ロッベンが2度目の引退を発表…昨季に現役復帰も、ケガに泣き出場は7試合

 元オランダ代表FWアリエン・ロッベンが15日、2度目の現役引退を自身の公式SNSで発表した。

 現在37歳のロッベンはPSVやチェルシー、レアル・マドリード、バイエルンなどで活躍。オランダ代表としては96キャップ37ゴールを記録し、2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ準優勝などに貢献した。2019年7月にバイエルンで現役を引退したが、約1年後の昨年6月に現役復帰を宣言し、プロデビューを飾ったクラブであるフローニンゲンに加入した。

 9月13日に行われたエールディヴィジ第1節のPSV戦で現役復帰後初の公式戦出場を果たしたが、開始29分にそけい部を痛めて負傷交代。その後はふくらはぎの負傷にも悩まされて欠場が続き、公式戦の出場は7試合にとどまった。

 ロッベンは自身の公式SNSを通じて次のようにコメント。現役続行を目指していたものの、身体的なコンディションを維持できる自信がなかったために引退を決断したと明かした。

「親愛なるサッカーファンのみんなへ、僕は現役選手としての活動をやめることにした」

「1年前、僕はフローニンゲンの選手として復帰することを発表した。この冒険には大きなエネルギーと熱意を持って乗り出した。しかし、すぐにフィジカル的な問題を抱えて、長い間試合に出られなくなってしまった。長い試行錯誤の末、ようやくシーズン終盤の試合に出場することができた。シーズンを振り返ってみると、『試合出場時間が少なかった』というのが正直な感想だ。こうなることは事前に分かっていたけど、僕は挑戦し、すべてを出し切った。また、僕だけでなく、クラブや身近な人たちが常に僕を助け、支えてくれた。すべてのサッカーファンのみんなからの温かい反応や応援の言葉は、僕の心を捉えて離さなかった。みんなには本当に感謝している」

「最後の試合が終わった後、僕は将来について『十分な情報を得た上で決断するために時間をかける』と言った。僕にとって重要なのは、それまでの数カ月間に積み重ねてきたフィットネスを維持し、大きく後退しないことだった。そうすることで、身体的な調子はどうか、そしてもう1年続けることが現実的かどうかを同時に体感することができた。ただ、身体だけは、僕に必要な良い感触と自信を与えてくれなかった。だからこそ、僕はやめることにした」

「とても難しい決断だった。心と感情は正反対のところにあったからね。特に満員の『エウロボルグ(フローニンゲンの本拠地)』での出場という究極の目標を見据えて、前に進みたいと思っていた。試合を楽しみ、できればファンに何かお返しがしたい。しかし、『何事にも終わりはある』という言葉もある。やめるという決断は、正しく現実的だと思う」

「この1年間みんなから受け取った、素敵な温かいサポートや優しいメッセージに感謝している。それは素晴らしく、心温まるものだった。みんなが、満員のスタジアムで素晴らしいサッカーシーズンを過ごせること、そして何よりも健康であることを祈っている」

2021/7/15 20:16

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