頼みの綱の「牛角」も赤字転落!コロワイドの苦境に「2つの理由」

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 昨年、定食チェーン「大戸屋」を敵対的買収したことで話題になったコロワイドは、2021年3月期の連結決算で約100億円の赤字を計上するなど非常に厳しい状況にあることが明らかとなっているが、同社が苦境に立たされている原因はコロナ以外の部分にもあった。

 同期の決算短信によれば、買収したばかりの大戸屋ホールディングスは6000万円の事業損失を計上しており、回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を運営する子会社のカッパ・クリエイトも3億5000万円の損失、そして最大の損失を記録したのは焼き肉店「牛角」などを運営する子会社「レインズインターナショナル」で、なんと42億円のマイナスとなっているのだ。

 子会社が軒並み赤字を記録しているが、特に換気システムが整っている焼き肉業態はコロナ禍の勝ち組と言われるほど人気で、昨年は過去10年で最も倒産が少なかったというデータもある。にもかかわらず、これまでコロワイドを支えてきた大黒柱でもある「牛角」までもが赤字に転落してしまった原因はどこにあるのだろうか。

「同社が大幅な赤字になったのは、多額の”のれん”代が計上されていることもありますが、顧客のコロワイド離れも原因とみられています。その理由は2つ考えられ、1つはセントラルキッチン導入問題が挙げられます。コロワイドは次々と買収した飲食チェーンにセントラルキッチンを導入し、合理化を計っているのですが、これが《買収前よりも味が落ちた》と不評なのです。大戸屋の買収をおこなった際にも大戸屋の株主から猛反発を受けたのは、セントラルキッチン導入が大きな理由の1つでした」(経済ジャーナリスト)

 そして、もう一つの要因が、会長による“ブラック発言”だという。

「17年の社内報に、『未だに挨拶すら出来ない馬鹿が多すぎる。 お父さん、お母さんに躾すらされた事がないのだろう。 家庭が劣悪な条件で育ったのだろう。(中略)生殺与奪の権は、私が握っている。さあ、今後どうする。どう生きて行くアホ共よ』という蔵人金男会長の言葉が掲載され大問題となりましたが、未だにこのイメージが強く残っていてブラック企業というイメージが抜けないのです。なお、蔵人会長は今年の株主総会で『(社内報を)管理しないでアルバイトが外に持ち出してばらまいた。“生殺与奪の権”なんて、こんな侍みたいな恐ろしい人のところで働けませんってバカみたいなこと言ってる』と社内報問題をまったく反省していない発言をして、再び批判されていましたね」(経済ジャーナリスト)

 7月に入り、子会社カッパ・クリエイトの田邊公己社長が「はま寿司」から不正にデータを入手していたことで不正競争防止法違反の容疑で刑事告訴された。ますます、イメージは悪化している。

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  • 7/16 10:00
  • アサ芸Biz

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