 紘輝(本誌)>

―[頑張らないで生きる]―


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  • 日刊SPA!

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